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story  作者: 岸村 改
24/1630

2-4

あの後、片付けという冒険を終えた僕達は、お風呂に入ってからご飯にする為、家に戻ってきた。


「さぁ、坊ちゃん。万歳しましょうね!」


「ん!ばんざーい。」


コンちゃんに脱がして貰い、僕はコンちゃんとお風呂へと入る。


最近は母と入る事が増え来たけど、忙しい時等はコンちゃんが一緒に入ることが多い。


「坊ちゃん、そこに座って目を瞑ってください。開けちゃだめですよ~。」


「はーい。」


コンちゃんは僕に目を瞑らせると、慣れた手つきで髪の毛を洗い始めた。


母と入る時はシャンプーハットを使うのだが、コンちゃんの時は何故か使ってくれない。


僕的には付けてくれた方が、うっかり目が明いた時に染みなくて良いんだけどね。


コンちゃんが、わしゃわしゃわしゃーっとシャンプーで洗い終わると、一旦手を止めたので僕は一層目を強く瞑った。


「坊ちゃん、流しますからね~。目を開けちゃだめですよ~。」


僕は目を瞑ったままさらに手で目を抑えて、ついでに口も閉じて頷くだけで返事する。


シャワーの流れる音の後で、頭から暖かいお湯と共にシャンプーが流れ落ちるのを感じる。


コンちゃんがお湯で洗い流しながら、髪の毛をわしゃわしゃとかき混ぜるのが終わるまで、目をじっと閉じるのだ。


今、開けるととてつもなく染みて痛いからね。


コンちゃんに髪の毛を洗ってもらった時に、シャンプーハットの感覚で目を開けたままにしててひどい目にあったことがある。


「はい!終わりましたよ~。」


コンちゃんからタオルを受け取って、顔についたお湯を拭きとってから僕は目を開けた。


うん、染みない。今回は大丈夫だった。


その後、コンちゃんとお互いに背中を洗いっこしてから、湯船に浸かる。


コンちゃんは、湯船に長い髪の毛が付かない様に頭の上でまとめてるので、普段腰まで伸びている綺麗な黄金の髪が無いのは斬新だ。


まぁおかげで背中が洗えるんだけどね。


髪の毛あったら洗いにくそうだし・・・。


僕の大好きなモフモフの尻尾も、水分を含むと重くべちゃーっとするので、コンちゃんは僕と入る時は尻尾を出さない様にしてる。


何でも、後から尻尾と髪は手入れしてるとの事。


「ふぅ。坊ちゃん、今5歳でしたっけ?こうして一緒に入ると大きくなったのがわかりますねぇ。」


「おおきくなった?でも、お風呂に一人で入ると沈んじゃうよ。」


湯船に浸かり、僕を自分の太ももの上に座らせながら、コンちゃんはそう言って頭を撫でてくれた。


そう、5歳になった僕が両親やコンちゃんと一緒にお風呂に入る最大の理由。


それは、家の浴槽の方が座高よりも深いからだ。


そのまま入ると、立っているときは良いけど、座ると完全に沈んじゃうのだ。


「大丈夫、もう少ししたら一人でも入れるようになりますよ~。まぁ私がさみしいので、当分は一緒に入りますけどね!」


コンちゃんは何が嬉しいのか、微笑みながら僕の頭を撫で続けるのだった。


頭を撫でられるのは嬉しいけど・・・なんかぼーっとしてきたような?


「坊ちゃん?坊ちゃん!?ちょっ、大丈夫ですか!?」


結局、コンちゃんの長湯にそのまま付き合った僕は、途中でのぼせてコンちゃんに介抱されることとなった。

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