4 第4次安倍内閣「在庫一掃セール内閣」とは
どこもかしこも人員不足、猫の手ならぬ高齢者の手も借りたい、徐々にサービス業の質が落ちていることをひしひしと感じます。
時代の変化というものは時に急激に起こり、時に緩やかに起こるものだと思いますが、近年の変化はとてつもない速度で起こっているような気がします。
挨拶すれば「いい子」、遅刻欠席しないなら「マジメ」、電話応対が出来れば「しっかりしてる」、一昔前なら(いや、もっと前?)当たり前だったわけです(遅刻欠席しない、なんかは今でも確かに当たり前なんですが、同学年の学生の生活態度を見ているとそんな風に感じます)。
当たり前が当たり前じゃなくなる、それだけならいいのですが、教育の質の低下を感じたり、いじめなどの問題に対しても教師たちが積極的に改善していっているようには見えません(見えない問題なので努力も見えにくいでしょうが…)
前置きが長かったですが、第4次安倍内閣が発足し、内閣改造で12名の新任者が入閣しましたが…いま話題なのは柴山文部科学大臣ですね。「教育勅語を現代教育に」などとぬかしておる(言いすぎかと思いますがここではあえて強調します)。野党の反論は当然として(まああっちの人たちは批判ばっかしてりゃいいと勘違いしているんじゃないかって程批判しますしね)、菅さんも言いにくそうにしています。
確かに親孝行とかなんとか。
序盤はいいんですよ?終盤がよくない。なし崩し的に軍国主義に戻っていきかねません。極端な話になりますが、教育ってある種の洗脳ですからね。究極的に言うと。
みんなで足並みそろえて、お国のために死ぬ。教育勅語はざっくり言うとこういうことです(若干の語弊がありそうですが)。特攻隊なんかもそういう一例です。それも、敗戦の悲惨さばかり強調され、戦争はよくないという話になっているからもはや笑うしかない。戦争は勝っても負けても悲しみしか生みません(対岸で見ている兵器工場はウハウハですが)。戦争を知らないやつが偉そうに言うな?知らなくて当然です。その時にいないんだから。でも、いざ戦争が起こったら、ということを想像することはできます。いくら兵器が進化しても、兵器操作のできない人間は生身にある程度の装備で突撃させられるんです。人は死ぬんです。と、容易に想像できます。知らないからと言って考えないのは論外。
話がそれました。要するに、教育勅語において最重要視されている点を、柴山さんは勘違いされているのではないか、ということです。無能とまでは言いませんが、文部科学大臣をこの方がやるということには、疑問符しか浮かびません。
他にも、基本的に新任が多いですが、利権の匂いがプンプンするぜぃ、と知ったかをかましまして。
あんまりいい内閣とは言えない気がします。トップがこれなんだから下も知れてるんだろうな、なんて思っちゃったり。まあ僕からすれば上なんでしょうが…
与党内でも「在庫一掃セール内閣」なんて言われて、野党からは「閉店セール内閣」なんて発足早々呼ばれている第4次安倍内閣。100%の効果を求めることはありませんが、一つ、いや三つほどは、これまでの内閣の掲げてきた政策からよいものが生まれて欲しいものです。