ファンタジーで使える政治制度について
転生してもしなくても、ハイファンタジーな異世界にも国家が存在します。
登場人物達は、成り上がったりしていくわけですが、やはりその国家の政治制度については知っておく必要があります。
そこで、皆様ご存じだとは思うのですが、本エッセイにおいて、国家の政治制度について書籍を参考としてまとめたものを紹介したいと思います。
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まず、政治制度は二つに大別されます。
(1)君主制と、(2)共和制です。
(1)君主制は、さらに細かく四つ、➀絶対君主制、②封建制、➂立憲君主制、④僭主制に分けられます。
(2)共和制は、細かく三つ、➀民主制、②制限民主制、➂寡頭制に分けられます。 1)
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「政治制度の種別」1)2)
(1)君主制
➀絶対君主制
②封建制
➂立憲君主制
④僭主制
※②~④を合わせて制限君主制ともいう。
(2)共和制
➀民主制
②制限民主制
➂寡頭制
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順を追って説明していきたいと思います。
(1)君主制 1)2)
君主制とは、主権を王、皇帝、大公、教主など、いわゆる国のトップである君主が、主権を持った国の政治制度のことを言います。なろう小説では、この君主制の形をとった国家が多いと思います。
主権の持ち主によって、国の名前は変化します。上の例では、王なら王国、皇帝なら帝国、大公なら大公国、教主ならば教国といった調子です。
➀絶対君主制:君主の権力が、他の民よりも圧倒的に強い政治制度のこと。実際は、君主の権力を、ある程度の権力を持った貴族や宗教家などが制限していることが多いそうです。
②封建制:貴族の代表としての君主が存在する政治制度。この政治制度の場合、貴族会議などで廃嫡される可能性があるため、国王であったとしてもわりと立場は弱いようです。
➂立憲君主制:君主は存在しますが、憲法によって君主の権力は制限されてしまう政治制度。君主の権力は、強いものから全くないものまで様々です。
④僭主制:前の君主をクーデターなどで倒して君主となった者がおこなう政治制度。小説ではよくみられますね。
(2)共和制 1)2)
共和制とは、主権を君主ではなく国民が持っている政治制度となります。国家が小さい時には国民すべてが集まって議会を開くことができる直接民主制、規模が大きい時には代表者が政治をおこなう間接民主制をとります。
➀民主制:権力が国民に分散されている政治制度。民主制とはいえども奴隷制度がある国や、実質的には独占政治となってしまっている国も存在しています。
②制限民主制:名前の通り、民主制だけれども、国民の一部にしか権力がない政治制度。お金持ちにだけ権利があったりします。
➂寡頭制:少数の貴族のみが権力を持ち、貴族達の会議によって政治の方向性が決まる政治制度。
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以上が政治制度の説明になります。
元々中世ヨーロッパでは封建制が一般的だったようですが、近世ヨーロッパになると絶対王政へと変わっていたようです。理由としては、貴族・騎士・宗教家の弱体化、商人の発生などが原因とのこと。2)
参考文献が限りなく少ないので、ちょっと違うんじゃないかというご意見などがございましたら、どうぞ感想等にお願いいたします。
引用・参考文献(図書)
1)山北篤著:軍事強国チートマニュアル.新紀元社.2018.
2)山北篤著:シナリオのためのファンタジー辞典.SBクリエイティブ株式会社.2019.
こちらを参考に、留意してまとめております。フォントの関係で引用・参考場所を示す番号がずれています、ご了承下さい。