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三話

今回は、結構グロイ表現が多いので気をつけて下さい。

最初に感じたのは圧迫感。二番目には喪失感。三番目は既視感。

 ……私は灰色の壁に囲まれていた。雨混じりの寒風が吹き抜け、人間の温もりさえも、まるで無い。痛く冷たいものが頬に当るたびに、私は肩を振るわせた。

 そして、目の前に背を向けて立っている少年……ヨル。私が殺すはずだった人間だったのだが、何故かこうして一緒に逃げる羽目になっている。私は片隅にあったゴミバケツの上に腰を据え、足を組んだ。

「さて、邪魔が入らなくなったし、今度は最後まで聞かせてもらうわ」

 そして銃口を向ける。だが、彼は動じることもなく、何処から取り出したのか、リンゴをひとつだけ、私に投げた。上半分が赤味掛かった、半熟で甘酸っぱそうなリンゴ。

「まだ、熟してはいないよ」

 そう言って、ヨルは笑った。私は、手に握っていたリンゴを一口齧り、そして聞いた。

 ずっと後からの爆発音、それもかなり規模が大きい。倉谷ならやりかねないが、手榴弾や爆弾の類は疎かった筈である。そしてヨルは俯き、笑う。

「ほら、少しずつ赤く染まっていくよ」

「……話を、してくれるかしら」

 そして、彼の短い話が始まった。

「僕は此処で生まれて、此処で育ったんだ」

 良い、それは知っている。

「あんまり、友達は出来なくてね? いつも、一人で遊んでいたんだ」

 そんな事は、どうでも良い。私が聞きたいのは、もっと後の話だ。

「母さんや父さんも、僕の事を構う暇も無かったし、僕も求めようとしなかったよ。僕は必然の様に一人で居るようになった。そして、一人で部屋に篭り始めてから、二ヵ月くらい経った頃にカーテンの向こう側が光ったんだ。そして、部屋ごと引っくり返され、僕はそこで記憶が無くなった」

 ……おかしい。アレの後は、原形を留めているものは残っていなかった筈だ。家も人もゴミでさえ。残っているのは、人だったかもしれないモノしか無かった。

 もし、本当に被害に会ったのなら、こいつが生きているのは、間違っている。だが、目の前の彼は、それでも笑っていた。

「僕は、君とは違う生まれ方をしたんだ。君は成功作で、僕は失敗作だった」

「……言ってる事が、分からない」

「それで良いんだよ。僕もそうだったんだから、君もそれで良い」

 私は呆然と空を見上げる。顔や睫毛に雫が当り、その雫が頬を伝った。

「君に会えて、良かったと思ってる。でも、僕は死にたくない」

 ヨルはそう言って、コンクリの上にぺたりと座り込み、私と同じように空を仰いだ。

「死ぬのって、痛いからね。僕、殴られるのと人参だけは嫌いなんだ」

 そう言い終えた後に唐突の銃声、そして十数人の兵士が通路に雪崩れ込み、一秒と立たない内に灰色の路地裏が、迷彩色で彩られた。それでも、まだヨルの顔は曇らない。

 まったく、ご苦労なことだ。さっき撃ったので、予算が少しオーバーしたというのに、これで撃ちあいになったら、確実に赤字になる。それでも、生きるためには金を捨てる覚悟……か。ん、生きたいってのには、同意できるかな。

「ヨル。貯金は幾ら?」

「一日一食なら、十年は暮らせるかもね」

「次からは、もう少し分かり易い答えを期待するわ」

 二人共、空を見ての会話。そして、溜息が重なるようにして出た直後、横に向けられていた砂時計は、再び元の位置に戻された。

 少し心許ないが、さっき持ち逃げしたデザートイーグルを構える。たかが九発の銃弾で、此処を斬り抜けれる筈は無い。その上、反動も大きい。まあ、手に触れたのがコレだったのだから仕方ない。破壊力に問題は無いし、初めて扱う訳でもない。

 大きく息を吐き、右手に持ったイーグルの銃口を下に向け、背中に背負っていたサックに左手を入れた。今度は、私たちの先手。サックの破裂と同時に、幾つかのピンク色の花弁が出来上がった。それを目の当たりにして、呆然としている男達にも一発ずつ。

 一瞬にして、十人もの仏が出来上がった。だが、それに怯みもせずに、私に銃口を向ける男達が数人居る。その他にも、ヨルに銃口を向ける男たちが三人……。

「で、壁の向こうで盗み聞きしているのは誰?」

 そう言って、背中を向けている壁を叩き、左手に持っているバントラインの引き金を引く。

「そろそろ出てこないと、見せ場無いわよ」

 私の左手の指が、バントラインのトリガーを引く。それと同時に、壁の後から無数の12ミリ弾が横嬲りの雨の様に、壁の破片と共に兵士達に降り注いだ。

 それは、完全な勝利宣言だった。それは完璧な殺戮だった。

 壁にぽっかりと開いた穴から、頭をかきながら、倉谷が機関銃を片手に現れた。

「こりゃ、すまんね。逢引しるもんだと思ってたんでな」

 私は言い終わる前に、倉谷の足元に銃弾を一発撃ち込んだ。

「次は腹の中にリンゴを目一杯、詰め込んであげるわ」

「肝に銘じておく。と、それで嬢ちゃんはどうするんだ? 捨てちまうか、殺しちまうか」

 そう言って、倉谷はヨルの顔を舐めるように見回した。

「あ。僕、男ですよ? えーと、倉谷さん」

「……こりゃ、すまない。お前はショタ趣味だったか」

 今度は、倉谷の口にイーグルの銃口を突っ込んだ。弾切れではあるが、喉に思い切り入れたら、かなり痛い思いができるだろう。

 倉谷はフルフルと震え、冷汗を垂らしながら、両手を挙げた。

「で、逃げ道の確保くらいは出来てるの?」

 倉谷は両手を上げたまま、ペコペコと頭を上下した。

「あ、まだだよ」

 ヨルが気の抜けた声を発し、指を向けた先には頭を飛ばされた一人の男が、何事も無かったかのように立ち上がっている姿。

まるで、B級クラスのゾンビ映画でも見ているようだ。私は向こうが、立ち止まっている間に、イーグルの予備のマガジンを取り出し、セットした。

 今まで、呆けっとしていたヨルも着ていたコートの裾から、ナイフを取り出す。

 形状から見て、ロードウォーリアというやつだろうか。確か、随分前に輸入禁止になった珍しい代物である。何にせよ、武器だけでは強さは測れない。

 イーグルで牽制しつつ、ヨルの出方を見守る。と、私の横では、倉谷が目の端に涙を浮かべながら固まっていた。そういえば、ホラーは嫌いだったっけ。

「さっきの威勢はどうしたの。ほら、よく見たら愛嬌あるわよ?」

 そう言って、四つ這いなっている、生きた死体を指すが、その時を待っていたかのように、首の赤い切り口が、ぐしゅりと言う音と共に盛り上がり、生々しい音を立てながら、拳程の肉塊が地面に落ち、痙攣していた。

 もちろん、それを見た倉谷は仰向けに倒れてしまい、動かなくなる。まったく、頼りにならない男だ。

 それとは逆に、ヨルは笑みを消し、ナイフを片手に死体が折り重なる所へと駆け、そのグロテスクな死体の胸へ得物を突き刺し、壁に貼り付ける。

 首の無い死体は、何処からともなく、金切り声を上げ暴れ、辺りに血を撒き散らし、動かなくなった。ヨルの首に持ってこようとしていた両手が、だらりと垂れる。

 全身に血を浴びたヨルは、無表情のままナイフに付いた血だけを振り払い、本来の死体の形へと戻った物に手を合わせてから、こちらへ寄って来た。

「ん、とりあえずオッケー」

 と、親指と人差し指で輪っかを作りながら笑っているが、顔に血が付いたままなので、笑っていても不気味なだけである。私はとりあえず、血を塗りつけたヨルの顔をタオルで拭き、元の白く綺麗な肌に戻した。

「服はクリーニングにでも、出しておけば良いでしょ」

「ん、どういたしまして……」

 ヨルはタオルを受け取り、まだ血の残っている首元の部分を拭き始めようとした時、後ろの方から、体中の関節が軋む音と、卵を泡立てるような音が聞こえた。

 そして、四肢の動かない身体を引き摺るような音……。それが、ゆっくりと近づいてくる。何かの間違いであって欲しい、と思いながらイーグルの撃鉄を引く。

 喉の奥が乾き、口からは空笑いが零れる。

「やばいね。これ、普通の変異体じゃないよ」

 そんな事は分かっている。

 私は、震える手を押さえつけ、狙いの定まらなかった、イーグルの銃口を真後ろに向けた……そこに居るモノに、昔の面影は無い。吹き飛んだ首はもちろんの事、捻れて元の大きさより小さくなった腕や太腿。そして、銃弾で風通しが良くなった胴体には、蓮の花の様に無数の穴が開き、その中で鉛が不規則に動いている。

 胃の奥から、色々な物を吐き出してしまいそうな衝動を押さえつけながら、生まれて初めて見る生き物と対峙した。人を殺したことも、理性を失った動物も殺した事はある。

 だが、住む場所が違う生き物と向き合った事は一度も無い。溢れてくる恐怖心を必死で押さえつけ、トリガーを引こうとして……「撃たないで」……ヨルの声が制止を命じた。

 そして、次の指示が「逃げろ」だった。一瞬、反応が遅れてしまった私の太腿に、銃弾で貫かれたような痛みが襲う。いや、それは確かに銃弾だった。

 ただし、鉄の筒から排出される鉛ではなく、肉の塊から吐き出される凶器。傷口は金柑程の大きさに広がり、血が噴出している。おそらく立つ事は出来ても、歩く事は出来ない。

 それでも、腕は動かせる。イーグルの銃口を化け物の胸に向ける。しかし、その体が破裂する事も、私の頭が胡桃のように砕ける事も無かった。

 その代わりに、化け物の肩から突起した、平べったい鉄が突き出ている。向こう側に見えるのは、足元まである白い毛皮のコートに身を包んだ旧友の姿だった。

「シロ……いえ、クロの方かしら?」

「へえ。覚えてくれてたんだ、嬉しいよ」

 私の後ろで、ヨルがナイフを構えようとするのを制止し、一歩前に出る。それを見て、クロが言葉を紡ぎ始める。

「シロが首を突っ込みすぎてね。規約に反するけど、こちら側に出させてもらった。それはそうと、お礼くらいは言ってくれ」

「随分、楽に破れる規約ね。それから貴方に、御辞儀する気は無いわ」

 そう言って、クロを睨みつけ、なるべく距離をとる。それを見ているのか、いないのか、彼はあの気色悪い生き物に近づき、動かなくなった肉塊に手を突っ込んだ。

 ぐしゅり、という音と共に蛾の幼虫のような物が傷口から幾つも溢れ出す。これを倉谷が見たら、どう思うだろうか。髪が白くなったり、また気絶するかもしれない。

 クロは虫の行列の中から、一匹の幼虫を抜き取り、手の中に収めた。

「あの影響は、人間だけとは限らない。これは蓑虫だが、ここら辺には居ない筈だ。誰かが意図的に放したかしたんだろうな」

 なるほど、本来の木や葉っぱの蓑を捨てて、人間の蓑か。こんなのを放した奴の気が知れない。余程、狂っているのか、それとも馬鹿なのか。

「……ああ、夜野くんも居たのか」

 今までの感情の篭らない声から一転、底冷えのするような言葉が吐き出され、ヨルの体がびくりと震える。それを見て、クロの口元が吊り上り、そして元に戻った。

「忘れ草と迷い猫。二つが会う事は必然だったが、少し早すぎたな。まあ、支障が出ない程度に暴れてくれ。もう、用は済んだからな。主人格の方に身体を返す」

 そう言って、まるで支えの無くなった、棒の様に地面に身体を投げ出した。

 そして、また二人だけの静かな空間が出来上がる。雨は弱まり、灰色系統の色が混じり、綺麗なグラデーションを見せていた雲が、風に流され散っていく。

 その切れ間から、薄く西日が差し込み、顔を照らす。今まで、命がけで戦っていた事がうそだったかのように、ゆったりとした時間。その時を裂いたのは、やはりヨルだった。

「何も聞かないの?」

 そして、また沈黙。私は、雨の水分で重たくなった髪を振って、水気を飛ばした。

「……此処から、大通りに出てデパート後の方へ歩いて行けば、すぐ出口だから」

「この二人を担いで行くには遠いわ。そっちのコート男は、私持ってくから」

 そう言って、私はシロを背中に担ぐ。小柄とは言え、やはり重く路地裏を出るのが精一杯だろうか。その上、足に開いた穴から、まだ血が噴出して力が思うように入らない。

それを見て呆然としていたヨルも、渋々と倉谷の腕を肩に掛け、引き摺りながら歩き始めた。それを追う様に、私は歩く速度を速める。

 出口までの五分間、ヨルと私の間に会話が飛び交う事は無かった。


 やはり、千代田区と新宿区の堺は全く違う。私は出口に着き、改めてそう思わされた。

 千代田区には壊れた丸内ビルや、半分溶けたマンション。果てには、お腹の一部が溶けているにも関わらず、街の中を徘徊する犬や猫。生き地獄と言った所だろうか。

 対して、新宿区には最近になって建てられたビルや、小さいながらもファミレスやスーパーなども復興している。そして、溶けてしまった建物の残骸も無く、戦争が行われたという面影を残す場所といえば、公園と私の住んでいるアパートくらいだろう。

 隣り合わせている地区である筈なのに、まるで違う在り様。天国と地獄とは、この事だろうか。どちらが、天国かは私には決められないが。

「それじゃ、僕は帰るね」

 地面に倉谷を落とし、ヨルは再び「生き地獄」へと歩き出す。

「怪我してる女の子、放ってくつもり?」

 私はヨルの肩を強引に引っ張り、止める。

「さっきまで、人を背負って歩いてたのに?」

「傷口が開いたのよ。もう、一人でも歩く気になんないわ」

 そう言った直後、膝に力が入らなくなり、私の身体は情けなく地面に崩れた。

 それを見たヨルは、溜息を吐き私の横に座り、口を開く。

「君は、見えてるんだろ」

 ただ一言、彼は俯いたまま、そう言った。その言葉を聞いただけで、息が詰まりそうになる。なにが「見えてる」のか、私は薄々感づいていた。

 ずっと、疑問になっている事がある。私が見ている化け物は、人気のある場所に現われない。何故だろうか。新宿の住人たちは、絶対に外へ出ることは無い。

 いや、外を忘れてしまったのでは無いだろうか。今まで、誰一人として新宿以外の話をする人を見かけたことは無かった。耳にするのは、戦争があった後の苦労話と身内話。

 ずっと感じていた、疎外感。

「君には、見えているはずだよ」

 ヨルは同じような言葉を繰り返す。

「僕達が此処に居る事で、他の人たちは存在を許されている。僕ら以外の人間は、戦争の直後の記憶が消えていて、それでも他のモノと溶け合うことで、存在を維持している」

 私は横目で、倒れている倉谷を見る。こいつは戦争直後の記憶があり、何種類かの動物の潜在記憶が溶けているらしい。逆に、シロは他人の意識が溶けていて、戦争直後の記憶は無い。そして、私は猫の身体能力が移植されただけで、記憶の異常は無い。

 目の前にいる、普通の少年と何が違うのか。存在の維持とは何か。今まで、気にしていなかった事が、疑問と疑念の海となっていた。

「僕達は、選ばれた人間。なんて、格好良いものじゃない。敢えて言うならつなぎの役割」

 そう言って、ヨルは一度話を切る。

「僕が分けてもらったものは、無差別で規則的な記憶干渉。接触した時に、都市間での記憶抹消が起こった。今までの記憶を消し、ミッシングリンクを作り、そして書き換え。同時に僕の記憶は無くなり、知識だけが残った」

「記憶から、知識への転換……ね」

 どうも信じ難いけれど、納得せざるをえない。辻褄も合っているし、嘘をついているとも思えない。私は溜息をつきながら、穴の空いている太腿に手を当てる……おかしい。傷口が塞がっている。アレだけ、大きな傷口を塞ぐ事は最先端医療を使っても不可能だろう。

 だが、痛みはしっかりと残っており、確かに傷口があった事を示している。もし、これが彼の持っているモノなら、私とは全く別次元の力なのでは無いだろうか。

 ヨルの顔を見る。やはり、無感情のまま千代田区の壊れたビルを見ている。

「もう怪我、治ったよね。それじゃ、僕は帰るよ」

「……帰る場所、あるの?」

 ヨルは足を止め、私の方へ顔を向ける。私の問いに答えることなく、沈黙する。

 無いのなら、好都合である。私は、ズボンのポケットに入れていたイーグルを取り出し、銃口をヨルの胸へと向け、自嘲の笑みを浮かべる。

 何故、こんな事をしているのだろうか。自分にも分からないが、いつの間にか右手がグリップに触れていた。ただそれだけで、私は銃口を向けヨルを止めている。

 その、銃を向けられている本人は、無感情のまま私を見ている。

「今から、あの気持ち悪い虫を放り込んだ奴に、一泡吹かせる。もし、同席したいなら、ついて来なさい。とても、面白い舞台が見れるわよ」

 そう言って、私は彼に手を差し伸べた。

「人間、生きて楽しめれば勝ちなのよ。死んじゃったり、悩んでる奴は負け組。アンタも本気で笑ってみたら? スカッとするわよ」

 彼は、まだ迷っているようだったが、すっと手を出し、あどけない微笑みを浮かべる。

 握手を終えると、私は痛みの残る足と、倒れてる二人を引き摺りながら、千代田区と新宿区の境界を跨いだ。ヨルは後を向かない、私は自然と笑みがこぼれた。と、下から聞きなれた声が聞こえた。

「随分、機嫌が宜しいようだな。お姫さん?」

 倉谷はニタニタと笑いながら、立ち上がり後ろを向いた。そこには、前を向きながら付いて来るヨルの姿。

「当たり前でしょ。彼のこと、結構気に入っちゃってね」

「……そりゃ、随分と御執心だな。愛と殺意は紙一重って言うけどな」

 倉谷の苦言さえも聞こえない。今、聞こえているのは、後で狂ったように小さく笑っている、ヨルの笑い声だけだ。私は、倉谷にシロの身体を渡し、数年前のジャズを口ずさみながら家路に着いた。いや、正確には別荘にしているファミレスへ向かっているのだが。

今日から、退屈せずに済みそうだ。そして、まだ明るさの目立たない街灯まで歩く。夕暮れになり、見えにくくなった向こう岸まで。





毎度、お付き合い頂きありがとうございます。

次話から、どんどん展開を進める予定です。

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