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story  作者: 岸村 改
19/1630

1-ED

「こうして、彼女は彼と出会う事になる。長い長い年月を待ち望んだ彼を。」


私は手にした本を戸棚に収める。


その本は、とても生き生きとしていてる。


隣に置かれた本が、色々な本を呼び寄せ、また、彼の本を輝かせるのだろう。


「さて、この出会いは果たして良いものだろうか?はたまた厄災だろうか?実に楽しみなものだ。」


本棚から一歩引いて見る光景は、素晴らしい。


一点では見えない相互関係が映し出される。


この本棚一つで、一つの世界が作られるかのように・・・。


「彼女は、無事に契約の対価を得られるだろう。さて、契約の対価(愛しき人)を手にした彼女は、どうするのだろうか?」


私はこれから味わう極上の味わいに、期待を膨らませ本棚に背を向けた。


「是非、最高の熟成をしてくれ給えよ。おっと?そうだ、お茶を切らしていたのだった。」


私はスタンドからコートとハットを取ると、書斎の奥の扉から外へ出かけるのだった。


「そう、これは彼らの物語だからね。次の話が楽しみだ。」


私の言葉を聞いたのか聞いていないのか、扉が背中越しに閉まる音だけが響いたのだった。

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