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第六話 ジュレの里帰り(前編)‐おかえりの味‐

ジュレの里帰り前編。同伴帰郷です。

ジュレが魔王城の掃除の仕事を始めてから半年経ちました。



最初のうちはジュレのことを見下したり、小馬鹿にしていた者たちの中にも、

ジュレのことを一目置いたり、その真面目さを見習おうと鍛錬に精を出す者も現れ始めました。



「薄汚いと思っていた魔王城もきれいだとなにやら働き甲斐がありますなあ!」


「私もあの少年を見習って空き時間には武術の訓練を始めたぞ」






「「ジュレは今日も掃除をしているか」」


「すグに音を上げルと思っておりましたガ、なかなかやりますナ」


「「ふむ…場内の空気も少し変わっきたようだ」」


「よイことです」


「「おい、あいつに言伝を頼めるか」」


「はイ。何でしょうカ…?」






「ジュレ、ちょっといイ?」


「はい」


「魔王様からの言伝…。一週間の休暇を取らせるって。久しぶりに里帰りでもしてみたラ?」


「いいんでしょうか…」


「魔王様かラの”命令”だかラ。ちゃんと休暇を取らないと辞めさせられちゃうかモ?」


「あばばば…それは困ります」


「冗談冗談。ともかく、ゆっくリしてくるトいいヨ」


「わかりました。お休みを頂きます」








「えっと、こんなもんかな…」





カバンの中に荷物を詰め、出発の準備ができました。





「そうだ、ミミ美には一応声を掛けていこう」






@宝物庫。





「ミミ美、魔王さんから休暇を頂いたから、実家に帰ってくる」





パカッ。




「もう帰ってこないの…?」


「大丈夫。一週間で帰ってくるよ」


「わたしその間退屈………ジュレのふるさと、わたしも行ってみたい…」


「だってミミ美結構重たいし荷物になr...」


「前にも言ったけど、女の子に体重のこと言ったらダメ。次に言うと噛みついちゃうかも…」


「わ、わかった!一緒に行こう!一緒にノルンに帰ろう!」


「ふふ…同伴帰郷…。同伴帰郷…同伴…同伴………」


「??」





まだまだお子さまジュレ。





ともあれ、ミミ美を背負って出発です。





「まずロンドフィーネまで下りて、そこから山を下って馬車を乗り継いで10日くらいかな…」


「里帰り、大変だね」


「ここに来るときは瞬間移動で連れてきてもらったから…実質初めての旅かも」


「冒険だね。楽しみ…」





首飾りに念じてロンドフィーネまで移動します。

今日のロンドフィーネでは街の人々と魔物の軍勢との小競り合いが発生しているようです。

剣と剣が激しくぶつかる金属音、魔法の爆発やドラゴンの吐く炎がすさまじい上昇気流を発生させ、

灼熱のつむじ風が草木を焼き払っていきます。





「ロンドフィーネは今日も平和だなあ」(完全に感覚がマヒ)





標高4000mを超える高山を丸一日掛けてふもとの村まで降り、馬車を乗り継ぎます。

積雪がある、鉛空で急峻な険しい風景からだんだんと青空に雲が浮かぶ景色に変わっていき、

花が咲き蝶やトンボが舞うのが目に入るようになっています。

はじめのうちは言葉少なだったミミ美も軽く鼻歌を歌っています。

川の上流の大きい岩の風景からだんだんと小さい岩の風景に変わっていき、

途中、いくつかの街で宿を取り、そして…。




「着いた…!ここがボクの故郷、ノレント国の村、ノルンだよ」


「のんびりした、いいところだね」




そして、ジュレは久しぶりの家族との再会へ向かう――。



(続く!)


↓後編はこんなかんじです↓


『ジュレとミミ美、久しぶりの里帰り。のんびり過ごすはずが、まさかの祠が――!?』

(↑AIがそう書いとけと言っておりました)


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