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91 ヴァイア防衛戦 参 (改訂-5)

【ヴァイア防衛戦】参をお送りします。

混沌とした戦場がさらに形成されて行きます。

この状況をヒロトは解決できるのか?


それでは宜しくお願いします。

 気候風土は乾燥している。



 国土の中心にグランパレスからの雪解け水が作るラクア河が流れていて、その周囲では古来から農耕が盛んに行われている。

 何処となくナイル河に似ているのは、この地を開いたクレオパトラ七世のノスタルジィだろうか?

 パルミナ連合王国は農耕に適した土地で、クレオパトラの安定した治世によって発展してきた。

 各王家はクレオパトラの子孫が代々受け継ぎ、その軍事を全てクレオパトラが幕府と言う形で取り纏めている。政治と軍人を綺麗に分けて運営しているのがパルミナ連合王国である。



「トーウル王国に不穏な動き? 」



 幕府では家臣達に動揺が広がっている。

 クレオパトラ不在時に、完全武装のトーウル王国軍がパルミナ連合王国国境に集結中との報告が入った。



「彼奴等め! ゴドラタン帝国と連動しているのか? 今の状況をわかってやっているのか?? 」

 


 この災厄の渦の最中、人類存亡がかかった戦いを行なっていると言うのに。大臣達は慌てて幕府幕僚を招集した。



「第二機甲旅団を至急編成! アメン将軍を呼べ」

 



◆◇◆




「アウステルリッツの戦いを再現しているのか? 」



 ヒロトはエレクトラとクレオパトラに会う為に幕舎を出た。

 ヒロトの思考は遥か歴史の彼方に飛んでいた。ナポレオンの思考を読む為に、彼の戦術戦略を頭の中でシミュレーションする。

 フランス帝国とロシア・オーストリア連合軍との一戦。長く伸び切った戦線を分断され連合軍の敗退となった。神聖ローマ帝国の崩壊にも繋がった歴史的転換点である。その後、フランス帝国は傀儡のライン同盟を緩衝地帯とした。



「敵第二軍を遊軍とし、トーウル王国軍が後方に陣取る事で、パルミナ連合王国軍の動きを封じるか……だがその先にある真意はなんだ? 」



 クレオパトラの幕舎に到着したヒロトは前置きはそこそこに即本題にはいる。

「ゴドラタン帝国も私と同じ事を考えています」



「同じ事? 」

 エレクトラは解らないと言いたげだ。



「正確には、彼奴等は遅滞戦術を行いながら、私と同じくロード・グランデ大迷宮の急襲を考えていると思われます。少し違うのは、戦後の国境線の線引きまでその戦略に組み込んでいる点です」



「どさくさに領土を拡大する気かえ? あの男の考えそうな事じゃな。トーウル王国の第一王子は、金勘定の好きな男でのう、どうせ我が領地の鉱山の権利でもチラついておるのじゃろう。その分、本国が危険か……」

 クレオパトラは嫌気がさした。



「ゴドラタン皇帝は召喚者の力が無くても災厄の渦を封印するすべを持っていると? 」

 エレクトラも思考が追いついて来た。



「何か方法があるのでしょうね。こと戦争に関して、ナポレオン・ボナパルトは無駄な事はしない人間です。マーリンの使い魔の報告では、何やら古代の遺物を発掘しているようです」



「それは聞いた事があるな。なんでも星の海まで行った事がある古代の船があるとか……まさかな」

 クレオパトラも半信半疑だ。自分が召喚された千年前よりもさらに古代の遺物との事だった。



「で、妾達は何をすれば良いのじゃ? 」



「ゴドラタン皇帝との謁見の場を作って頂きたい」

 ヒロトは話しの確信をはっきりと伝える。



「わかった。だか交渉にはそれなりの材料が必要じゃぞ? 」


「はい。理解しています。それを私が用意いたします」

 ヒロトには目算がある様だった。


 


◆◇◆




 パルミナ連合王国の王都アレキサンドリア。

 トーウル王国軍の国境集結で王宮が慌ただしくなり、その空気を市民も感じ取っていた。

 アレキサンドリアから北に二十五デルの辺りにいる黒騎士一行は更に北へ向かって歩みを進めていた。



「主人! 大分、きな臭くなって来ましたな」



「ゴドラタン帝国と連動しての事だろう。クラナ鉱山の所有権でも狙っているのだろうよ」



 クラナ鉱山は有数の金鉱脈がある。昔から所有権を巡って争いが絶えない。その鉱山の更に奥に奈落の玄室と言う広大な場所がある。その場所には異世界から伝わったレジェンド級の武器があると言う。今回、黒騎士一行はその武器を狙っていた。だがその分、出現するモンスターも最上級クラスだ。


「トーウル王国軍が出張って来る前にかたをつけるぞ! 」

 


 クラナ山の中腹に鉱山の入り口があり、そこまでは森の中の山道を登るしか無い。



「?! 何かいる……」



 霧がかった中腹には、見えないが気配の様な朧気なものが漂っていた。



  その中を突然の衝撃波が黒騎士を襲う。



【ヴァイア防衛戦】参をお送りしました。

 今後、災厄の渦を止める戦略の確信部分に近づいて行きます。

 そしてまた新たな転生者も登場。

 (映画 機動戦士Zガンダムを観ながら。)


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宜しくお願いします。

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