126 機械蜘蛛 (改訂-5)
【機械蜘蛛】をお送りします。
宜しくお願いします。
【第一部隊】
グラウス・ラア・ボナパルト・ゴドラタン
レベル108 皇帝
ナターシャ・リ・ボナパルト・ゴドラタン
レベル65 精霊術師
アーサー・ペンドラゴン
レベル110 騎士王
アンブローズ・マーリン
レベル102 大魔道士
ヴァルフ
レベル70 魔道士
セネカ
レベル62 戦闘士
円卓乃騎士
レベル60〜75 聖騎士
長らく使用されていない、
長い回廊を進む。
歩みを進めると、自動的に明かりが灯る。
高い天井まで、皆の影が映り込む。
最初の部屋の扉を押し開き、中に注意深く入る。
「……何だ? 」
アーサーは注意深く周囲を観察する。巨大なドーム型の広間の中心に、巨大なクリスタルの球状物が浮かんでいる。
「……また球体か……これにも魔力が入っている」
ヴァルフは、クリスタルの浮遊する下の床を杖で叩く。するとクリスタルの色が透明からブルーに変わる。
「災厄の渦に神霊力を供給する為のシステムの一部でしょうね…….」
マーリンが晴明から貰った呪符を数枚投げた。その呪符がクリスタルの四方に張り付く。呪符の効力でクリスタルの中の魔力が霧散していく。
「多すぎるエネルギーを、一気に災厄の渦へ送り込まない様に、ストッパーの役割をしているのね」
ナターシャはクリスタルから霧散する魔力量に驚嘆した。
すると、天井に配置されていた、石像が落下してくる。いや落下したと思ったら、自らの足で着地した。ストーンゴーレムだ。二十体はいる。
大石胴魔人 レベル60
「各時、相手せよ! 妾は詠唱にはいる」
そう言ってマーリンはすぐに魔法に取り掛かる。
「簡単に言ってくれるわね!! いくわよ! 」
セネカは悪態をつきながら、戦斧を構える。
グラウス、セネカとアーサーが先行して、薙ぎ倒しにかかる。それを十二人のラウンズがフォローに入る。ヴァルフも詠唱に入った。
ナターシャは各々に身体強化の精霊魔法をかけてゆく。
「……ブロッサム ドロア グラファム 大地の悪魔よ、冥界の王よ、我は大地魔法の代行者…… これでも喰らえ!! 地熱炎魔覇王槍!!! 」
床から地獄の業火が呼び出され、火炎の槍状のエネルギー弾が、ストーンゴーレム達に次々と突き刺さる!!
「……凄い!! 素晴らしい! 」
ヴァルフは自分の詠唱を途中でやめてしまった。マーリンの発動させた魔法に見惚れてしまったのだ。
◆◇◆
どうやら、ストーンゴーレムがこの階層主だった様だ。辺りは火炎地獄の影響で消し炭になっている。
「……親父殿……どうしたの? 」
セネカは考え込んでいる父ヴァルフのことが気になった。昨日からずっと、こんな調子だ。
「……儂は魔導の道を歩んでちょうど五十年がたった。それなりに魔導の理解を深めたつもりじゃった……だがマーリン殿を見ていると、足元にも及ばん。あのお方は自らの魔導を極める為に、身体の成長まで止めて魔力を徹底して高めている。流石はアーサー王に聖剣エクスカリバーを託したお方……」
「親父殿とて、遜色ないぞ! なにを弱気になっておる! 」
「……いや、人には天の与えた役割というものがある。儂は次の拠点設営時に、この隊を離れ、フォローに回るよ。セネカよ、主君の事を頼んだぞ。儂は……」
思えば、主君と会ったのは戦災孤児だった八歳のころだった。それから長い旅をし、学問を教えてくれて、魔導に触れる機会を頂いた。
「親父殿……わかった! まかせとけ! 」
◆◇◆
第十階層に到達したアーサー王は、この空間の異様さに気がついた。空気が妙に重い。空気に魔力がこもっている。
「……マーリン……この空気感……」
「……あぁ、 嫌な物が混じっている。血臭も濃くなった。この回廊の奥からだ」
回廊を進み、最奥の広間に出た。かなり広大な空間だった。そこでの光景はまさに地獄だった。蜘蛛の形をした機械が、檻に入ったオークやゴブリンを次々に殺し、底が見えない竪穴に突き落として行く。
「あの機械仕掛けの蜘蛛は? 」
ナターシャは気持ち悪さを堪えながら、その光景に見入っていた。
「……あの機械蜘蛛は、古代アリストラス超帝国の戦闘人形だ……」
グラウスは我が目を疑った。なぜこの場にあれがある??
【機械蜘蛛】をお送りしました。
だんだんこのロード・グランデ大迷宮の秘密が、暴かれていきます。
(映画 機動戦士ZガンダムⅢを観ながら)




