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69 異界流転 弐-2 (改訂-5)

【異界流転 弐-2】をお送りします。


宜しくお願いします!




 ジャンヌは馬車に寝転んで流れて行く雲を眺めている。


 黙ったままだと美少女女子高生で通る佇まいだ。


 時折馬車が石を踏んで跳ねると悪態をつく。



 カイラースの街から中央の帝都へはブラストロス山脈を越えねばならない。

 ジャンヌ、マーリン、ヒロトの三人は帝都の中央会議に出席する為に4日前に出立した。

 要するに中央の実力者達が召喚された者達の品定めをする為に呼び出したのだ。この国の貴族や宗教、魔導を代表する実力者が集まる会議なので、これ幸いとヒロトはジャンヌとマーリンを連れて行く事にした。会議に楔を打ち込むいい機会だ。ジャンヌのポテンシャルは不明だがマーリンは凄じい……ヒロトは物凄く悪い顔をした。ビリーと同じ型のリボルバーピストルを弄りながら考えを巡らせている。鍛冶屋ギルドに頼んで作らせた物だ。



「これも落ち着いたら生産させよう」



 マーリンは生まれて物心ついた時には既に魔術の才能が開花していた。と言うよりも始めから魔術に愛されていた。

 ニ〜三歳の頃には身の回りの品々を浮遊させる念動を無意識に行っている。自ら浮遊したのが四歳の時だ。アーサー王と出会った頃は既に二百歳を超えていたとか何とか……いったい幾つなんだ? どうみても女子中学生だよな。実力と見た目のギャップで偉いさん方の度肝を抜くことだろう。



 ジャンヌに関しては十歳の頃には既に聖女としての能力があったそうだ、目の前にいるジャンヌからはその片鱗はまったく感じられない。能力が発現する前に召喚される事は無いとエレクトラは言っていた……俺も人の事は言えないがな。



 ヒロトの能力はフルダイブMMORPGファイヤーグランドラインのゲーム内での技や魔法を使用出来る事と、パーティーを組んだ隊の各自のステータスを全て管理コントロール出来る事だ。一番の切り札はMMORPGファイヤーグランドラインのシステムに、大規模戦闘システムが搭載されていた事だった。隊を編成し、軍団を作って戦争をするシステム。その戦略的コントロールすら今のヒロトにはこの世界で可能にする。隊の編成を行い組み込めば、全てをステータスコントロールが出来る……【フルコントロール・オペレーション】。その為には軍を掌握する必要があるのだが。それはまだ誰にも言えないな……試しにパーティーを組んでレイドにでも行くか……



「ヒロトさん! 前方に敵影! 」



 以前に総司と模擬戦を行ったルナールという若い騎士が前方から来る物々しい集団を遠目に発見したした。



「オークの集団です。数は恐らく二十から三十」



 こちらはルナールほか護衛の騎士が4名とヒロト、ジャンヌ、マーリンの合計七名だ。



「うわ〜キモ! 頭が豚よ! 」



 ジャンヌがヒロトの後に回る。

マーリンは嬉々として喜んでいる。



「あれは妖魔の類いかえ? 」



「災厄の渦から発せられた下級の妖魔です。馬車を止めて迎え撃ちます」

 そう言ってルナールと他の騎士も抜刀した。実験には丁度いいな。ヒロトは立ち上がり前にでた。



「パーティー確認。ステータス連動」

 ヒロトの目の前の空間に数値化した全員のステータスが表示される。連結したパーティの位置関係、誰が誰を補完するか、隊の欠点まで表示されている。



「何だそれ? それも魔法かえ? 」

 マーリンとジャンヌはマジマジと覗き込む。



「名前が付いとるな。これは隊の全員を数値化し表示しているのか?HP、MPなどなど……GP、凄いなお前」



 その中のマーリンの項目に触れるとマーリンが使用できる魔術(この世界では魔法)のリストも表示させる。


(手の内がバレバレか。この男、とんだ食わせ者じゃな……)



「なになに、わしのGP……か? 二万二千六百」

 マーリンは妙に納得した。



「それがこの世界での神霊力だよ。二万二千六百はかなりの高レベルだね。だけど……」



「そうじゃな……お主のGPが一万五千五百、ジャンヌのGPはなんと十六万八千三百……?! 」



 ヒロトは正直このポイントは異常だと思った。こんな数値は人間ではなく、なにか別種の者に思える。聖少女ジャンヌの名は伊達じゃないと言う事か。魔王や大天使並みか……まるでレイドボスだな。


 オークの一団が移動速度を上げて来た。



「ジャンヌ! 全員にオートヒーリング! 」


「何の事よ? 」

 ジャンヌは訳がわからない。



「全員の為に祈ればいい! 」



 ジャンヌは観念して祈りを捧げ始めた。

騎士達がオークと戦闘に入った。選抜されただけあって皆かなりの使い手だ。すでにオークをニ体屠っている。

マーリンも魔法詠唱に入っている。



「我が名の元に馳せ参じろ! ライトニングアロー! 」

 マーリンの周りに強烈な光の矢が浮かび上がりオークの群れに向かって飛んで行く。明らかに【ファイヤーグランドライン】で使用される通常のライトニングアローと威力が段違いだ。矢が刺さると言うよりも、着弾と同時に炸裂した。



「オーク、十二体ロスト。やるなマーリン! 」



 オークの群れのさらに奥から巨大な影が近づいてくる。



「ヒルジャイアント!? 」



 ルナールが悲鳴に近い声を上げた。

 ヒロトがすかさず詠唱に入る。



「万物の根源たる真名アルルカンド。我が名に従い暗黒の炎をあげよ! 爆炎壁! 」



 ヒルジャイアントの足元が割れ、そこから黒い炎が吹き上がった。みるみるヒルジャイアントが炎に包まれる。

 ジャンヌの祈りによって青い光に包まれたルナールがオークを斬り伏せて行く。オークから受けた傷がみるみる回復して行く。ジャンヌの魔法。なんと言う回復力! 神聖魔法のパワーが段違いだな。ヒロトの魔法も私とは体系が違うがかなり強力だ。それにまだ奴は剣技を一度も見せていない……

 マーリンは感心した。



「オーク二十八体、ヒルジャイアント一体撃破完了」

 ものの数分で魔物を片付けてしまった。騎士達も信じられない顔をしている。



「流石勇者殿! 感服いたしました。我ら騎士団は全身全霊をもって勇者の方々を御守りいたします。」

(これもヒロトの思惑通りかや……彼奴の魔法といい召喚者の中でも異質な者……)



 マーリンはふとした考えが浮かんだが直ぐにジャンヌに意識を持って行く。このジャンヌも凄いな。神聖魔法の呪文を唱えずにただの祈りだけで全員に回復魔法をかけるとは。まさに神の御技か……だが問題はそれら全ての特性を考慮した動きをするヒロトか。



「とりあえず体制を整えよう」




◆◇◆




 街道での戦闘から三日目にはその視界に皇都ロイドヘブンが現れた。カイラースの街とは比べられない巨大さだ。

 都市の中央に丘があり、その上に皇都の中心たるロイドヘブンの城がある。城を中心に放射状に大通りが伸びていて活気に満ち溢れている。


 皇都の外周の巨大な壁にある城門を潜ると、大通り沿いに市場が連なり、さまざまな国の人々が行き来している。

 先発しているエレクトラ皇女と合流しなければならない。



「オルレアンより大きな街ね」



 ジャンヌは瞳を輝かせて馬車の窓から興味深げに外を眺めている。

 大通りを抜けて横道に逸れると閑静な住宅地に入る。貴族の家が立ち並ぶところに充てがわれた家があった。

 ある程度の広さがあり、派手では無いが機能的な作りの家だった。ここがこれから我々の拠点になる。

元々は騎士が使っていたらしいが、今は空き家でそれを改修した。


「勿体ない位ね。こんな家に住むのは初めて」

 ジャンヌは大喜びではしゃいでいる。



「ベットも申し分ない。流石に騎士公が住んでいた家。快適じゃな」

 マーリンもジャンヌも、硬い宿屋のベットに嫌気がさしていた。



 ヒロトはそんなやりとりをよそに地図を睨んで考え事をしている。国境沿いに砦を増やして兵站の拠点をつくらないと今のままじゃ駄目だな。物資を運ぶ橋も強化して兵を配置する必要もあるな……

 ヒロトが厳しい顔をしていると後からジャンヌがヒロトの顔を左右に思いっきり引っ張った。



「いたたたああ!? 」



「何一人で考え込んでるのよ? 」



「別にいいたたい!! 」

 ジャンヌは引っ張る力を緩めない。



「だいたいあんた一人でなんでも背負い込んでどうなるのよ。もっとやり方があんでしょうが! 」



「それくらいにしておけジャンヌ」

 マーリンが助けて船を出して来たのでジャンヌはヒロトを開放した。



「ヒロト。ジャンヌが言う事もわかる。我々はこの状況に放り込まれた同志だと思う。ならば最善の為にもっと頼っても良いと思うぞ。」



「そうですね。どうも気負う性格なので……逆に気を使ってくれてありがとう」

 ヒロトはジャンヌとマーリンそれぞれに頭を下げた。



「わかればいいのよ。わかれば」



 ヒロトはこの国の状況を掻い摘んで話した。

災厄の渦の物量に対抗するにはこちらも物量が必要になる。

 各方面の騎士団だけの戦力では足らない。その場合は兵を集める徴兵を行う必要があるが、大量の兵はそれだけ食料など物資が必要になる。この国はそれだけの物資を運ぶ手段、守る手段がまったく出来ていない。ここまでの大規模な戦争の経験が無い為に兵站の重要性をわかっていなかった。



「今回、会議に乗り込んで楔を打ち込むつもりだけど、それ以前に兵站の重要性を、わかっている人間がどれくらい居るか……魔物共は侵略し略奪する。兵站などを考えているかは不明だが、我々が同じように略奪をする訳にはいかないんだよ。とりあえず会議に向けて考える事は山ほどある」



「難しい事はヒロトとマーリンに任せるわ。とりあえず応援してるからね! 」

 そう言ってジャンヌはベットに飛び込んで居眠りし始めた。もの凄い寝相だ。男がそばに居る事を失念しているのか? おれも男だぞ! っと思うが虚しいだけだった。



「災厄の渦と戦う前に、中央会議と戦う事になるのかの? 」



「誰が味方になって、誰が敵になるかを見極める必要があるな」



「敵になるか……確かにな……ヒロト。気づいておるか? 家の周りに変な連中が数人おる」



「監視ですか? 」



「だろうな。安く見られたもんじゃな。他にやる事があるだろうにな……」

 マーリンはやれやれという様な手振りをして笑った。



「使い魔を飛ばしたから何か動きが有ればすぐに連絡が入る。エレクトラも苦労してるようじゃな」


 


◆◇◆





 ロイドヘブン城に登城したのはそれから二日後の正午だった。エレクトラに先導され中央会議場に通された。

既に主だった実力者は着席している。



「これはこれは英雄殿。どうぞお座り下さい。私はこの中央会議を束ねる議長のライストール・ヘルミナルと申します」

 ヒロト達はエレクトラの隣に座り、ライストールの眼を見返した。



「我々の為にこの様な場を設けて頂きありがとう御座います」

 魔法結界か。だがあまりレベルは高くないな。魔法の行使を遮断する結界が貼られている。目に見えない魔法陣が床に描かれている様だ。



「単刀直入にお聞きするが、災厄の渦に対してどの様にお考えか? 」



 西方を守護する青龍騎士団長カルミナが話しかける。

 現在は西方と中央の治安維持も兼務している騎士団だ。

 本来中央はアリストラス聖堂騎士団の管轄だが、聖堂騎士団の団長は災厄の渦を起こしたエレクトラの兄が務めていた為にいまは空席になっている。



「ならば率直にお答えします。今の戦力では太刀打ち出来ません」

 会議が一気にざわめく。



「静粛に! 」



「我が国の騎士団二万、一般兵五万、魔法兵団一千。これでも勝てないと? 」



「いまの五カ国の戦力を集めても勝てません。敵はゴブリンだけで十万はいる」

 さらにざわめきが酷くなる。



「静粛に!! 」



「どこからその情報を? 」

 ライストールは訝しむ目をする。



「これなる大魔導士マーリンの使い魔からの情報です」



 マーリンが掌の上に青い炎を浮かべ、その中から鴉が出て来た。この使い魔を多数各方面に放っている。



「災厄の渦の先方はオークが五千、その後に続く軍団が五万づつを二つに分けたゴブリン、さらに一万づつを四つに分けたオーク。締めて十四万と五千。その後にもまだまだ後詰めが存在します」



「まさか……そんな……」

 ライストールは呆然としている。



「早急に四カ国に特使を派遣し連合軍を作る必要があります」

 宮廷魔法師長のスターズが上奏する。アリストラス皇國で最上位の魔導師だ。巨大なサファイアを嵌め込んだ杖で床を叩く。



「各国の魔法兵団を集結させ大規模攻撃魔法を発動させねばなりません。ゴブリンとオークだけなどとあり得ない。その後に主力が出てくるでしょう」



「仰る通りです。宮廷魔法師長殿。事は急を要します。現在我が同胞が異世界から持参した武器の量産を急いでいます。この、武器を持てば一般兵でも巨人族と戦える様になる」

 ヒロトは畳み掛けるように告げる。このスターズと言う男は状況を理解している様だ。自分の身体とテーブルの間で、周りからは見えない様にステータスを連動させて表示する。スターズのステータスは、レベル65 大魔導士。この世界の住人にしてはかなりのレベルだ。見た目は五十歳ほどだが、実年齢は百歳を超えている。


(ん? 【神巫(カンナギ)】? 大魔導士とは別に表示されている)

 どうも職業とは別の、ランクの様だ。たしかエレクトラも魔導士とは別に【白銀の巫女】と表示されていた……





「報告にあった轟音と煙を吐き出し、岩をも粉砕する飛び道具だとか」



「ライフル銃といいます」

そういって持参した1挺を見せた。



「これがシリウスが言っておったライフル銃か。なんとも機能的に見える」



「あとで試し撃ちをご覧にいれたいと思いますが、本題はこの銃を現在二千挺生産させていますが、敵の数が私の予想を超えていましたので、新たに追加で三千挺の生産をお許し願いたい」

 ヒロトは真剣だったが、金額が途方も無い為、カルミナ騎士団長も二の足を踏む。



「その様な異世界の物。神聖なるケルン神がお許しにならん」

 この国の国教であるケルン信仰。その統括者であるリアンカ大司教が異議を唱えた。



「そもそも災厄の渦はケルン神話にあるとおり剣と矛、そして弓で戦うと聖典にも記載されてある。それ以外の武器などまかりならん」



 正気か? このオッサンは?? ヒロトは必ずこう言う輩が居る事は予想していたが、現状把握が全く出来ていない事に理解出来なかった。妖魔に囲まれても同じ事が言えるのか? ヒロトはステータス画面を出して居並ぶ者のステータスを管理下に置いた。リアンカ大司教。GP五百六十か。こんな物だろうな。レベル38大司教か。

 ヒロトとジャンヌはここに来る道すがら女神ケルンの事をある程度知識として把握していた。細かい事まではわからないがある程度の理論武装は出来ている。



「こちらのジャンヌ様は女神のこの世界での転生体であらせられる。その方がこの人間界に新たな武器をお伝えになられた」



 するとジャンヌは天使降臨魔法を使った。その身に天使を憑依させる魔法だ。ジャンヌの凄いところはそれを詠唱無しに扱える事だった。祈るだけで発現する。

最高レベルの為、普通の人間では使用はおろか魔法知識すら無いだろ。奇跡と呼べる魔法だ。

 純白の翼がはえ体が宙に浮いていく。リアンカ大司教を含めて全員が口をポカーンと開けて呆気に取られてしまった。これほどとは? レイドボス並みのパワーが顕現している。不味いな敵に神霊力を探知されたかも知れないな……

 ヒロトはぶつぶつと何やら考え込んでいる。



「リアンカとやら」



「ははあ! 」



 リアンカ大司教は思わず平伏した。あがらえない圧力が伸し掛かる。冷や汗が止まらない。


「我が名はジャンヌ・ダルク・ラ・ケルン。至高の女神にして天界を治める者。我に対する忠節なる行い大義である。これからも我が為に尽くすので有れば死後天界に導こうぞ! 」



 そう言いながらジャンヌは神霊力を少し解放した。魔法に還元せずにそのまま力を放出する。

室内が暖かい光と力に満ち満ちた。次の瞬間、暴風が室内を暴れ回る。



「ななっな! 」

 マーリンが吹き飛びかける。ヒロトに抱きついて何とか堪えている。



「ヒロト〜あちきの身体が飛んでしまうぞ〜」

 身体をくねらせてヒロトを抱きしめる。



「まままマーリン! そんな場合じゃ……」

 ぐいぐいとマーリンが胸を押しつけてくる。


「どんな場合じゃ? 」

 マーリンは意に返さずヒロトにちょっかいを出しまくる。



「何というお力! このリアンカ、御名にかけて全身全霊を賭して働きまする」

 リアンカ大司教は涙を流しながら歓喜した。



「ではライフル銃の生産の案件は了承して頂けますね? 」

マーリンに絡まれたままヒロトは畳み掛ける。



「もちろんですとも教団は全力を持ってバックアップさせて頂きます」

 リアンカの顔は幸福に満ちている。



「災厄の渦の中心にかつて天界を追われ魔界に落とされた最悪の魔の存在が復活する。我はその魔を誅滅する為にこの世界に転生した。教団の全信徒の力を結集し我が為に働け。さすれば道はひらけるであろう! 」

 やり過ぎだよジャンヌ……


 だが、この状況を見ても冷静な者が一人いた。宮廷魔導士筆頭のスターズである。

(……この力……ゴドラタン帝国のクリス嬢に匹敵する。事実、神の転生体やもしれぬな。この様な者が召喚されるとは……どうやら、いままでの【災厄の渦】とは違うのかも知れぬ。要注意だな……)



 この後で皆に兵站の重要性を話し合い各街道に砦を増築する事を決定した。その後ライフル銃の威力を実演して度肝を抜いてやった。

 教会と騎士団の全面的な協力を得る事は出来たが、英雄と呼ばれる異邦人が力を持つのを大貴族達は余り好ましく思っていないだろうとヒロトは結論付けた。

 右と言えば左を向かれる様な状態にはしたくない。

 大貴族達の権力を削ぐ必要があった。

 やる事は山ほどある。どうしたものか……



 


【異界流転 弐-2】をお送りしました。


有難うございます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 非常に面白いです。主人公たちも強いですが、敵も最初から強大なのでうまくバランスが取れていて、読みながらどう戦うのかな、などと想像しながら読むことができます。 [一言] 敵の軍が攻めてきてど…
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