俺だけを愛してくれる女の子が近くに居ないかな?
【ピィーピィーピィー】
『あぁ! “近くに僕だけを愛してくれる女の子が居るぞ!”』
『何、それ?』
『“恋愛レーダーだよ!”』
『恋愛レーダー?』
『オマエ、まだ知らないのかよ! 自分の近くを“世界で一番相性が合う女性
が居ると? 反応するレーダーなんだよ。”』
『マジ!? そんなのいつからあったんだよ!』
『・・・あぁ、3カ月前ぐらいに一気に流行ったんだけどな? 知らない?』
『知らない! 知らない! 俺も欲しい!』
『じゃあー売ってるお店、教えてやるよ!』
『おう! 直ぐに買うわ!』
『じゃあー行こうぜ!』
『あぁ、でもさ? この恋愛レーダーって? 何? AIが決めてんの!』
『そうじゃねーの! これで見つけた相手とは? 絶対に別れないらしいし、
めちゃめちゃ相性が合うって聞くぞ!』
『誰が?』
『口コミだよ、SNSでも凄い噂になってたな~』
『口コミねーえ!』
『オマエ、信じてないのか?』
『し、信じてるよ! 俺だって相性がいい女性と付き合いたいんだ!』
『僕は近くにいるかもしれないから、あぁ! あの店だよ、先に行っててくれ!』
『一緒に行かないのかよ!』
『“運命の彼女が近くにいるかもしれないんだ、僕の邪魔しないでくれよ。”』
『・・・わ、分かったよ、後で来いよな。』
『分かったよ、じゃあーちゃんと買うんだぞ! 恋愛レーダー!』
『あぁ!』
俺は連れに教えてもらったお店に入る。
『いらっしゃいませ~』
『・・・ど、どうも、』
『“恋愛レーダーが欲しいの?”』
『なんで分かったんですか?』
『いやいや、人気商品だからね!』
『いくらするんですか?』
『1万円!』
『はぁ!? 俺そんな金持ってませんよ、アイツそんな高いって言って
なかったのにな、、、。』
『大丈夫! お試し期間もあるから、無料で貸し出してあげるよ。』
『あぁ! そういう事ですか、ありがとうございます!』
『“いい相手が見つかるといいね。”』
『そうですね。』
・・・結局、このお店を教えてくれた連れは店には来なかった。
しかも? 連絡も取れなくなっている!
“相性の良い女性が見つかったのかな?”
まあ、それなら二人の時間を俺が邪魔してはいけないと思いそれ以上は
連絡を取るのをやめた!
*
・・・数日後。
ニュースで連れの顔が流れた。
夜コンビニに行く途中、女性に後ろから刺されるという事件!
相性が合う女性と巡り合えた訳じゃないのか?
何故? 殺されてるんだよ!
俺はこの恋愛レーダーの事を詳しく調べ始める事にしたら、、、?
まさかの!? この恋愛レーダーはAIなど入っておらず、ただただ女性が
通り過ぎるだけで、誰でもレーダーがなったりするという事も書かれていた。
いや? それ以外に、実際は小さな町工場の中年のオジサンがマッチングアプリ
のように、地味に合う相手を探してくっつけていると記事もあった。
どれは、本当のなのか、、、?
しかし? 俺の連れは殺された!
“きっと相性が合う女性に殺されたんだと思う!”
この恋愛レーダーで探した、女性に彼は殺されたのだろう。
・・・俺もそうなるのか?
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




