脱炭素社会なんてイヤだ。
2020年、11月新首相は、
「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」
と脱炭素社会を宣言した。
これに対し、マスコミだけでなく、国民も好意的に受け止めていた。
多くの国民、マスコミは勘違いしている。
みな火力発電やガソリン車などをなくすだけだうろと。
しかし、恐ろしい社会が・・・
「あ~コーラ飲みたいな~
刺激が欲しい」
男は言った。
「えッ、コーラって甘い飲み物でしょう。
刺激なんてないよ」
少女は男を見つめた。
「私、好きだよ。甘くて」
「昔はねえ、喉がキュッとなって刺激があったんだよ」
「おじいちゃん、いつも昔の自慢~」
少女は男の腕をつかむ。
男は遠い目をして空を仰ぐ。
そして、少女の頭をなでた。
「昔のコーラはシュワシュワしてたんだよ」
そう、これが脱炭素社会の現実だった。
CO2排出禁止ということは、当然、炭酸飲料は禁止。
炭酸水は二酸化炭素が溶け込んでいるから。
炭酸飲料だけではない。
ビールもアウト。
発酵によりCO2が発生する。
だが、炭酸系の飲料だけではない。
アイスクリームやケーキの持ち帰りも不便になるのを覚悟しなければならない。
ドライアイスが使えなくなるからだ。
ドライアイスはCO2の塊、
当然、溶ければCO2を発生する。
あと危ないのがモヤシ。
植物なのになぜ?
理科で習っただろう。
発芽時には、成長時と反対に酸素を吸収し、二酸化炭素を排出する。
だから、モヤシのように発芽スプラウトは禁止されるだろう。
ソーラー発電で電気自動車に乗っていればイイなんて甘い考え。
だから、私は、脱炭素社会なんてイヤだ。