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95 温泉旅館《裸の付き合い亭》2nd (改訂-5)

【温泉旅館《裸の付き合い亭》】2ndをお送りします。

 召喚者達の珍道中! 

 宜しくお願いします!


 パカーン....コーン....


 扉を潜ると、一瞬湯煙で視界が悪くなる。段々と慣れてくると、そこには、広大な湯殿が広がっていた。さまざまな、種類の温泉風呂がある。


 ガラガラガラガラ……


 引き戸を開け放って、隣からも人影がワラワラと出てくる。



「凄い広いじゃない〜」



 ジャンヌの声が、響きわたる。フランスの温泉も入った事が無いので、興味深々だった。ジャンヌのビキニ姿が眩しい!



「男共はどこに行ったの?? 」



 あたりを見渡すが、男共の姿が見えない。とりあえず湯に浸かろう。

 その男共は何故か、ジャンヌが入って来た途端に、皆思わず岩影に隠れてしまった。



「隠れたら、まるで覗きみたいじゃないですか……」

 総司が慌てて繕う。


「仕方が無いだろ? 思わず隠れちゃったんだから! 」

 九郎も慌てて繕う。


「おいヒロト! 代表してエレクトラに礼を言ってこい」

 武蔵も岩影から覗いている。


「俺一人でですか? いじめかよ! 」

 ヒロトも思わず隠れてしまった。でも困った。やはり出ていかないとまずいよな?



「どうも! どうも! この度はお招き有難うございます〜」

 いつの間にか晴明がエレクトラに挨拶していた。


「あら晴明さん。こんにちは! 疲れを癒やして下さいね! 」



「あの野郎! 一人だけ抜け駆けして、いい子ぶりやがって……エレクトラさん……あの水着は……」

 九郎が鼻の下を伸ばし始めた。って言うか、鼻血が……鎌倉時代の男にハイレグ水着は刺激が強すぎる様だ。

 男どもはエレクトラから目が離せなくなる。それに侍女のサーシャとメイデル……殆ど紐じゃねーか!!

 ウィリアムも鼻血を噴き出した。



「うぉっほん!! 」


 振り返ると、そこにはシリウス団長と、カルミナ団長が仁王立ちしていた。


「お前ら、そんな何処で覗きとはな? 」



「覗きなんぞするか! 俺の筋肉に誓って! 」

 ウィリアムは鼻血を撒き散らしながら、ムキムキの筋肉をシリウスに見せつけて嘯く! 何とか誤魔化すのに必死だ。



「ほーう! その程度の筋肉で笑わせるわい! 本当に素晴らしい筋肉はこう言うものだ! 」

 そう言って、シリウスも負けじとムキムキの筋肉を見せつける。論点がずれている。



「このパンツと言うやつは邪魔だの! 日本男児の水着とはこう言う物だ! 」

 そう言って武蔵はパンツを放り投げた。そしてふんどし姿でポージングを始める。こいつも頭がずれている。



「笑わせるわい! 真に美しい筋肉とは、神に愛された、この筋肉を言うのだ!! 」

 と言いつつカルミナは胸の筋肉をピクピクさせている。とにかく論点がずれている。



「馬鹿はほっといて、いくぞ総司、ヒロト! 」

 付き合いきれんと言いたげに、九郎は総司とヒロトを連れてエレクトラに挨拶にいった。

 近くで見ると、ますますエレクトラの姿は刺激的で目のやり場に困ってしまった。



「ヒロト! 妾と一緒に湯につかるんじゃ! 」

 マーリンが強引にヒロトを連れて湯に入りに行く。




 ジャンヌ、メイデル、ライラ、エレクトラは洗い場で身体を洗う事にした。

 近くの温泉風呂からブクブク泡がでて、なかから水中眼鏡をかけたビリーが顔を出す。潜んでいたのだ。そして頭を洗うメイデルの側を得体の知れない物が……



「きゃーーーー!!! 」



 メイデルの胸にスライムが乗りかかって蠢いている!


「こんな何処にスライム?? 」

 ライラが引き剥がしにかかるが、上手く取れない。するとスライムは、分裂してライラとエレクトラにも飛びかかる。特殊な酵素が水着の繊維だけを溶かしにかかる。なんと溶かして水着を食っているのだ。この特殊なスライムは人間には無害だったが、ある国の学者が、スライムの持つ酵素に繊維を溶かす役割があり、液状にしてから繊維を食べる性質がある事を発見してから、怪しげな商人の間で高値の売り買いが横行、国が禁止措置を発令する騒ぎにまで発展した。



「いゃ〜んん!! 」



 エレクトラが悶える声を張り上げる。体にスライムが纏わり付き、水着の繊維を溶かしているのだ!

 スライムが動き回って、身体がヌメヌメのテカテカになっている。総司は目のやり場に困るが、思わずしっかりガン見している。



 「みてんじゃねーよ! 」

 ライラのメガトンパンチが総司に炸裂する! 目が眩みすぎて、避けきれない。総司、どうした?



「どうしたのじゃ!! 」

 カルミナとシリウスが飛んで来た! 武蔵やウィリアム達がワラワラやってくる。



「ここ、ここ来ないで〜!!! 」

 ジャンヌのブラはもう殆ど溶けて無くなっている。

 スライムのせいで、身体はヌルヌルだ。



「なななんと! 服を溶かすスライム!! ERO50か!! 」

 シリウス、何故知っている?



◆◇◆



「なんか騒がしいぞ? 」

ヒロトが振り向こうとするが、マーリンがヒロトの顎を引っ張って、

「ほっとけば良いのじゃ! このラブラブ風呂には妾とお主しか居ないのじゃ〜」



「いや……だってほっとけ無いよ」



「そんな事より……ほーら。ここが、こんなになって……」



「はぅっうう! 」

 (そそそこは駄目〜)



「ほ〜ら! 上下させたら〜どうなるの? 」



「○△◇?!! だめ! 」




◆◇◆





 スライムが今度は九郎の股間に飛び着いた! パンツを溶かしにかかる。

 ジャンヌの目の前で、九郎の股間はすぐに丸っと丸出しになる。 


「きゃ〜ぁぁ!! こここのど変態!! 」

 ジャンヌは木製ハンマーで、九郎をぶっ飛ばす!!



「きゃ!!!ぁぁあああ!! 」

 メイデルが溶けかけた水着のパンツの紐を押さえながら、出入り口に走りより、扉を開けようとするが、開かない。



「なななんで開かないのよ!! 」

 鍵がかかって、開かない。ガッチリ閉まっている。



「てめー!! 見ただろ?! 」

 ライラは総司に詰め寄ろうとしたが、ブラが溶けて落ちた為に、うずくまってしまった。

 かか可愛い……総司はライラに一目惚れしてしまった。



 サーシャはスライムに溶かされてもいないのに、わざとブラをとっぱらい、武蔵に抱きついて、

「いゃ〜ん! スライム怖い〜」

 などと、のたまわると、武蔵は鼻血を吹き出して、ぶっ倒れた! 免疫が全くない。



 堪らす、ジャンヌとエレクトラは温泉風呂に飛び込む! すると、すーっと影が近づいて来て、水中眼鏡をつけたビリーが水の中でエレクトラとジャンヌの裸をガン見する……

(すすす素晴らしい! パラダ〜ィス〜!! エレクトラさんの……腰のラインがまた……うっほ〜)

 


 いつの間にか、ジャンヌ、エレクトラ、メイデル、ライラにビリーが囲まれていても、ビリーは気づいていない。。

 メイデル……着痩せするんだなや〜おおおお!! 裸祭りだなや〜!! 



「……お前が犯人か?! ……」

 ライラの冷たい視線。

 手には巨大な木製ハンマーが、



「信じられません! 隊長の分際で……」

 メイデルの冷たい視線。

 手には巨大なボクシンググローブが、



「……血祭りだな……」

 ジャンヌの冷たい視線。

 手には棘のついた凶悪なムチが、



「ビリーさん。もう私では、止められませんわ……」

 エレクトラの憐れむ視線。

 


 このあとビリーは、ボコボコのタコ殴りにされ、簀巻きにされて温泉旅館の入り口の屋根に吊るされましたとさ!





【温泉旅館《裸の付き合い亭》】2ndをお送りしました。

いや〜。本当に疲れは癒えたのでしょうか?

 (映画 マルサの女を観ながら)


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