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87 鉄乃巨人 (改訂-5)

ついにジャンヌとジル・ド・レが対峙します。

この2人の因縁は?

ご覧下さい!


宜しくお願いします。

 あの日……


 森の奥……湖の湖畔……


 湖の乙女とアーサーを引き合わせた……


 そしてあの剣をアーサーに授けたのだ……


 マーリンは少し眠りの中に居た……


「少し……眠ったのか……」

 そろそろ、ヒロトが予想した時刻だ。



「ヒロト! そろそろかえ? 」



「ああ! おはよう。そろそろだ」


 アンブローズ・マーリン。ウェールズの小国ダヴェド王女と夢魔との間に生まれたという伝説がある。

若かりしアーサーを湖の貴婦人と引き合わせ、聖剣エクスカリバーを授ける。ヨーロッパ史上最強の魔術師。

アーサー王を実子のモードレッドが殺害する予言をするが、防ぎ切れずに自責の念に先苛まれる。




 ジル・ド・レは暗黒騎士団を率いて九郎の攻撃をかわしながらヴァイアの街に向けて疾走する。

 突然、あとを追うアリストラス軍が四つに分かれて分散した。


「?!! 」


 突然地面に巨大な魔法陣が現れ、赤く輝きだす! ヒロトとマーリンはお互いに別々の魔法発動に入っていた。



「……集え氷結の精霊、我は汝の主人にして、氷結魔法の代行者……」

 マーリンの杖に嵌め込まれた水晶が輝きを増す。



「……集え爆炎の精霊、我は汝の主人にして、爆炎魔法の代行者……」

 ヒロトも剣を抜き、左手の人差し指を白刃にあてて詠唱を始める。2人の詠唱速度が重なりハーモニーとなる。

 空間に表示された、戦術モニターを見ながら晴明が叫ぶ!



「今です! 」



「……我が敵を滅せよ! 合体! 」

 ヒロトの左掌とマーリンの右掌を合わせて叫ぶ!



氷魔爆炎波動(ファルスダムドネシオン)!!!! 」



 暗黒騎士団が魔法陣の中心に到達した瞬間を狙って発動させた! 赤く光る魔法陣の色が黒く変化し、光の柱が立ち上り結界が形成された。

 次の瞬間、結界内で大爆発が起こり、続いて世界が氷ついた!

さらに大爆炎の火炎流が立ち昇る!!

 瞬間的に絶対零度まで気温が下がり、そこから摂氏二千度まで上がる。

 目まぐるしく結界内の環境が変化し炸裂した。



「……流石に……!? 」



 ビリーは双眼鏡で暗黒騎士団を目視した。どんな化け物でも流石にあの怒涛の攻撃に耐えられないだろうと考えたが、黒煙の中で何かが蠢く。



 鎧だ。

 


 バラバラになった鎧が繋ぎ合わさっていく。



 「鎧の中身がない。デュラハンか?! 」

 鎧を纏った死霊が寄り集まって巨大な鎧武者が現れる。



 「鉄巨人?! 」



 十五メルデはあろうか、その巨体の鉄と鉄が擦れる音を上げながらゆっくり動きだす。歩く度に物凄い足音がする。


 ズシーーーンンン!!!


 その巨人の肩にジル・ド・レが乗る。

 それを遠目に確認した九郎は遊撃大隊を下げ、ウィリアムと二人で鉄巨人と対峙した。



「硬そうだな〜。おっさんならブチ抜ける? 」



「……なんとも言えんが、なんだあれは?」

ウィリアムは目を細めて鉄巨人を凝視する。



「鎧だけの化け物だね。中身は怨霊かな? 」

 手に持つ剣だけでも八メルデはある。大人四人分の背丈と同じ長さだ。



「考えても仕方がない。やりたく無いがやるぞ! 」

 ウィリアムは馬から降りて大剣を背中から抜く。



「ちぃっ!! 割にあわね〜な」

 九郎も馬から降りて太刀を右手に掴む。

 遠目に敵の妖魔軍の姿が見え始めた。あまり時間が無い。






 

「合体魔法を喰らって、ほぼ無傷か? 」

 ヒロトは珍しく焦っていた。敵の能力が予測の範囲を超えていたからだ。


「あやつは魔力を吸い取って、鎧を修復しよった。あれと魔法の相性は最悪じゃぞ」

 だからと言って中身が怨霊では通常の武器も効きめが薄い。 



「私がジャンヌを連れて、奴のところへ行きます」

 晴明はそう伝えて幕舎を出ようとすると、ジャンヌから幕舎に来てくれた。



「私が行くわ。あれって怨霊よね? 」

 百や二百の怨霊ではない。もっと多い数の怨霊が一塊になった別種の物の怪だ。

 晴明が懐から呪符を出して素早く印を結ぶ。巨大な白い鳥が現れて、地面に身を低くする。

 それに晴明が跨り、ジャンヌを誘う。

 2人を乗せた白い鳥は天高く舞い上がった。



「この子、なんて名前? 」



孤月(コゲツ)って言います」

 晴明はそう言って《孤月》の首のあたりを撫でてやる。



 クッルルルルッオオ!!

 喜んでいる様だ。



「宜しくね。孤月! 」

 ジャンヌと晴明は孤月に跨り、天高く舞い上がった。初めての体験にジャンヌは大喜びだ。こんなにも世界は広いと感じた瞬間だった。


「美しい! 」

 ジャンヌは、青空との一体感を味わい、こんな世界を守りたいと思う。





「なんだ? この神気は? 」

 ジル・ド・レは空から来るものを察知した。



「あれは? 何処かで? 」

 なんだか懐かしい何かを感じとる。



 《孤月》は鉄巨人から三十メルデのところに降り立った。ゆっくりと地上に降り立つジャンヌをジル・ド・レは驚愕の目で捉えた。



「あ……あれは……ジャンヌさま……」

 ジル・ド・レは信じられない者を見た。その瞬間、頬を涙がつたう。





【鉄乃巨人】をお送りしました。

ジャンヌと因縁浅からぬジル・ド・レ。

2人の物語が始まります。


(映画 ジャンヌ・ダルクを観ながら。)


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宜しくお願いします。

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