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ポルトガルの大うつけ~金平糖で何が悪い~  作者: キリン
【第一部】第二章 いざ明へ
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ゴリラよりパンダの方が可愛い

たくさんの建物がある栄えた町の中で、ナポレオンはあんぐりと顎を開けた。

「うわぁ・・・・大きい建物だねぇ・・・・・・・」

アキレウスに抱えられたナポレオンがそう思うのも無理はない、目の前の建物がでかすぎるのだ。

今の時代で言えば東京ドームの半分ほどの大きさだろう、それなりに大きな建造物があるこの街の中でも、ひと際大きいのが一目瞭然だ。

そんなでっかい建物に唖然としているナポレオンだったが、ふと、思い出したようにアキレウスに言った。

「所でマイフレンド、僕はいつになったら自分の足でこの街を歩けるんだい?」

「マッ!?、まいふりぇ!?」

思わず高い声を出して顔を真っ赤にしたアキレウス、ナポレオンの頭を軽く殴ってはいるが、笑いが隠しきれていないあたり滅茶苦茶嬉しいのだろう。

とりあえず深呼吸をし、心を整えた後アキレウスは自分のキャラを取り戻す。

「・・・・・・おっほん、お前一人で歩かせるのは心配だし、第一・・・・・・・」

「一人になるのが嫌なの?」

取り合えず二、三発ほど顔面にグーパンを叩き込む。

哀しいことに大英雄のパンチであろうが、何度も何度もネタとノリで殴られてきたナポレオンの顔面には外傷らしきものは一つも無かった。

そんな鋼鉄の顔面を持つ悲劇のナポレオンは、顔を真っ赤にしているアキレウスに笑った。

「大丈夫だよ、どうせ僕は君から離れられないんだから」

「・・・・だっ・・・・・だだだかれてゃいにょかおみょえ!?」(特別意訳・抱かれたいのかお前)

先ほどよりもっともっと赤くなった顔にナポレオンは爆笑を堪えながら、目の前のデカい建物を指差した。

「それよりほら、面白そうだから入ってみようよ」

「・・・・・・おう」

ちょっと不貞腐れ気味の彼女に疑問を抱きながらも、ナポレオンはそこを突かなかった。

黙ってアキレウスは自分の友達を抱え、大きな建物へと入って行く。

「たのもー!」

「いや道場じゃないんだから・・・・・・」

鋭いナポレオンのツッコミが入る、相変わらず研ぎ澄まされた素晴らしきツッコミだ。

此処で余談だが、この物語の登場人物の中でツッコミ役はナポレオンのみである。

そんなこんなで二人は建物の中に入った。

「・・・・・綺麗な建物だねぇ」

「確かに・・・・・・母さんの神殿と同じぐらい金使ってるんだろうな・・・・・・・」

流石はこの時代で最強最大の国家、と言ったところだろうか、強ければゴジャースなんだなという事を知ったアキレウスなのであった。

「それにしても、此処は何のために作られたんだろ・・・・・家・・・・・なわけないか、大きすぎるもんね」

「・・・・・・・いや、案外合ってるかもしれねぇな」

え?、と、ナポレオンが疑問の声を出そうとするより早く、アキレウスがナポレオンを投げ飛ばした。

どさあっ!、と、4メートル吹っ飛んだナポレオンは、頭を抱えながらアキレウスを見据える。

「いきなり何するんだ!マイフレンド!」

「ふざけてる場合かっ!、今すぐ逃げ・・・・・・」

アキレウスが何かを言おうとした時には、すでにそいつはナポレオンの背後にいた。

名を秦良玉、明の大将軍である。

硬く堅牢なる白い槍を手に持ち、女は言う。

「せっかくのご客人、おもてなししたいところですが・・・・」

残念そうな顔で、女は槍を振り下ろす。

「仕方ないですよね、帝を害しようとするなら」

振り下ろされる槍、もう首が落とされる。

ギリシャ最速のアキレウスの足を以てしても、これは間に合わない!。

「クサァントォオオオオオオオオスバリオォオオオオオオオオス!」

アキレウスの渾身の叫びに呼応するかのように、、大きな入り口から二体の神馬が突撃してきた。

一頭はそのまま秦良玉に体当たりし、もう一頭はナポレオンを加えて入り口から逃げていった。

秦良玉は壁に突き刺さったが、特に苦しい様子はなく自分に襲い掛かって来た神馬を槍で押さえていた。

「中々の名馬ですね・・・・・流石は太古の大英雄の神馬です、侮っていました」

ベキィっ!、と、回し蹴りを神馬の胸元に入れた秦良玉、神馬が勢い良く吹っ飛ぶ。

神々の力がこれでもかというほどに詰められた神馬だ、そう簡単には死なないにしろ、とても苦しそうな声を上げていた。

アキレウスは舌打ちをし、ポケットから可愛らしい金色のベルを出す。

チリリーン、と、建物中に鳴り響く鐘の音が、秦良玉の警戒心を倍増させる。

「我が母テティスに授かりし『審鐘』に命ずる、神馬クサントス、今すぐ休んで来い」

チリリーン、と、鳴り響く鐘の音が鳴り響くと、倒れている神馬は虚空に消えていった。

ベルをしまったアキレウスは、何処からか白い槍を取り出す。

ぎゅるるるっ、と、ものすごい勢いで槍を回しながら、アキレウスは言った。

「・・・・・神々の力があってもなお、「痛覚」を覚えさせるってことは、人間じゃバラバラになって即死だな、アンタは何だゴリラの娘か?」

冗談半分のセリフを吐いたのか、侮辱なのかは分からない。

だが秦良玉はそんなこと気にもせず、にたりと笑って槍を構えた。

「ゴリラというよりも、戦いの神のうつしみになったという事は自負していますね、ちなみにパンダの方が好きです、かわいい」

かわいい、などという言葉が目の前の筋肉達磨の口から出ることはさすがのアキレウスも予想してなかったのでズッコケかけたが、そこはまあ、大英雄の維持で持ちこたえた。

とりあえずいつでも攻撃を受けられる構えを取りながら、アキレウスは尋ねる。

「いきなり殺しに来たってことは、アンタは何だ、宣戦布告してるってことでいいのか?」

「ええ、まあ、少なくとも私は」

(少なくとも?、独断か?)

目の前の筋肉達磨を見るが、独断で行動するようなタイプには見えない。

かといって誰かの指示に従ってばかりにも見えない、矛盾した考えに嫌気が刺す。

「・・・・・・ま、いいか」

そう言って、アキレウスは槍を少し上に上げた。

ガキィン!、と、槍の切っ先と切っ先が交わり、一瞬という時間の間に3回の攻防が繰り返された。

いきなりの攻撃に体制を崩した秦良玉が、壁を蹴って距離を取る。

追撃を試みるアキレウスだが、下手に動くと致命傷になりかねない。

(こんなに冷や冷やする試合久しぶりだな・・・・・・ヘクトールの時以来かな?)

ちょっとウキウキしながら、アキレウスは再びツッコむ。

槍が交わり、拳が交わる。

神に愛され力を得たギリシャと、努力と数多の研鑽により上り詰めた中国。

どちらも、天才に当てはまるのだろう。






あとがき

たこ殴りに会いました、作者です。

最近閲覧を伸ばしたいんですけど、どうすればいいのか分かりまペン。

皆さんはちゃんと小説書くなら真面目に書いてくださいよ~、私みたいにならないでね。

では、今回の偉人の一言はジークムント・フロイトさんに言ってもらいましょう。


あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる


短所こそ長所かもしれないですねぇ。

最近クソみたいな小話書いたんですけどすんませんでした。

そして読者の皆様!、いつもありがとうございまァス!。

今回の字数 2842


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