廃鉱山の岩皮オーガ
# 朝・温泉宿ロビー
ソフィア: 「昨夜はありがとう。実は……相談があるの」
エリス: 「近くの廃鉱山に“岩皮オーガ”が棲みついちゃって……私たちだけじゃ無理で」
レオン: 「岩皮……硬皮種か。Bランク相当だな」
ミリア: 「じゃあ、私たちも行くべきね」
ガロス: 「美人二人を守れるなら大歓迎だぁぁ!」
バルド: 「若いのう……」
アイちゃん: 「共同戦闘アルゴリズム、試験開始に最適です」
# 廃鉱山前
(黒く口を開ける坑道、冷たい風)
ソフィア: 「ここよ。夜になると出てくるの」
エリス: 「弓矢は皮膚に弾かれちゃって……」
レオン: 「正面は俺とガロス、側面援護はソフィアとミリア。エリスは後衛。バルドは支援」
アイちゃん: 「私は関節破壊を担当します」
ミリア: 「物騒な宣言やめて!」
# 奥の広間
(岩のような皮膚の巨体がズズンと立ち上がる)
岩皮オーガ: 「グオオオオッ!」
ガロス: 「おらぁぁぁッ!」(大剣を叩き込むが火花)
ソフィア: 「くっ……私の剣でも弾かれる!?」
エリス: 「矢が……全然通らない!」
ミリア: 「ファイヤーボール!」(爆炎→表皮が煤けただけ)
レオン: 「硬すぎる……!」
アイちゃん: 「弱点推定。関節部」
# アイちゃんの格闘
(ズシンと間合いに飛び込む)
アイちゃん: 「ローキック開始」
バキッ! バキッ! バキッ!
(膝関節へ正確に連打。オーガがバランスを崩す)
ガロス: 「え、ローキック!?」
ミリア: 「ちょっと怖いんだけど!?」
(オーガが怒り狂って拳を振り下ろす→アイちゃんが懐に入り込む)
アイちゃん: 「腕関節、逆可動」
ゴキィッ!
(オーガの腕が変な方向に折れて悲鳴)
レオン: 「……人間相手でもえげつないぞそれ!」
バルド: 「だが効いとるのう」
(さらに膝裏に回り込み、足関節に体重をかける)
アイちゃん: 「関節制御……固定完了」
(巨体が膝から崩れ落ちる)
ソフィア: 「倒れた!?」
エリス: 「今だ、弱点狙って!」
(矢が関節に突き刺さり、ミリアの魔法が炸裂)
レオン: 「ガロス! とどめを!」
ガロス: 「任せろぉぉ!」(大剣で後頭部を叩き伏せる)
岩皮オーガ: 「グガァァァ……」(地響きと共に沈む)
# 戦闘後
ソフィア: 「助かった……本当にありがとう!」
エリス: 「アイちゃん、すごかった……オーガを関節技で倒すなんて!」
ガロス: 「俺が守ったおかげだな!」(ドヤ)
アイちゃん: 「解析結果。ガロスは三度転倒し、二度踏まれかけました。守られたのはガロスです」
一同: 「だろうな!」
ミリア: 「アイちゃん、格闘戦の方が向いてるんじゃ……?」
アイちゃん: 「はい。接触格闘は損耗率を下げる有効手段です。記録完了」
レオン: 「(いや、怖いな……この記録)」
# 村へ戻る道中
ソフィア: 「あなたたちがいてくれて心強かった。ぜひまた一緒に組みたいわ」
エリス: 「あの……今度は弓の稽古、つけてください!」
ミリア: 「むぅ……」
ガロス: 「ああ!? いやいや! 稽古は俺がだな!」
バルド: 「ふぉっふぉ、にぎやかになってきたわい」
アイちゃん: 「共同戦闘アルゴリズム、実験成功。次も試験を推奨します」
レオン: 「お前……試験感覚で言うな!」
=== END ===