【16日目~】【30日目まで】
運営16日目
ビバスパ!
第10階層のテストをしてみましたよ!
きゅーちゃんとシステムのサポートにより実現したこの幻術保護プログラムですがー。実際のところちゃんと機能するのかちょっと不安だったりもしてたわけですよ。
で、テストした結果なのですが――
・動物魔物を1匹第10階層の大部屋に転がしてみる。
・きゅーちゃん登場。
・動物魔物恐怖で即効逃亡。
・きゅーちゃんの魔法どーん。
・跡形もなく……。
きゅーちゃん強いのねー。
という感想はどっかに投げ捨てて。
跡形もなく消し飛ばされた動物魔物ですが、ちゃんと所定の位置にいました。
この幻術保護プログラムは空間の位相をちょびっとずらしてるのが肝です。
感触も見た目も全部本物そっくりだけど、保護されている対象には何をしようと一切干渉できません。
でもそれだとすぐにばれてしまうので、怪我や出血なんかを完全再現。
でも実際には一切ダメージ負ってないので超元気。でもでも部位欠損したり、動きに支障が出そうな怪我やダメージを負ったら状態異常的なものが保護対象にかかるようになってる。動きも完全とはいかなくてもある程度再現させないとね。
そして一定以上のダメージ、つまりはSATUBATUされちゃうと所定の位置に転移するようになってる。
ちなみに迷宮で召還魔物や動物魔物を倒すと、魔石がドロップします。これはどこの迷宮でも一緒。固有の素材とかはありません。
なので転移する際にエフェクトと共に魔石が落ちます。この辺も完全再現。
迷宮に踏み込んでくる蛮族達にとっての収入源でもあるのでこの辺はしっかりやっておかないとだめなのです。常連さんになってくれんとです。
魔石はかなり万能なエネルギーとして使われているので需要ありまくりです。
ちなみにドロップさせる魔石は実際に魔物達がSATUBATUされちゃったときにドロップするものとはちょっと違う。
これ、実は人工魔石というやつで作れちゃいます。
まぁその代わりDPがほんの少しかかるけどね。
でも召還するよりはずっとお手軽。
弱い召還魔物でも召還するより人工魔石作った方が安上がりなのですよ。
もちろんきゅーちゃんとシステムフルサポートで実現した幻術保護プログラムがないとこんな使い方はできないけどね。
本来は宝箱とかに入れておく物らしいよ?
魔物は強さに応じて魔石の価値も変動するのでその辺はサポートにオートでやらせてます。サポート超便利。
と、こんな感じにテストの結果も良好良好。きゅーちゃんがドヤ顔してたので頭なでなでしてあげたらなんかすごい呆気に取られてた。
……尻尾をもふられるだけだと思うなよ!
運営17日目
第10階層以降の階層をちょいちょい作りながら、早々にばたんきゅーしてしまう使えないきゅーちゃんをポイ捨てしておく。
起きたらまた幻術ループツアーだからね!
第10階層の時のように幻術保護プログラムの下地を作っておけば、後からきゅーちゃんを酷使して完成させられるのでさくさくと第11階層以降を作っていくよ!
第11階層以降は動物魔物の数を徐々に減らして、召還魔物を主体にした構成になっていきます。
罠のLvも徐々に高くなっていってどんどん凶悪なのを使えるようになっていくのですよ。
1つの罠でパーティ全滅! とか出来ちゃうのですよ!
まぁもちろんそんな危険がデンジャーなのはもっと下の階層じゃないとだめですけどね。
あ、きゅーちゃん起きたね。さぁお仕事だよ! 逃げるな! 涙目でもだめ! さぁさぁ!
運営18日目
きゅーちゃんが拗ねちゃいました。
予想していたのでお稲荷さんを購入してあります。チョロイ。
ご機嫌なきゅーちゃんがばたんきゅーしたのでベッドにポイしてお仕事お仕事。
実は召還魔物にはお給料を払う必要があります。
迷宮作成ルールその陸。
・召還した魔物にはお給料を払いましょう。
召還にもDPを使うのにさらにお給料とか、どうよ? って私も最初は思いました。
迷宮は実家のような安心感なのだし、別にいらないんじゃないかなぁって、ね。
でもお給料は別なんですよ。
よく考えてみましょう。実家のような安心感でも蛮族がカチこんでくるわけですよ。彼らはご飯のためにSATUBATUがんばっちゃうわけですよ。
うちは幻術保護プログラムで痛い思いとか全然ないわけだけど、他は全然違うわけですよ。まさに命をかけたぶつかり合いなわけです。
お給料あげるのは蛮族を積極的にSATUBATUしてもらう意図もあるわけだけど、召還魔物は知性ある存在。
実家のような安心感だけでは生きていけないわけです。
引きこもりだってネットやゲームなかったら引きこもりできないと思うよ!
で、迷宮には蛮族が踏み込んでこれない召還魔物専用スペースを作ってそこで文化的な営み的な感じで居住スペースが必要なわけです。
文化的な営みがあるということは色々と商売やら何やら発生するわけです。
もちろん農業したり、工業したりと色々用意してあげる必要もあるんだけどね?
ただ迷宮に来る蛮族達っていうのは魔物からドロップする魔石だけが目当てというわけじゃない。
万能エネルギーである魔石も大事だけど、それ以上に迷宮に自然発生する資源が目的なのです。
研修で教わった知識を披露するとですね。
・迷宮は迷宮神様が管理する特殊な空間なので物理法則などを無視して様々な資源が採れる。
・迷宮の資源は魔力がDPに変換される際のエネルギーによって発生する。
・採れる資源は迷宮の型や発展度合いに応じて変化するが、基本的に深い階層の方が魔力が多く回収できるので良いものが採れる。
ってな感じなのですよー。
蛮族達にとって迷宮ってほんと、ご飯の種なのですよ。
そのご飯の種が召還魔物達にとっても有用な代物なわけですよ。
実家のような安心感の上に資源までゲットできる。迷宮って素晴らしいですね。
で、お給料っていうのがこの資源の回収権利なわけです。
召還魔物はダンジョンマスターに逆らえないので回収権利を設定すればそれ以上回収できないのですよ。資源が枯渇して蛮族がこなくなったら失業の危機ですからね!
運営19日目
今日もおっしごと、腕がなるぅ!
きゅーちゃんへのお給料は私がお仕事しているダンジョンマスタールームの一室の使用権利と定期的なお稲荷さんです。
やすいよねーこの子。魔界最強の一角なのにねー。
きゅーちゃんがばたんきゅーしても私の作業は続くわけです。
現在第14階層まできています。でも完成してません。きゅーちゃん待ちです。
完成してるのは第12階層までです。
なのでそこまで報告書をカキカキしーの提出ーの、お茶のみーの。イチゴ大福美味しいです。迷宮神様和みます。
さぁ、迷宮神様成分もがっちり補給したのでお仕事再開です!
ばたんきゅーしたきゅーちゃんがまたばたんきゅーしたので、そろそろ完成した階層に召還魔物を連れ込んでみようと思います。
実はまだきゅーちゃん召還以来誰も召還してなかったりします。
ごっそりきゅーちゃんにもってかれたDPですが、まだ大丈夫。
意外ときゅーちゃんが幻術使うとものすごい量の魔力が回収できて、DPの減りがかなり減少しているんですよ。
さすがは魔界最強の一角ですね。さぁ早く起きなさい。幻術を使うのですよ!
そんなわけで当初の予定ではそろそろ迷宮開放して蛮族を誘い込んでDPガッポガッポする予定だったんですが、もうちょっと先延ばしです。
さぁTHE召還!
今回召還するのはきゅーちゃんの眷属です。
お稲荷さんをお供えして万全の態勢で召還したのでばっちり来ました。
上から下への魔方陣のあとにいたのはきゅーちゃんみたいな着物を着崩した美人……というよりは可愛い子。
「お姉ちゃんを返して!」
きゅーちゃん妹ゲットー!
運営20日目
まさかのきゅーちゃん妹が釣れました。
涙目で睨んできたので、4本あった尻尾をもふって落ち着かせて説明したらあっさりと落ちました。
お稲荷さんの力は偉大です。
それが昨日のお話。
出社してみるときゅーちゃんの後ろを雛鳥みたいにくっついてニコニコしてる妹ちゃん。
きゅーちゃんはそれを鬱陶しそうにしてるけどされるがままのようです。よくあるおねえちゃん大好き妹がちょっとうざいけど、そんなところも可愛いみたいなアレですかね。
きゅーちゃん若干ツンデレだし?
まぁ私はそんなきゅーちゃんをプククと笑ってあげてからお仕事です。
涙目きゅーちゃんを慰める妹ちゃん可愛い。
でも妹ちゃんのおかげでちょっとだけ幻術保護プログラムの進捗状況が改善しました。
さすがは魔界最強の一角の白面九尾の妹。幻術の腕は伊達でも酔狂でもないようです。
まぁ今は姉妹仲良くばたんきゅーしてますけど。
妹ちゃんの幻術も相当なので魔力の回収によるDP確保もなかなかのものですな。
もしかしてこれ……きゅーちゃんの眷属ガンガン召還して幻術使わせるだけでDP長者になれるのでは!
とはいっても妹ちゃんの召還できゅーちゃんほどではないけれど、DPを湯水のように使ってしまったので黒字になるにはまだまだかかりそう。
眷属増やすにもまずはDP確保しないとできないかなぁ。
ここは予定通りに各階層用の魔物を召還しましょうか。
というわけで、THE召還!
まだ低階層を超えたばかりの階層なので召還する子も弱々しい子です。
呼ばれた子は所謂コボルト。
犬が2足歩行になった感じといえばわかりやすいかな? 耳とか尻尾だけが獣なあの獣人じゃなくて完全に犬が2足歩行してるタイプね。
……ケモナーなら放っておかないんじゃないだろうか、この可愛さ。
もちろんもふっときましたー!
運営21日目
土曜日曜は迷宮にいました。
だってコボルトが可愛いんだもの。
めいっぱいもふったあと1匹じゃ可哀想だからと、色んな種類のコボルトをもふりたいと、がんばって召還しました。
結果――
コボルトの集落ができましたー。いえー!
第11階層の一角を潰して、そこにコボルト達の住居スペースを確保ですよ。当然ですよ。あの可愛さの前には完成した迷宮の一角くらい余裕で潰しますよ!
あとで訂正した報告書書かなきゃ……。
と、そんな感じに土日をコボルト塗れで過ごした私はすこぶる元気いっぱいです。
コボルト達は総勢50匹を超えるくらいいるので希望者に迷宮内をパトロールしてもらいます。そんで開放したら押しかけてくるだろう蛮族どもをSATUBATUしてもらいます。
希望者なのは1集落全部呼んだので雌もいれば子供もいるからです。超可愛いですよ、子犬。
うちは幻術保護プログラム完備なので安全に蛮族をSATUBATUできるのでコボルト達にも受けがいいみたいです。私のために超がんばるみたいなことをいってくれてます。可愛いです。
コボルトの担当は第11階層から第20階層くらいまでを予定しているので違う集落の子達も呼びたいなぁ。
でも調子のって50匹も召還しちゃったので、しばらくきゅーちゃん姉妹から絞り取らないといかんとです。さぁ働けぇい!
運営22日目
第11階層の訂正報告書を提出してきました!
そこでわかった新事実ですよ。
報告書を読んでいた迷宮神様が一言仰られたのです。さすがは奈菜さん、白面九尾に続いてコボルト希少種ですか、と。DP大丈夫ですか、と。あ、二言ですね。
それより――希・少・種!
知ってます! 希少種! あの金と銀とか透明だったりするアレですよね。
いえいえ、もちろん研修で学んだことなのでちゃんとわかってますよ。
希少種とは通常の召還魔物とは全然違う感じの突然変異種なのです。魔界は弱肉強食の厳しい地なので突然に変異してしまうくらいわけないんですよ。
まぁでも数は圧倒的に少ないので希少種なわけです。
……つまり私が召還した可愛いコボルト達はコボルトじゃないんです。いえ正確にはコボルトなんですけど、コボルト希少種が正しい名称というアレですね。
それで普通のコボルトをポチポチと検索してみると、あらびっくり。なんですかね、この狂犬病にかかった犬のような涎だらだらーの、敵意むき出しーの、怖いーの。
うちのコボルトちゃん達とは似ても似つかないですよ。戦闘中のドーベルマンとまったり和み中のミニチュアダックスフンドくらい違いますよ。
なるほど、道理でDPがかかったわけですね。不思議だったんですよ。50匹も召還したからかと思ってたんですが帳簿つけてたら1匹の単価がえらい多かったんですよね。すぐ気づこうよ私。
でもいいんです。コボルト希少種超可愛いですもの。
でも問題も色々と。
希少種なので普通のコボルトと全然違うから見た目で一発でばれます。ばれると危険が危うくデンジャラーなわけですよ。愛玩動物として攫われちゃいます。超可愛いから気持ちはわかります。
でもだめです。うちの子達には指一本触れさせません。
幻術保護プログラムにちょちょいと手を加えて外見情報をいじっておきます。これで見た目は普通の狂犬病を患った犬っころ! こわっ!
私には普通にみえるようにしておこっと。
ちなみにコボルト希少種達の戦闘能力は普通のと変わりません。
つまりこの子達は外見を可愛くして外敵から身を守っていたわけですね。いじらしい。
運営23日目
コボルト希少種にばっかり現を抜かしていたら、ばたんきゅー組が拗ねました。お稲荷さん出番ですよ!
ちょろいん達がお稲荷さんをがっついている間にお仕事ですよ!
ガワだけなら第17階層まで完成しております。仕事速いですよ! やるときゃやりますよ! あとは幻術をばたんきゅーして完了なのですよ! お稲荷さんのおかわりが欲しかったら働けい!
コボルト希少種達に与えたお給料――資源回収権利はまぁそこそこです。可愛いといってもちゃんとその辺はしっかりしてます。居住スペース自体が結構しっかりしたものなのでお給料少なくても一切不満とかでないっぽいです。むしろ超感謝されました。こんなにいい場所を頂いてしまってよろしいのですか!? って!
もうすでに完成済みの階層でのパトロール兼資源回収が始まっているらしく、色々と作っているみたいですよ。コボルト希少種は手先が器用みたいですね。可愛いだけじゃなかったみたいです。
お稲荷さん組が復活してはばたんきゅーしているのを横目に作業作業!
DPがゴリゴリ溜まっていきます。お稲荷さんは効果が抜群だ!
運営24日目
ガワだけですが、第20階層まで完成しました。
あとは幻術保護プログラムを完成させて魔物を配置して完成ですね。報告書書けます。
ですが!
第20階層といえばあれですよ。きりがいいアレですよ。え? 第15階層はどうしたって? コボルト希少種がいるじゃないですか。集団プレイですよ。便利ですね、集団プレイ。
というわけで第20階層からはさすがにコボルト希少種達だけでは人手? 犬手? 不足なので違う魔物をLet's召還!
おいでませませー!
魔方陣が上から下へー。はい、完了!
召還された子はなんでしょう。これは私に対する挑戦ですかね。とがった耳にうにょうにょしてる尻尾。全身コレもふりまくりな体毛。でもコボルト希少種とは違ったベクトル。
そう――
「なんにゃ。触りたければ餌よこすにゃ」
ケットシーが釣れましたー!
もちろん用意しておいた猫まっしぐらをあげました。お高めなやつです。蓋開けた瞬間奪われました。一心不乱ってこのことですね。ほんとにまっしぐらです。
えー、なんでも? ケットシーちゃんのお話を聞きますと、この子も希少種らしいです。
検索ポチポチしてみると通常のケットシーは2足歩行ではなく、4足のようですね。そうなんです、この子2足歩行なんですよ。どこの猫の銃士さんですかね。でもベリーキュートなので問題ないです。
というわけでばたんきゅー組から搾取したDPをゴリッと浪費して一族一本釣りです!
結構いましたね。召還コストを抑えるためにちょっと最初のケットシーちゃんにお手伝いしてもらったりもしました。コボルト希少種と違ってケットシー希少種は魔法に長けているみたいで助かりました。第20階層以降を任せるので魔法が使えるのはちょうどいいですね。難易度的にも。打たれ弱いみたいですし、まさにベストな感じです。
もちろん希少種なので幻術で見た目を変更ですよ。2足歩行の猫型魔物は結構いるみたいで、適当にその辺を見繕って幻術どーんです。
1種類しかいなかったのがなんということでしょう。第20階層以降が猫型魔物だらけに大変身です。見た目が可愛くないのが難点ですが、まぁ私には可愛いケットシーに見えるようにするから問題なし。
第20階層の一部はすでに居住スペースとして用意完了しているので、そのままそちらへ移り住んでもらいました。
パトロール予定の第21階層以降はまだ鋭意作成中なのでお待ちください。餌くれればなんでもいい? 猫まっしぐらは高級品なので早々あげませんよ?
絶望的な表情してる猫ってなんかこう、擽られません?
でも頑張ったらあげますよ。カチこんでくる蛮族蹴散らしてください。超やる気満々の猫ってなんかレアな気がしますね。
運営25日目
ケットシー希少種達の戦闘能力テストを実施しました。
実際にどのくらいの強さなのかはしっかり把握しておかなければいけません。ちなみにコボルト希少種は普通のコボルト並なのでテストは簡単に終わってます。
でもケットシー希少種は魔法に長ける種族です。普通のケットシーは魔法に長けるといえるほどは魔法は使えません。引っかきと牙がメインです。武闘派なんですよ、猫さん。
で、テスト結果ですがー。
これがなかなかどうして強いですね。個体差がかなり激しいのが難点ですが、弱い子でも数種類の魔法を操れますね。
魔法は普通は1種類特化です。
ばたんきゅーしてる狐姉妹も幻術しか使えません。
それなのにこのケットシー希少種達は最低でも2種類以上使えるんですよ。魔法に長けるという言葉は伊達でも酔狂でもないってことですね。やばいですね。
だってこの子達の配属先は第20階層以降なんですよ? いきなり難易度上がりすぎじゃないかなぁ。まぁでもその代わりかなり打たれ弱いのでありなのかなぁ。見極め、超大事。
というわけで配属先を変更です。
ケットシー希少種達には第30階層以降に変更しましょう。
というわけでTHE召還!
ばたんきゅー組をお稲荷さんで釣って搾り出しましたよ!
でもまた一族一本釣りするとDP枯渇のお知らせが届きそうなので加減しますよ!
魔方陣が上から下へー。
はいドン! カメラバーン! ちょっと太めな樽ドルさんごあんなーい!
でも樽ドルという表現が適切なようにお顔が綺麗系ですね。体形は樽ですが、まぁその辺は好みの問題でしょうか。私はウェルカムですよ。抱き心地よさそう。ジュルリ。
「あらあら~よろしくお願いします~」
おおう、おっとりさんだったようです。
で、ケットシー希少種同様聞き取り調査です。だって明らかに事前に調べておいた感じの子と違うもの。
はい、オーク希少種さん頂きましたー!
なんだろう、うちは希少種オンパレードなんですかね。まぁ最初っから白面九尾が釣れたりしてますし、今更でしょう。うん、今更今更。
オーク希少種はコボルト希少種と同系統の突然変異組のようです。つまりは戦闘能力据え置き! 幻術で外見いじりコースでオールオッケー!
見た目通りのマッスルパワー系です。魔法は全然だめなようですね。なので一族一本釣りはちょっとDP溜まるまでお待ちください。
おっとりさんなので待つのは得意だそうですよー。ぷにぷに。この感触たまりませんな。
報告書をバリバリ書いて週末なので一気に提出してきました!
迷宮神様はもう希少種召還に関して驚かなくなりました。さすが神様ですね! 穏やか笑顔が和みます。
運営26日目
ニコニコオーク希少種さんがパツパツのメイド服着てお掃除したり、きゅーちゃん姉妹のお世話したり、きゅーちゃん姉妹のお世話したり、きゅーちゃん姉妹のお世話したりしてます。
そんななんともいえない空間を横目にお仕事ですよ! あ、おーちゃん、お茶ください。
オーク希少種さんはおーちゃんです。ネーミングセンスとかきゅーちゃんの段階でご理解頂けてるはずなので突っ込みませんよ!
ちなみに名づけに関しては私の手元に置く子限定です。コボルト希少種達には名づけはしておりません。
名づけは所謂ネームドモンスター、つまりは特別な魔物になるからです。
元々の能力に色々とプラスされるのですが、きゅーちゃん姉妹はそのまま幻術が伸びたようです。おーちゃんはなぜかメイド技術が伸びたようです。おーちゃん魔界で何してたの?
おーちゃんがお世話してくれるからか、きゅーちゃん姉妹の働きぶりがまぶしいですね。
ばたんきゅーしまくってちょっと鍛えられたのもあるのかもしれません。
私は私で第21階層以降を鋭意制作中ですよ!
第21階層以降はちょろっと仕様が変わります。
基本は通路と部屋の構成の3型迷宮ですが、巨大な部屋を用意してまるでボス部屋のような感じですが、オブジェの配置が違います。
ボス部屋のオブジェ配置は至ってシンプルです。見た目だけのまったく支えてない巨大な柱とか、なんか曰くありげな不気味な雰囲気なのに実は何もない祭壇とか。
でも第21階層以降のオブジェは違いますよ!
配置されるオブジェは樹。木ではなく、樹。超生い茂ってます。さすが迷宮、なんでもありですね!
きゅーちゃん姉妹から搾り取ったアレをふんだんに使ってゴリゴリジャングル化していきます。
ちょっとDPがかかるけれど、動物魔物を巨大化できる装置も偽装して設置します。通路に沸かせると動きが制限されるのでだめだめですがここなら平気です。
オーク希少種と連携行動こそ取らないですが、潰しあうこともないので第21階層以降に相応しい難易度になりそうです。
運営27日目
第21階層以降のマップ配置は極めて単純なのでもう第26階層までガワは完成してます。
あとはきゅーちゃん姉妹待ちです。おーちゃん効果で優雅にお茶を点てていたりしますが、問題ありません。メリハリが大事です。というかおーちゃんメイドさんならそこは紅茶とかじゃないの? え? 茶道も嗜みの1つです? おーちゃん魔界で何してたの?
ぷにぷにお腹が揉み心地抜群でお仕事再開ですよ!
とはいっても報告書の作成ですけどね。カキカキドーン。
迷宮神様とのお茶は今日はおーちゃんが点ててくれた抹茶を持参しました。
ちょっと苦いけど美味しいんですよねぇ。迷宮神様も気に入ってくれたようです。ほっこりしますね。
お昼休みに抹茶の粉とか色々経費で買ってきました!
おーちゃん歓喜です! うふふふ~ってすごい喜んでました! でも茶器は高いので経費じゃ落ちません! 無理です、勘弁してください、SATUBATUしてしまいます!
運営28日目
第30階層までガワが完成です。
いやほんと巨大な部屋にオブジェを配置する作業をするだけなので簡単でいいですね。迷路とか時間かかってしょうがないですよ。ランダム生成ツールのおかげで大分時間短縮できてましたけどね!
きゅーちゃん姉妹のお仕事がどんどん溜まっておりますが、そこはお稲荷さんとおーちゃんの抹茶で頑張ってもらいましょう。
え、新しい着物が欲しい? 友禅? 馬鹿いってんじゃないですよ! そんな高級品経費で落ちるわけないでしょ! 働けい!
というかいつの間にきゅーちゃん姉妹は友禅染のカタログなんて手に入れたんでしょうか。
第30階層までのガワが完成したので、溜めておいたDPを大放出ですよ! きゅーちゃん姉妹の絞りたて!
さぁ一本釣り敢行ですよ。
THE大量召還!
はい、オーク希少種ご一行様ごあんなーい!
事前におーちゃんが連絡しておいてくれたのであっさり成功です。
オーク希少種は割りと美形な顔してるのもあって男女の区別がわかりやすいですね。あ、ちなみにケットシー希少種もコボルト希少種も雄雌子供に大人に入り混じりですよ。一族丸ごとですからね。
事前におーちゃんから得ていた情報通りですね。
雌はメイドさん。雄は執事さん。オーク希少種って……。
あ、ちなみに雄の執事さんですが、なんとぶよぶよしてませんよ。オーク、ですよね? 中にははちきれんばかりの筋肉を詰め込んでる執事さんもおりますよ? なん、ですかね。
雌はおーちゃん基準の樽ドル48です。オーク希少種はぷっくりぽちゃってる雌の方がモテルそうです。おーちゃんはセンターレベルだそうですよ。さすがおーちゃん。
居住スペースに移ってもらい、明日あたりからパトロールしてもらいます。
もちろん幻術で見た目いじってイケメン執事も樽ドルメイドも、女騎士にくっ殺せ! させちゃうような凶悪な見た目に大変身。もちろん私には見えません。見たくありません。
運営29日目
第31階層以降をゴンゴン作りますよー!
ここからケットシー希少種達の領域になります。魔法ばんばん飛んできますよー。
でも打たれ弱いので巨大化動物魔物が前衛しますよー。連携できるように装置をカスタマイズして配置です。DPがまたかかりますなー。きゅーちゃん姉妹絞らなきゃですよ。
第31階層以降の構成はジャングルではなく、森。
ジャングルはちょっと熱帯入ってる感じですが、森はおどろおどろしい感じです。ちょっと怖いですね。でもそんなのかんけいねー!
巨大なお部屋にオブジェ配置の楽さに味を占めたのでは決してないですよ! 信じてください!
ちなみに第21階層以降に罠はないのですが、第31階層から復活です。自然を利用した罠が多いです。この辺は物理系なのでDPがお安いのが利点ですね。オブジェ配置をしっかりすればするほど安くなるという不思議な仕様でもあります。なのでしっかりやりますよ!
きゅーちゃん姉妹がばたんきゅーしておーちゃんに担がれてベッドに連れて行かれたので、私も休憩です。
きゅーちゃん姉妹のお仕事進捗を見てみると、なんと第25階層までの幻術保護プログラムが完成しているではないですか! 頑張ったんだね、きゅーちゃん、妹ちゃん。ほろり。
この調子なら明日には第30階層までいけるね! いっちゃうね! ひゃっほーい!
運営30日目
昨日迷宮神様に申請してきました。
えぇ、迷宮開放日の申請です!
遂に我が迷宮も開店ですよ!
迷宮神様からも第10階層を抜けるのにも相当な時間がかかるでしょう、とお墨付きを頂きました。そのくせ難易度設定は低めなのでデンジャーで脅威な人々はやってこないでしょう、とも仰っておりました。
さて、迷宮開放に際してとても大事な設定をしなければいけません。
そう、それは宝箱の設定です。
迷宮に自然発生する資源や魔物がドロップする魔石だけが迷宮で得られる物ではないのです。
なぜか唐突に置いてある宝箱! 夢と希望とちょっとのアクシデントを内包したパンドラボックス!
大事です。えぇ、大事です。大事なことなんで2回言いました。研修でも習いました。
普通の迷宮では召還魔物が資源を回収して作ったりした民族工芸品なんかを入れたり、人工魔石を入れたりします。たまにトラップも入ってます。
まぁうちでも似たような感じにはなりますが、1つだけ大きく違うものがあります。
私の最強ダンジョン作成計画書にも明記してある、出来たらいいな案。
当初は本当に出来たらいいな程度だったのですが、今なら可能です。可能なのですよ!
うちにはコボルト希少種、ケットシー希少種、オーク希少種といった可愛い、綺麗、マッチョが揃っております。
各個人の性格も色々で個性溢れる子達が多いです。
そんな子達のスカウトはもう済んでおります。
内容を説明して、やってもいいという子達を厳選し、お仕事の合間に技術指導も欠かしておりませんでしたよ! いつの間にと思う方もいるとは思いますが、ダンジョンマスターが迷宮ばっかり作ってると思うなよ! 迷宮神様とお茶したり、きゅーちゃん姉妹をいじったり、コボルト希少種をもふったり、ケットシー希少種をもふったり、おーちゃんのお腹ぷにぷにしたりやることいっぱいでしたよ!
なので技術指導もしっかりしてましたよ!
とはいってもまだ完璧じゃありません。まだまだ研修段階です。
出来たらいいな案は基本レアですので、ゲットする蛮族はまだまだ先の話です。何より第20階層以降じゃないと出ないようになってますし。まだまだ時間はあります。その間に技術指導を終えたいと思います。
さぁ、迷宮開放日まで時間がありませんよ! 追い込みの時期です!
さぁみんな復唱しなさい!
「ご指名ありがとうございます、ご主人様! クラブ、ラビリンスファクトリーへようこそ!」