プロローグ
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。ゼノスです。
今回が初めての執筆となるので、色々とダメなところがあると思いますが大目に見てくれると幸いです。不定期投稿となりますがよろしくお願いします。
「これはどういう事ですか!?」
「あなたは裏切られたんですよ。国王様達からね。」
ハイリンヒ王国のスラム街で王国の聖女は
およそ100人の兵士に囲まれていた。
その中にはハイリンヒ王国の精鋭中の精鋭、
7英傑の4人もいた。
もともと聖女とはアクセート大陸にある5大国、
アクセート大陸の北に位置してドワーフからなり、工業が盛んなホルリント帝国、
西に位置して、人間至上主義のアゼシオン神聖国、
東に位置してエルフからなる鎖国的で魔法研究が盛んなインセリアル法国、
南に位置する獣人が様々な国を取り込んでできたネオシート連邦国、
そしてアクセート大陸の丁度真ん中に位置して、人間、獣人やエルフ、ドワーフなどの様々な種族が住んでるハイリンヒ王国
それぞれ各国で16歳になると魔法適正を調べられて、その中で最も高い適性を持つ少女が選ばれる。
基本的には聖女は毎年変わるが、その年の最も魔法適正が高い少女が去年の聖女より低いと去年の聖女が引き続きやることになる。
聖女は戦いなどで兵士を魔法で癒したり、民の相談を聞き、病気などを直したりするのだ。
そのため余り戦いは得意ではなかった。
そして一昨年から3年間聖女をしていた少女システィーナはハイリンヒ王国の国王、
ルークハイト・エドワード・ハイリンヒ6世に
ただただ自分より人気がありすぎたというくだらない理由で裏切られたのだ。
もともとルークハイトは器が小さく、民から毎年高い税金を徴収しては自分のくだらない欲求に使っていたので、その下にいる貴族達も似たような者ばかりだったのである。
しかし、広い心を持ち優しく、美しい容姿を持つシスティーナが人気なのは当たり前であった。
それを許せなかったルークハイトはハイリンヒ王国の7英傑という、兵士の中でも頭一つ抜きん出て強かった7人の者達が与えられる名誉な称号を授かった者達(性格は考慮されていない)にシスティーナの暗殺を命じたのだ。
スラム街は表では過ごせなくなった者達のたまり場であまり人は外に出ないため、子供にシスティーナを兵士が潜んでいるスラム街の街へおびき寄せたのだ。
「くっ!」
「おや?戦いはあまり得意ではないと聞いたんですが意外と粘りますねぇ」
と挑発気味に7英傑で2番目に強いビフゲルが言った。
「当たり前ですよ! 私だって死にたくはないですから!」
システィーナは何とか50人余りの兵士の攻撃を凌いでいた。
「残りの兵士は飾りですか?」
挑発しても意味無いことは分かっていたが一応してみたが、
「いえいえ。これは、あなた様が逃亡できないようにといういわば壁役ですよ。」
と返されてしまった。
「あっ。」
何分経ったのかわからなくなった頃にとうとうシスティーナは隙を見せてしまいやられてしまった。
「これほどの兵士を相手にここまで持ちこたえるとは、だてに3年間聖女をやっていましたねぇ。
しかし、もうこれで終わりです。」
システィーナは薄れゆく意識の中で微かにそれだけが聞こえた。
そしてシスティーナの人生はここで終わるはずだった。
誤字脱字があったら教えてください。
不定期投稿ですが続けて呼んでもらえたら幸いです。