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ep8-1 ゲインの旧友
「おお、久しぶりだ、ゲイン!」と、寛美の、ゲルに、入った3人は、
は、驚きと歓喜の混じった、声を放ち、王座からたちがる。
「友よ、久しぶりだ」と、ゲインの言葉に、ゲルの中のランタンの灯火の、明かりが、ゆらりと、揺れた。
リョータは、ゲルが倒れるのかと、筋肉隆々の体格の二人の男の再会に、熱気がこもったゲル内は、リョータとリコは、互いに見合わせた。
リコは間髪入れずに声を、荒らげた。
「マハル、今日は、シエン・ラウムに行くために来たのよ!」
と、おおそうか、と、マハルは、ゲル内に笑い声を響かせた。
装飾に溢れるゲル内に、マハルは部屋の奥から紅蓮色の巻物をリコに差し出した。
「元気そうでなによりだ」とゲインは、巻物を受け取るリコに、赤いペルシャ絨毯が、綺羅びやかに、リョータの視線を奪い、ゲインの、高らかな笑い声は、ゲルの外にいるであろう鳥の鳴き声が響いて聞こえた。




