第五話 始まりの日
また会話ばっかです。すみません。
昨日のブラコンとシスコンの会話のあと、有砂はずっと大はしゃぎであった…。
「準備はいい?とりあえず、向こうでなにがあるかわからないから、完全装備でいくわよっ!」
「はいはい……ノリノリだなぁ…(疲れた…)」
「じゃ、しゅっぱーつ!」
有砂は家を出て進んでいく…。
「うーん…俺、なにもないような世界に何しに行くんだ…?」
一人ごちる佑紀であった。
「おい、有砂、そこってどういう場所なんだ?」
「うん、あんまり、よくわかんないところ。」
まさにその通りだ…。
「え?わからない?どういうことだ?(本当にあるのか?)」
「うん、私も聞いた話だからわからないけど、なんか色々とあったみたいで、赤くなってるのよ。(しょうがないじゃない。情報が不足してるんだもの…。)」
「ふーん、そうか、まあ、着いてみたら色々とわかるのかな?(有砂がこうまで言うんだから本当だろう。嘘なら詳細に話すはずだ)」
「まあ、お兄ちゃんの知りたいことにもよるけどさあ、あ、着いたよ。」
「え?どこにあるんだよ。んん?え、まさかな。(いやいやいやいや、穴に落ちるとかテンプレ要素はないよね!?)」
「うん、この下。この穴の下だよ。」
「…まじか…落ちるのか、フォーリンダウンするのか。」
「なんか違うような気がしなくもないけど、わかった?」
「お、おう。わかった。」
「なに、お兄ちゃん、ビビってるの?」
有砂は、完全に兄イジリモードだ。
「ビビってねえよ。よし、さっさといこうぜ。」
「よし行くよ!」
二人は、叫びながら落ちていく。どうやら、そうしないと気がすまなかったようだ。
ついに始まりました。兄と妹の波乱万丈な異世界紀。
よろしくお願いいたします。