表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/17

01-6. レプリカ

新曲のプロモで対決モノをやりたいというのはわかったが、そもそもわしとまみりんではライバルにならんだろうに

同じなのは歳だけでキャラは真逆

ちっちゃくて可愛い系のまみりんとデカくてセクシー担当のわしでは、ファン層がまるで違うのだが


「う~む、どうしたものか」


「BK、BK」


しまった、またおっさんくさいセリフを吐いてしまった


「なあにぃ? アイラ」


いまさら取り繕っても遅いか?


「ねぇねぇ、すっごいもんが届いているのよ」


おや、いつもクールというかリアクションの薄いアイラが興奮している

これはなんぞ一大事でもあったのか!


「すっごいもんって?」


「わかんない、BKに届いたんだから早く開けてよ」


アイラに引っ張られて事務所のプレゼント置き場に行ってみるとメンバーがみんな集まっておるではないか


「BK何これ?」


「何って…」


それは1m以上もある細長い筒状の荷物

花束やぬいぐるみのなかでひときわ異彩を放っている


(もしや、これは)


ゆっくりと両手で持ち上げるとわしはレッスンスタジオへ運んだ

床に横たえペリペリとガムテープを外し梱包を解く

中から現れたのは黒い漆塗りのハードケースだった


「やはり」


いつも間にかメンバー以外にスタッフたちも集まってきて取り囲んでいる

ふっふっふ、刮目せよ!


「えいっ」


気合もろとも蓋を開けるとどよめきが起こった


(やはりな)


800年の時を経て相まみえん、我が愛刀よ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ