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第5話『イカリノワケ。』
しばらくすると女は我に返った。
無理した作り笑顔をする。
そして、残っていた飯を平らげる。
俺は茶を出す。
女はぐびぐびと飲み干す。
俺も茶を飲む。
女は飲み終わり、湯呑みを俺に向ける。
おかわりをそそぐ。
そして飲む。
それを繰り返す。
落ち着きを取り戻し、語りだす怒りの理由。
俺は耳を傾けた。
聞くと、女は、親戚の家で、いじめにあっているようだった。
作り話なのか、本当の話なのか、俺にはわからない。
仮に本当だとしても、女の主観で語られる、客観性のない話には、事実とは異なるところもあるだろう。
俺はてきとうに相槌をうって聞いてやった。




