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ねぇ、神さま神さま!

作者: 白夜いくと

神さま神さまや

居るのなら私のささやかな望みを

叶えてくださいな


一つ目です

モデル並みの美しい女性にしてください

目は凛々しくハッキリした奥二重がいいです


二つ目です

小説のネタが湧き出る想像力をください

将来超大ヒットして億万長者になりたいです


三つ目です

私の髪をもう少しだけ太くしてください

更に前髪のボリュームを増やして欲しいです


……、

…………。



私、おかしなこと言っているでしょうか?

至って真面目に願っております


「美女になりたい」なんて当たり前です

「特技で億万長者になりたい」も当たり前すぎます

「髪の毛は大切」なんですよぅ


あ。

こういうのも望んでいますよ!


四つ目です

緑の蛍光ペンのありかを教えてください

使いたいときに、この色だけなくなるのです


これなら叶えてくれるでしょうか?

私は探すのが面倒くさいけど、神さまは暇でしょ

いいじゃないそれくらいしてくれたって


ねーえ!

神さまって普段どんな仕事してるの?

最近サボってないですか


それとも神さま同士で喧嘩でもした?

話訊くよ

だから返事しろー!


(神さまの声、聴こえない……)


ふんだ

いいもんねー


私には魚肉ソーセージと春キャベツがあるもの

焼きそばにポトフ作って春を満喫するから


応えてくれないならあげないもんね

一人で食べるんだ


……一緒に食べてくれても良いですけどね

どうする神さま


(神さまの声、聴こえない……)


もう知らない!

せっかく誘ったのに!


ふーんだ

ソース焼きそばには魚肉ソーセージを入れる派です。

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