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「ねぇ、お姉ちゃん。お名前、なんていうの?」
今まで女の子の声がわからなかったからお友達と呼んでたけど、せっかく話せるならお名前で呼んだ方がいいよね!
そう持って聞いたけど、女の子は顔をゆがめるだけだった。
「お姉ちゃん?」
「・・・わよ。」
再度聞くと、何か小さく答えてくれたみたいだけど、聞き取れない。
僕は、もう一度言ってくれるかな?と女の子の顔をしたから除き込んでみた。
身長差的に僕の慎重だと、どうしても下から見る感じになっちゃう。
「・・・無いわよ!悪かったわね!今に見てなさいよ!力を付けた私にふさわしい名前を身に着けてやるんだから!」
名前が無いのか~。
何て呼べばいいのかな?
女の子の呼び名を考えていたら、遠くから歩いてくる足音が聞こえてきた。
「あ!坊ちゃん。ここに居たんですね!お待たせしました。おや?」
「で、出てきたわね、女狐!彼は返して貰うわよ!」
仮眠から起きたコンちゃんがこちらに来たんだけど、女の子がコンちゃんと僕の間に立ってコンちゃんに指差してる。
けど、声が震えてるのはなんでだろう?
「あら、いつぞやの仔猫ちゃんじゃないですか。坊ちゃんに依存してて坊ちゃんの悪影響があるので、結界で拒んで居ましたが、ようやく結界を超えれる程自力をつけたんですねぇ。」
「コンちゃん、何か知ってるの?」
女の子の後ろから顔を出した僕は、コンちゃんに詳しく聞いてみた。
どうやら最初に僕がこの家に来たときはまだ、女の子は力が弱く僕の力に頼って居る様な存在だったようで、
コンちゃんと知り合ってからも何度も来ていたから防いでいたんだって。
そうしないと、僕に依存した状態の女の子が僕をおかしくしちゃ可能性があったとか。
「なので、自力で結界を抜けれるまでは坊ちゃんへの影響を考えてお断りさせていただきました。あ、月華ちゃん。坊ちゃんのお相手ありがとうございました。」
コンちゃんは、笑顔で説明を終えると月華ちゃんからボールを受け取って僕の近くに歩いてくる。
「彼に近づかないでよ!フゥー!」
「・・・無事結界を自力で抜けれる様になったなら、坊ちゃんに会いに来るなとは言いませんから、安心してください。そんなに威嚇してるから耳と尻尾でてますよ?」
コンちゃんから僕を離そうとする女の子を見ると、確かにコンちゃんが言う様に頭に耳と服の間から2本の黒く先がだけが白くなった尻尾が生えていた。
毛がぶわっと立った状態の尻尾が僕の近くにある。
コンちゃんの言っていた通り、女の子の正体は猫みたいだ。




