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ポルトガルの大うつけ~金平糖で何が悪い~  作者: キリン
【第三部】第二章 『傲慢』
201/283

笑わせんなよ

「……」


完全に迷った。


この島の性質上こうなることは仕方ないのかもしれない、というか存在自体が直接消し飛ばされなかっただけマシ……いや、不幸と言うべきかもしれない。


とにかく、自分は今ブリテン島、そして『憤怒』の魔女の術中にはまったことは紛れもない事実、打開しなければいけないのは変わらない。


「さてどうしたもんか、何かいい案があったら教えてくれよ」

「悪いが、私はただの喋る可愛い動物だ、私の飼い主が泣く前にその手を離してはもらえないだろうか?」


流暢に喋る動物、俺はその冷静さがムカついたので、それをボールのように投げた。

ずがぁん、近くにあった岩を砕き、それだけでは終わらず森に突っ込んだ。


「が……っ」


一回り大きな大木に激突し、オコジョが地面に背を付けた。

普通の動物なら岩にぶつかった時点で死ぬ、だがこの動物は死なない、多少の痛みは感じているだろうが、それでもあまり意味はない。


「お前、血一滴流れてない自分の体見て、それでも自分がただのオコジョだって言い張れるわけ?」


蠢くオコジョの頭を掴み、俺は言う。


「笑わせんなよアーサー王、自分の使命も聖剣も、人生すら放棄した負け犬が」


オコジョをがっしりと掴み、俺は尋問を続けるべく、もう一度オコジョを投げた。


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