空からの襲撃者
# 北の農村・到着
村長: 「遠路はるばる、ありがとうございます! この村は小麦の収穫を控えておるのですが……」
レオン: 「困り事があると聞いた」
村長: 「はい。夜になると空からワイバーンが降りてきて、畑を荒らすのです!」
ミリア: 「ワイバーン!? 飛行型はCランクじゃ無理だね」
ガロス: 「群れで来られたら村ごと丸焼きだぞ!」
バルド: 「村の死活問題じゃな……」
アイちゃん: 「対空兵装は未搭載。代替手段を準備します」
# 村の広場・打ち合わせ
レオン: 「戦い方を決めよう。地上は俺とガロスが引き受ける」
ミリア: 「じゃあ私は魔法で足止め!」
バルド: 「治癒と結界で支援しよう」
アイちゃん: 「私は投射兵器を作成します。資材をください」
村人: 「資材って……?」
(アイちゃん、畑の杭・車輪・縄を収集して組み立て始める)
ガロス: 「おいおい、なんか作り始めたぞ!?」
ミリア: 「あれ……投石機じゃない?」
アイちゃん: 「名称:カタパルト。最大射程80m。命中精度78%」
レオン: 「……いやおかしいだろ」
# 夜・畑の見張り
(風が冷たい。月光が畑を照らす)
バルド: 「来るぞ……」
(影が月を横切る/ギャアアと鳴き声)
ミリア: 「ほんとに来た!」
ガロス: 「正面は任せろぉぉぉッ!」
(ワイバーン3体が降下、地上へ)
レオン: 「1体ずつ分断! ミリア援護!」
ミリア: 「フリーズ!」(足もとに氷陣、着地したワイバーンが足を取られる)
ガロス: 「もらったァ!」(大剣で翼を叩き斬る)
ワイバーンA: 「ギャオッ!」(バランスを崩す)
(その横でカタパルトがゴウンと動く)
アイちゃん: 「投射開始。——弾道修正98%」
(ゴロゴロと巨大な石が飛び、ワイバーンBの顔面に直撃)
ワイバーンB: 「ギャァァア!!」(墜落)
ガロス: 「お前、マジで兵器じゃねぇか!」
レオン: 「バルド! 後ろ!」
バルド: 「結界展開!」(火炎ブレスを遮断)
レオン: 「反撃!」(一閃で首筋を切り裂く)
ワイバーンC: 「グギャアッ!」(倒れる)
# 戦闘後
(畑に残る3体の屍)
村長: 「おおお……助かった!」
ミリア: 「ふぅ……畑は無事みたい」
ガロス: 「いや、あっちに石がめり込んでるぞ!」
(畑の真ん中に巨石が突き刺さっている)
アイちゃん: 「外れ値。誤差です」
レオン: 「誤差で畑潰すな!」
バルド: 「まあ、収穫前で幸いじゃ」
村長: 「むしろこの投石機を残していただければ、今後も安心なのですが……」
アイちゃん: 「可能です。取扱説明書を作成します」
(布に図解を書き始める)
レオン: 「説明書って、何語で書くんだよ!?」
ミリア: 「そもそも農村に投石機いらないから!!」
# 翌朝・村を発つ前
子どもA: 「鉄の神さま、また来てね!」
子どもB: 「今度は畑を壊さないで!」
アイちゃん: 「……評価は分かれています」
レオン: 「ともかく解決だ。これで巡回は一区切りか」
バルド: 「いや、まだまだ続く。村はどこも問題だらけじゃ」
ガロス: 「次はどんなのが待ってるかな!」
ミリア: 「もう少し平和なのがいいよ……」
アイちゃん: 「次の巡回点まで所要時間——四時間三十分。出発を推奨します」
=== END ===