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ep5 オーブの源
群衆の中、人混みの流れに、3人の影が伸びていた。
大聖堂の中で、高くそびれ立ち、鎮座する聖母マリア像は、その昔レイガ・ヘイエンの災害を救った、騎士団長ヘイクト・マキシマスの、家系にわたる、マリール・サンディエゴの象徴的なシンボルとなっており、
そのマリア像の視線を、見つめるのは鉄偸の守護兵に守られるように石造りの台座が佇み、周囲をより輝くガラスの器の中に小さな濃い緑に青く苗木がおかれていた。
人混みの背中でリョータは背を伸ばし、その様子が景色とうつった。
負傷したドラゴン族の兵士が苗木に手をかざして、オーブの光が怪我の部位に吸い込まれた。
リョータはその光景に目を大きくした。
いや、他に驚く事はあるだろうと、
周囲の光景を見て背中を正した。
聖母マリア像へと感謝のおじきをしたドラゴン族の兵士は、
大聖堂のステンドガラスの光と表情が同調して明るく入り口へと
ひるがえした。
