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第140話 閑話 エリンシアの異世界講座

 ~第3回 エリンシアの異世界講座~


 ここでは私、エリンシアがこの世界の事について、前世――地球的な感覚で色々と説明していくよ!

 あくまで設定解説、メタ的な要素も含むから注意!

 でも興味無かったり、私のお話が合わなければ飛ばしてもいいよ?


 なんか心機一転、って感じで何か言いたくもなるけど……本編じゃないからいいか。


 今回はちょっと長くなりそうだから、もうさっさと始めよう。

 出来るだけ短く纏められるようにするけどね。




「通貨」

 金銀銅で作られる人類共通の貨幣だよ。通貨単位はコール。

 小さな円状に作られてて、金額が大きくなるほど一回りずつ大きくなっていくよ。


 銅貨1、大銅貨10、銀貨100、大銀貨1,000、金貨10,000、大金貨100,000……って感じで、桁で別れてるから分かりやすいね。

 でも金額の幅が大きいし全部硬貨だから、使いやすいとはちょっと思えないけどね……


 世界共通だから色々と管理が大変らしいけど、国同士で協力し合ってどうにか上手くやってるみたい。

 むしろそれくらいの協力が出来なきゃ、人類揃って戦いの中では生きていけないのかもね。


 人類の生存と生活はとにかく安定を考えられてるから、当たり前だけど経済も安定してる。

 それでもどうしたって貧富の差が出来てしまうのは……難しい話だね。



「アルカナ」

 改めて私の力をそう呼ぶ事になったんだけど……全然慣れないね。

 私のネーミングセンスじゃ、これくらいが限界だよ。


 どうやら既存の物とは違う新しい属性にあたる力だって事なんだけど、驚きだよねぇ。自分で言うのもアレだけど。


 前例なんて無い私だけの力。どう考えても、違う世界から生まれ変わった所為なんだろうね。


 とにかく頑丈な半透明の物質を作って、多少の操作が出来るんだ。

 それなりに扱いには慣れたつもりだけど、まだまだ発展途上だね。

 これからも精進あるのみ!



「身体能力の強化」

 魔力を全身に滾らせて身体能力を上げる、呼んで字の如くだね。

 頑丈な体にしたり怪力を発したりと効果もそのまま。

 戦闘においては必須な技術とされてるね。


 実は感覚さえも強化出来ちゃうんだよ。

 例えば目だね。より遠くまで見るとか、素早い物を見切るとか、距離を正確に測るとか、そういう感じ。


 長時間の使用や能力を上げ過ぎたりすると、強化された身体能力に体そのものが耐えられなくなってしまうんだ。

 病気や老化による衰えで効果が得難くなることもあるよ。

 だからしっかり体を鍛えて健康でいるのが大事!


 まぁそんな事言ってる私は貧弱で、強化した負担に体が耐えられないからすぐにバテちゃうし筋肉痛でとんでもない事になっちゃう。

 でもそれだって時間を掛けて体を強くすれば解決する……筈。多分。きっと。



「魔力障壁」

 魔力を高密度に、見えない盾や鎧のように体に纏うやつ。私はこれを発展させたんだってずっと勘違いしてたんだよね。

 とにかくこれもまた戦闘には必須の技術だよ。身を護る為なんだから当たり前だね。


 昔は鎧を着てたらしいんだけど、ある程度以上の強い敵には鉄板なんて無意味。

 それなのに重くて動き難くて邪魔でガチャガチャうるさい、なんて理由で廃れていったとか。


 だってそれなりの実力者なら鎧なんかよりずっとしっかり護れるからね。

 ただし、魔力を大きく消耗してると当然護りも弱くなっちゃうし負担になるから注意だね。



「魔装」

 障壁と殆ど同じ原理で、こっちは武器に纏うんだ。

 私は経験が無いから分からないけど、武器の形に合わせるから少しコツがいるみたい。


 武器を硬く頑丈に――つまり強く出来るし、傷や汚れからの保護にもなるんだよ。

 命懸けの戦いの中で武器の破損なんて正直冗談じゃないから、やっぱり必須って言っていいくらい大事な技術だね。



「亜人」

 世界中そこらへんに沢山居る、魔法が使えず知能低めで好戦的な奴ら。

 言語も文化もそれぞれ違って多種多様。


 街の結界が意味無いからなかなか厄介なんだとか。

 まぁ亜人同士でも戦ってるから割となんとかなってるみたいだけど。


 そのうち細かい種族のお話もしたいかな。やっぱり居たゴブリンとかね。



「魔法生物」

 強力な力を持つ動物だね。

 種によって属性は限定的なんだけど、魔法を使うからとっても危険。

 勿論魔力を持っているから魔物と戦ってるよ。


 人類とは共通の敵が居るからなのか、同じ魔力を扱うからなのか、人を優先的に襲ったりはしないんだけど絶対じゃない。

 この間のグリフォンとかがそうだね。

 これも沢山の種族に別れるから、またそのうちね。



「精霊」

 ルナだね。

 不思議な生き物で、一応は人類って扱いなのかな。

 どうやってか空を泳ぐように自由に飛んで、どんな属性の魔法だって使いこなす小さな種族。


 滅多に人前に姿を現さないで、そこらへんで自由に心のまま好き勝手生きてるらしいよ。

 具体的にどれくらいの数が居るのか、どれくらい長く生きるのかは不明……でも随分な長命って言われてる。


 種の存続なんてのは無くて、自然の中で生まれるってルナも言うけど……身体構造は人そのものっぽい。

 とにかく不思議な存在だけど、少なくともルナは純粋に私の親友、それ以外には無いよ。



「ヒュム」

 地球で言う人間、でいいのかな。

 特徴が無いのが特徴なんて言われてるけど、それもあって全ての種族の基準として扱われてるね。


 だからとにかく平均的な能力、良く言えば可能性の塊って感じかな。

 一番数が多い種族だよ。

 そしてヒュムに限った話じゃないけど、同じ種族でも地域によって少しずつ特徴が変わるね。



「エルフ」

 魔法が得意で耳が尖ったおなじみの人達。私だよー。

 褐色の肌をした人もいるけどダークエルフとかじゃないね。


 基本的に華奢な体格。そう、私が小さいのもその所為……な訳もないか。

 見た目は華奢でも生命力が強くて、少し長生きらしい。

 私が山で過酷な生活をしても生きていられたのは、ルナのお陰は当然としてその生命力のお陰でもあるのかな?


 誰もが生活の技術として使う魔法に特別優れているからって、昔はプライドが高くて偉そうだったとかなんとか。

 今はそんな事も無いよね。別に好んで森で生活したりもしない、というかそもそも危険で出来やしない。



「ドワーフ」

 地球の創作でも作品によって特徴がコロコロ変わる、おなじみだけどおなじみじゃない人達。

 器用で鍛冶が得意なのはお約束。

 むしろ建築や魔道具製作も出来ちゃう人が多いね。


 この世界だと平均1メートルちょっとくらいのぽてっとした3頭身体形。

 ヒゲモジャではないしお酒大好きって訳でもない。その辺は個人によるんだろうね。


 魔法はちょっと苦手だけど、体がかなり丈夫で病気は殆ど罹らないし身体強化で無茶しやすいってのもあって、小さいのに意外とガンガン戦闘も出来ちゃう人達だよ。



「アニム」

 動物っぽい特徴を持っていて、色々な種族へ更に細かく分かれる複雑な人達。動物って言うと怒るらしい。ヒュムと並んで数が多いらしいよ。


 アニムという種族全体の特徴として、化身って力を持ってて変身出来ちゃうんだ。

 より動物的な姿に変わって身体能力が高まるんだけど、そのせいで服装に制限があるのがかなり面倒らしいよ。大変なんだろうなぁ……


 化身をした姿が動物的……嫌な言い方をすれば亜人に近いからか、昔はお約束な差別があったみたいだけど今は殆ど無いね。


 殆どっていうのは、まぁ……人ってなんでも差別するモノだから、アニムに限った話じゃないんだ。

 それでもほんとに少ない良い世界だよ!



 ~~族って別れていくんだけど、ここでも基準にされるのはヒュムだね。


 獣人族は分かりやすく、犬とか猫みたいなケモミミ尻尾。

 身体的に優れるけど属性魔法が少し苦手。


 有翼族は背中に翼を持ってて、魔法を併用して空を飛べるよ。

 魔法を使わなきゃ流石に自在には無理らしい。

 身体的にはヒュムより劣るけど、魔法的には少し上。

 翼を持って飛ぶって理由からか例外無く風属性に適正を持つ人達だね。


 有角族は頭に角が生えていて身体的にとっても優れているんだけど、その分属性魔法がだいぶ苦手。

 人によって色んな形をしている角は手入れを欠かさず、誇りに思ってるらしい。

 折れてもちゃんと生えるみたいだよ。


 魚人族は体にヒレみたいなのがあって、化身すると魚っぽくなるらしい。所謂人魚のようになる種も居るとか。

 当たり前だけど、普通は水辺の街に住んでる。

 唯一水中戦が出来るんだけど……水属性しか適正を持てないせいで戦略に幅が無いのが悩みなんだとか。




 うん、今回はこれくらいにしておこうかな。

 生き物とか種族に触れると、どうしても長くなっちゃうね……これでもかなり短く纏めたんだよ。

 勉強してもっともっと知識を増やして、改めて説明していけたらいいな。


 ていうか解説しようと思ったらネタが多すぎて困っちゃうよね。

 魔道具1つとっても、トイレとかお風呂とか調理器具とか、地球の家電と比べてどうだとか色々話せそうだもん。


 今後もこんな感じで、くどくならない程度に何かしら話題にしていくよ。

 じゃあねー!

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