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01-4. 果たし状

やっと今日のお宿に着いて眠れる~と思ったら、ドアをコンコンする奴が

なにやつ! ってメンバーの誰かに決まってる


「BK、BK、開けてよ」


やっぱり、まみりんだぁ


「ねぇBK、お願いがあるの」


そう言って少しだけ開けたドアからするりと入ってきた

おやおや、オナゴが自ら夜這いなどはしたない

これが前世のわしであったら押し倒しておるところ、って前世はいちおう坊主だったな


「えー、もう眠いんだけど」


「ちょっとだけだからぁ」


まみりんが耳元で囁いてきた

くぅ、たまらん

正直言ってまみりんはどストライク、小柄で可愛くてあざとくて大好きだぁ


「もう、なによ」


「ライブのフォーメーションだけどさ、トリやってみたいんだ、BK代わってよ」


「いやいや、私がいちばんでかいんだから先に出ちゃうと邪魔でしょ」


「だっていつも最初だから暇でさぁ」


「それは振付さんに頼んで、てか、たぶんダメだと思う」


「どうして?」


「振付のジョーシキ的な?

 5人でV字決めると頂点はいちばん小さいまみりんになるのはしょうがないよ」


「うふふ、それを考えたんだ

 ぜったいウケるって」


「そうなの? 私は振付さんがOK出すならかまわないけど」


「じゃ、決まりね」


そう言ってウィンクしたまみりんの可愛いこと!

いかん、眠れなくなるではないか


「はいはい、わかったから」


適当に返事をして追い返したのが間違いだった

ツアーの合間だっていうのにまみりん共々、社長に呼び出しくらったのだ

うちの社長は女手一つでこの事務所を立ち上げた遣り手、きっとえげつないことを考えてるに違いない

まみりんはほくそ笑んでるし、こやつら何か企んでおるな


「あんたたち、勝負しなさい」


???

ほらぁ、やっぱり面倒なことになりそう

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