無謀なり我が旅路
不定期ですがのんびり書けていけたらと思っております。
次からはもうちょっと長めの文章にしていきたいです。
「こんなに歩いてみてはいますがホントにこんな森の奥にいるんですかねェ、もう三日間は歩いているような気がするんですが…」
魔法使いがいるという情報を聞きつけ、遠い国からはるばるこんな森の奥までやってきたのに、景色が何も変わらず挫折直前である。
思えば、スレタイに「魔女に会ってきた」という半ばバカバカしいタイトルに見事釣られてやろうと意気込んで行った事がすべての始まりである。
で、実際に入ってみたはいいが、テンプレートのような文章が綴られた後、詳細について語り始めた瞬間そのスレが消えてしまった。
もしや?と思い必死に情報をそれなりにかき集めた。恥も何も知った事ではない、小さい頃から
「まほうを使ってみんなの心にお花をさかせるの‼」という純粋無垢な目標を18となった今でも掲げている私に死角はない。
(この事でいじられることはあったがその都度こいつらの頭を真っ赤にしてやりたいと笑顔で思っていたため、この目標は昔から不変のものであると言って良いのだろう)
調べていく内にその立ちの逸話やらなんやらがあることを知り、希望が段々と確定していく感じがした。
そうして何やかんやといろんな人の反対を押し切るような形で取り敢えず魔法使いがいるであろう森に入り歩いてから四日目になる。
正直な所ナメていた。すぐには着かないだろうと思ってはいたがこんなに歩かされるとは思わず持ってきた食料は二日分程。それでも多いと思っていた私を誰かぶん殴ってほしい。
節約しつつとはいえ二日分であることには変わりないので流石に底が見えている。
四日目の昼頃だろうか。私の命綱が底を尽きた。