表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/181

第95話 閑話 エリンシアの異世界講座

 ~第2回 エリンシアの異世界講座~


 ここでは私、エリンシアがこの世界の事について、前世――地球的な感覚で色々と説明していくよ!

 あくまで設定解説、メタ的な要素も含むから注意!

 でも興味無かったり、私のお話が合わなければ飛ばしてもいいよ?


 この挨拶は毎回必要かな?

 一応しておいた方がいいか。

 どれくらいの密度でお話するかとかもよく考えなくちゃね。

 まぁとにかく始めようか!




「ギルド」

 様々な職に合わせて街毎に存在する協会。

 1つの職業として人が集まって仕事をする……まぁ所謂会社だよね。


 基本的にはその街での物で、どれだけ大きくても近くの街と関わるくらい。

 ましてや他国にまで関わる事は殆ど無いんだ。

 ハンターやシーカーを除けば、そんなのは精々が大きな物流関係くらい?



「ハンター」

 狩人。主に魔物と戦う人達の事。

 他にも名前通り動物を狩ったり、亜人や魔法生物と戦ったり……街を拠点に結界外の広範囲で外敵を減らす、最も重要視される危険な職業だよ。


 ハンターが集まったギルドだって当然いくつもあるけど、これは会社というよりも公務員に近いんじゃないかな。


 外を護るのがハンターなら、中を護るのが警邏隊って人達。警察みたいなやつ。

 でもこれはあんまり詳しくないからいつか話そうかな。



「シーカー」

 旅人。国を問わず世界を自由に旅する人達の事をこう呼ぶんだって。

 危険な街の外の世界を旅する以上、高い実力と知識が求められるんだけど……その自由さに惹かれてシーカーになりたい人は多いらしい。


 かく言う私だってその1人。

 だってこの不思議溢れる世界を巡って沢山の経験をしたいんだもん。


 ちなみに、シーカーって結構多いからどの街にも彼らの為のギルドがあるんだ。

 と言っても、旅の中でお金を稼げるようにちょっとした仕事を斡旋するだけの物だけどね。


 当たり前だけど身分がしっかりと保証されていなければ他の街で出来る事も少なくなるし、他国でなんてそれこそ無理な話。

 身分証は大事だね。

 出身地で申請すれば身分証は貰えるらしいけど、私ってどういう扱いなんだろう……



「技術の発展」

 ここ数百年の発展は緩やかで、主に街道の整備や魔道具の普及による生活の安定化を重視してるんだって。

 もっと発展させる事は充分可能だけど、それは魔力の消費も増え続けてしまうんだ。


 魔物が溢れて結果的に人類は壊滅的ダメージを追う事になってしまうから。

 そうならないように、魔物との闘いを考えてバランス良く安定させる事が重要なんだ。



「結界」

 魔物を退ける結界はずーっと昔から伝わる魔道具技術。

 魔物の侵入を防いでくれて、結界内に魔物が生まれることもない。これがあるからこそ人類は生きてこれたんだ。


 結界は魔道具を中心に球状に展開される。

 危うい事はあっても完全に突破された記録は……この千年、私の故郷のアルピナ以外には無い。


 膨大な魔力を消費して起動してるから、むやみに街を増やしていくと魔物が目に見えて増えてしまう問題もあるんだって。

 だから少ない数を広範囲で点在させるんだね。


 街の結界は途切れることが無いように常に展開しているけど、車や船なんかの移動手段だと一時的に展開するタイプもあるらしいよ。

 まぁ魔物以外も色々居るだろうけど、無いよりはずっとマシって事だね。

 あとは野外での休息用の物とかもあるらしいから気になるなぁ。



「国」

 ずっと昔はいくつもあったけど、次第に纏まっていった。

 今はラスタリア、フィーニス、コルネリア、ゴドウィン、ギルバース、レムナンドの6つの国で落ち着いているみたい。

 私の故郷はフィーニス、今居るここはラスタリアだよ。


 纏まるよりも前は人同士で戦争もしてたらしいけど、とりあえず今は表向きは平和が維持されてる状態なんだってさ。

 魔物とかが居るのに、よくもまぁ人同士で戦争なんて出来たもんだよねぇ。


 むしろ魔物の脅威があるからこそ、他を犠牲にしてでも生きようとしたのかな。

 だって人が減ったら魔力の消費も減って、魔物さえ減るんだもんね。


 どの国も街を纏める人達を議会って呼んで、その議会の代表が更に集まって国を運営する形が基本になってるんだよ。

 国同士のやり取りをする人達はまた別で居るみたい。


 これは世界規模で足並みを揃える事を重視してどの国も同じやり方になったから、らしいね。

 政治なんて私には分からないけど、そうするのがやりやすいんだろうな。



「街」

 結界の範囲に収まるように、そして魔物以外の襲撃に備えて壁で囲むよう作られてる。

 基本的な様式は共通してるけど、国と街によって特色があったりなかったり。

 所謂首都に当たる街は中央って呼ばれるね。


 壁で囲まれて出入口が制限される所為で、出入口付近は多くの人と荷物で混雑してしまうけど仕方ないよね。

 どの街も分かりやすく東西南北に門があって、そこから街道に出るようになってるからね。


 ただし非常時に出入り出来るように、普段は閉まった小さな門もいくつかあるよ。

 だって、万が一にも門が崩れたら通れないから……つまり逃げる道が無くなるから。

 これはアルピナの件があってから普及した対策なんだってさ。


 なんで最初からその可能性を考えなかったのかな。

 昔からそうだったなら、あんな地獄にはならなかったかも……いや、変わんないかな。



「街道」

 街と街を繋ぐ道だよ。

 どの国も魔動車が走る為に広く大きく整備されているんだ。


 私が見て知ってるだけでも道幅は軽く10メートルはあるくらい。綺麗に石畳で作られてるし、びっくりだよ。


 そういう建築とか整備も、魔法や魔道具のお陰で地球とは全然違うからこそなんだろうね。

 当然、街道の整備を仕事にしている人達も居るんだ。

 流通なんかに関わる大事な事だから、結構重要視されてるみたいだよ。

 

 老朽化とは別で魔物と亜人と魔法生物の影響、それらとの闘いでの破損なんかが多いらしいね。

 だからか大きな橋はあまり無いみたい。



「魔動車」

 人や物を運ぶ為に使われる、街道を走る大きな魔道具。

 イメージ的にはバス……いやトラックかな。

 私はあんまり詳しくないけど、地球で言う軍用のトラックとかあんな感じじゃなかったかな?


 荷台って言っていいのかな。天井はあるけど壁は低くて布張りになってて、ハンターとかが咄嗟に外に出れるようになってるんだ。

 結構大人数が乗れるくらいには大きいんだよ。


 元々は馬車だったらしいけど、街道の整備に合わせて新しく作られたんだって。

 小型の結界を張れて比較的安全だし、タイヤはゴムだけど……魔力をどうやって動力にして動かしてるんだろう。気になる。


 ちなみに個人で所有はされなくて、街やギルドが管理してるみたい。

 定期便みたいな感じで、街と街を往復して人や物を運ぶ仕事として使われるのが殆どかな。

 私を保護した時を思い返すと、あれは団長さんたちのギルドが保有してるんだろうね。





 とりあえず今はこれくらいにしておこうかな。

 頻繁にこういう場を作るのもなんか違うかなって思っちゃって……ついつい色んなお話を詰め込みたくなるけど、あんまり長くなっちゃっても悪いしねー。


 ま、長々と無駄に冗長にならないように気を付けながら、時々こうして直近で出てきた言葉を解説していくよ。ばいばーい!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ