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第2話『我妻絆奈。』
なんか動かなくなってきたんで水ぶっかけた。
「何するでおじゃるっ!?」
「起きたな帰れ」
「どうして? どうしてそんなこと言うの? 良夫」
「名前呼びキモイ。帰れ」
「私、あなたと結婚するため家出してきたっ! 帰るとこないっ! ここに住まわせろっ!」
「なんとまあ図々しい。帰れ。養いたくない」
「バイトするんでお願いダスッ! オラにはもう帰る場所がないんでござるよっ!」
瞳をうるうる。あらま可愛い!
「う~ん。じゃあ、今日は取りあえず泊まってけ。俺、明日も会社だから、出勤前には帰れ」
「え、あ、はいっ! オラ、我妻絆奈といいますダスッ!よろしくダスッ!」
「人の話を聞かない子なんだな帰れ」
「いやいや、ちゃんと聞いてますよ? おっぱいぱい」
なんか自分の両乳を寄せて強調してきた。
「胸、バリアフリーですやん」
「省エネですよ。えすでぃーじーず」
よくわからんけど、おっぱいが平面なのはよくわかった。