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「なるほど。それで私がタマちゃんか~。ふふふ、この私をチャン付けで呼ぶとはね~。」
「だめ?」
コンちゃんの説明を聞いて納得したタマちゃんがニヤリと笑ったので、タマちゃんではだめだったのかな?と思い、確認してみる。
僕は首を横へと傾けて疑問がある事を表現してみる。
「いいよー。良君は可愛いから許しちゃう。」
タマちゃんはそういうと、僕の頭を撫でてくる。
さっきから思ってたけど、タマちゃんってやたらと僕を触ってくるよね・・・なんでだろう?
そしてさりげなくコンちゃんが僕が触られ過ぎて嫌になる前に、タマちゃんの手を止めたりしてることにも気が付いた。
「それで琴乃さん。さっきからノリで扱ってるけど・・・この子って何処の子なの?まさか連れ去ってきたわけじゃないよね?今のご時世それは犯罪だからね!」
撫でていた手を頭から離して、タマちゃんは今更確認するかのようにコンちゃんに聞いた。
聞いている最中で、何を思いついたのか少し焦った顔をしている。
「・・・そんな昔の玉藻ちゃんじゃあるまいし。坊ちゃんは、私が雇われてる家の子供ですよー。今日の事もちゃんと許可を貰ってます。」
コンちゃんは呆れた表情でタマちゃんを見ると、僕について説明を始めた。
話を聞いていたタマちゃんは、納得したようにうんうんと頷いている。
「なるほど、なるほど。良君は琴乃さんのお世話が係の一族で、今代のお世話が係なわけだ。いいなー、琴乃さん。こんなかわいいお世話が係で。」
「どちらかというと、今は私が坊ちゃんのメイドですけどね。それに玉藻ちゃん、男性苦手じゃありませんでした?」
コンちゃんを羨ましそうにしてるタマちゃんに、ふと思い出した感じでコンちゃんが聞いている。
「別に全員が全員苦手なわけじゃないし。ちょっと私に色目を使ってくる野郎が苦手なだけだし。その点、良君はまだ子供だから純粋でいいよねー可愛いし。」
タマちゃん曰く、昔の色々あって自分に好きって言ってくる男の人が苦手なんだって。
そうこう話しているうちに、僕たちはようやく目的地のスーパー銭湯についた。
普段だとそこまで時間かからないけど、タマちゃんと話したりふざけあったりしながら歩いてきたらか、いつも以上に時間かかっちゃった。
「お?ついたね。ここかー琴乃さんオススメのスーパー銭湯。いいね!入るのが楽しみだよ。」
「中は複数のお風呂が有るので、色々楽しめますよ?」
コンちゃんに続いて僕達は入り口を入り、受付で大人2人と子供1人分をコンちゃんが持っていたチケットと引き換えに、ロッカーのカギを受け取る。
「はい。これが、玉藻ちゃんの分。」
「ありがとう。・・・所で、琴乃さん?良君って男の子だよね?」
タマちゃんにロッカーのカギをコンちゃんが渡して、僕達はいつものように脱衣所へ向かおうとした時、タマちゃんは確認するように聞いてきた。
「そうですよ。玉藻ちゃん、どうかしました?」
「やっぱりそうだよね?・・・琴乃さん?良君、私達と同じ脱衣所に連れて行って大丈夫なの?」
え?いつもコンちゃんと一緒に来るときは、同じロッカーに服と荷物を入れて入ってたけど・・・だめなの?




