表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/181

第36話 閑話 エリンシアの異世界講座

こういう場があるなら、本編中の説明回は要らないんじゃないかと思ったり思わなかったり。

どう纏めて分かりやすく説明をするのか、割と真面目に切実な悩みです。

 ~第1回 エリンシアの異世界講座~


 ここでは私、エリンシアがこの世界の事について、前世――地球的な感覚で色々と説明していくよ!

 あくまで設定解説、メタ的な要素も含むから注意!

 でも興味無かったり、私のお話が合わなければ飛ばしてもいいよ?


 ごちゃごちゃ言ってても仕方ないからさっさと始めようか。

 まずはこの辺りかな?




「世界」

 この世界、この星の事はオルティナって呼ぶみたい。所謂ファンタジーな世界だね。

 基本的に地球と同じ……というか違う事を探す方が難しいんじゃないかな。

 だって今まで生きてきて、魔法とか以外には全く違和感無いもん。


 国と街が点在していて人類の生存圏はどうにか広くとっているけど、基本的に街以外に安全な場所は無いと言っていいような危険な世界。

 だけど、それと同時に不思議と魅力に満ちた世界。


 ずっとずっと昔は物凄く繁栄してたけど、それに比例して魔物も溢れかえってしまって一度滅びかけて、殆どの技術を捨てて復興。

 そこから千年くらい経っての今、なんだってさ。



「転生」

 一体何が起きたんだか、私は死んで気が付いたら赤ちゃんとしてこの世界に生まれてた。

 生まれ変わりっていうのを信じて無かったわけじゃないけど、まさか異世界なんてねぇ……


 魂ってのは本当にあったんだろうね。

 その魂に記憶、心が宿ってるから私は生前を覚えてるんだ。

 ただ、魂だけじゃなくて肉体――つまり脳でもそれを処理してるんだろうな。


 だから20年以上の記憶をそのまま、生まれたばかりの小さな体に押し込めるのは本来有り得ない負担で、その所為で私は死にかけたのかも?


 まぁとにかく、輪廻転生なんてのがあって……何かしらの要因でこっちの世界に迷い込んだ。

 なんて感じなのかな。流石に私自身でも何にも分からないや。



「人類」

 この世界に暮らす人達。

 共通の言葉を話して、魔法を使って社会を築いている種を纏めて人類、ヒトと呼んでるらしい。


 ファンタジーな世界らしくヒュム、アニム、エルフ、ドワーフの4種族に分けられてるね。

 社会を築いているとは言い難いけど精霊も人類になるのかな。

 其々についてはまた今度にしようか。


 昔は種族毎に生活していたけど、今は好きなようにごちゃ混ぜで新たな文化で生きているんだってさ。

 異種族で結ばれる――つまり子を産む事は可能みたいだけど、出生率……って言っていいのかな。受精率とか着床率とかって言うんだっけ?

 とにかく、それはかなり低くてあんまり産まれないみたい。


 ちなみにその場合は基本的に母体に依存していて、父親の特徴も多少は持つけど母親と同じ種族で産まれるらしいよ。


 こういう世界お約束な種族差別が殆ど無いのは良い事だけど……やっぱり陰で少しは有るみたい。

 それはもう人の性なのかもね。



「人類以外の生物」

 亜人と魔法生物っていう区分けがされてるやつ。

 人類からすれば、魔物以外に襲ってくる結界の意味が無い厄介な敵になるんだけど……これもまた今度其々詳しく話そうかな。


 勿論ただの動物も居て、犬猫猿牛羊鳥……等々、家畜や愛玩として飼われたりと生活にも密接に関わってる。

 その辺りは地球と同じだけど、不思議な世界らしく変な生物も沢山居るよ。



「魔法」

 まず……世界に満ちる力、万物の根源とされるマナという物があるの。

 呼吸や食事なんかでマナを取り込んで魔力へと変換される流れだね。


 魔力は使えば使うほど生産効率と保有量が上がっていくんだ。筋トレならぬ魔トレ。

 命に係わるほど限界まで使えば成長の効率は良いけど、そんな馬鹿は少ない筈。私は馬鹿でした。


 そして魔力をエネルギーとして様々な現象を発生させるのが魔法。人類は例外なく誰でも使えるから、生活はこの魔法が基盤になっているんだ。


 魔法には『火、水、風、地、雷、氷、癒』の7つの属性があるんだけど、ゲームや漫画みたいに呪文や詠唱は存在しないんだ。まぁ、そんなの誰が決めるんだって話だよね。


 属性は個人で得意な何かが1つあって、それ以外は殆ど成長しない。

 誰でも一通りは使えて、その中で何かに特化する……んだけど、私はその適正が何も無い。


 異世界から生まれ変わった所為なのかもね。

 せっかくの魔法なのに、最悪な話だよ。

 でもどの属性も最低限とは言え、私はなかなか上手く扱えてる自信があるよ!



「魔法の種類」

 属性に別れて発現される魔法はそのまま属性魔法って言うんだ。

 それとはまた別として扱われる物が身体能力の強化、魔力障壁、魔装の3つ。

 でも面倒だから纏めて魔法って呼ばれてる。


 この3つはとにかく必須って言われてる。簡単に言ってしまえばこれらがあるから武器は傷や汚れを抑えて使えるし、鎧なんかの防具が要らないんだ。


 だって鉄板で体を護ったって化け物相手じゃ効果が低いし、邪魔だし動きづらいじゃん。

 個人の力量次第だけど、それ以上の護りがあるならそれを使えばいいもんね。


 まぁとにかく、属性魔法とはまた別で身体強化とかがあるんだって事。

 これらもやっぱりまた別の機会に詳しく説明しようかな。



「魔道具」

 魔力を貯め込んだ石、つまり電池みたいな魔石を使って魔法を発生させる道具。

 魔力さえ流せば誰でも同じ現象を発生させられるんだ。


 戦闘用の物も多いけど、言ってしまえば家電製品的な物が殆ど。

 身近な物で言えば上下水道は魔道具で管理されるし、とにかく生活の為に使われる全ての基盤になってるとても大事な物だよ。



「魔物」

 魔力を使う事で負のマナっていう物が発生して、それが集まって何処かで生まれる物。人類共通の敵。

 私の故郷を襲って、街も家も家族も全てを奪った奴らだよ。


 街はこの魔物が入ってこれないように結界を張っているんだけど、あの時はそれさえ無意味な程の強大な奴だったんだ。結界についてはまた次の機会に。


 この世界の様々な生き物の姿を模しているんだけど、真っ黒な影のような姿が特徴。夜は見え難くてヤバイんだよね。真っ赤に光る眼だけしか見えないくらい。


 生まれてから時間が経つほど強くなっていって、力が強い奴ほど大きな生き物の姿をとりやすいらしい。

 人類から生まれるからこそ、人類の心象が影響しているなんて説もあるみたい。そりゃデカけりゃ強いって誰でも思うもんね。


 でもどうして人類を襲うのかはずっと謎。血も肉も骨も無いし、種を存続させようともしないから生き物ではないって認識がされてるよ。


 私は勘違いしてたけど、人を食べる訳では無いみたい。攻撃として口を使う奴も居るってだけらしいね。食事なんて必要無いんだろうな。


 魔力と魔物は反存在と言える関係で、魔力を使えば魔物が生まれるんだけど、少しでも使ったら直ぐに生まれるって訳でもないらしい。


 生きる為に魔力を使って、魔物が生まれて、戦いで魔力を使っての終わらない循環……それがこの世界なんだ。





 さて、初回から長々と沢山解説したって分かりづらいし、面倒だからこれくらいにしておこうか。もう長い? 

 一応言っておくけど、私の説明だって全部が正確とは限らないからね。この世界の事に関しては私だって勉強してる途中なんだから。

 あと色んな物の名前が地球と同じなのは気にしちゃいけない事だと思うよ。そういう物だって諦めよう。


 今後もこうして、私が見て聞いて知った事、思った事を前世の感覚も交えてお話していくつもりだから、よろしくね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ