表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Create・World・Online  作者: 迅風雷
第2章 王都への旅路
64/193

24『地面からの襲来者』

 売った素材は二束三文にしかならなかった、こうなれば森で虫を狩って素材を手にいれるしかない、頑張ろう、まあ、閑話休題。


 現在地は森の中、マウケンを出て山を降りたところだ。

 森は正しく圧巻と言うべき場所だった、木々の1本1本が家より太く、見上げても天辺が見えない。

 光は微かにしかなく全体的に暗い、そして、見かけた虫達は人より大きいものばかりだ。

 まるで身体が小さくなったと誤解してしまいそうだ。

 幸い道はある、かなり曲がりくねっているが、この馬車でも3台は並んで通れるだろう。


 それと結局ネリネさんご要望の虫除けは手に入らなかったようだ、本人が酷く落ち込んでいたが、俺達には何も出来ないので放置だ。

 あれはパーティーメンバーに何とかしてもらおう。

 そして今俺達は、ピンチに陥っている。

 何故ならば、突如現れた蟻の集団に襲われたからだ。


「レキ! シャロン! バンバン魔法を撃ち込め!」

『だったら動きを止めてよ! あんなに速いんじゃ当たらないよ!』

「良いから撃て! 怯ませるんだよ」


 蟻達は1度ダメージを受けるか、魔法が撃たれる直前に一気にスピードを上げる、おかげで2階の魔法組と弓矢組の攻撃が当たらない、更に、


「クッソ~、ナイフが通らないッス!」


 物理攻撃に異常な耐性があるみたいで攻撃が通らない。


「クロウ! 後ろだ!」

「へっ? ぎゃぁぁぁ!」

「このっ!」


 鞭で蟻の大顎を捕まえ引っ張りあげる、が、少し浮き上がる程度で動かなくなる。

 クソッ! 脚が地面から離れず投げられない、厄介な!

 それでもクロウが逃げる時間は稼ぐ事ができた。


「助かったッス」

「どういたしまして! それで! 結局この蟻共には魔法しかないのか!?」

『剣はダメ、槍もダメ、矢もダメ、唯一まともに入ったのは魔法だけ! ならそれしか無いんじゃない?』

『だけどそれも当たらなければ意味はない、どうするリーダー!』


 シャロンの質問にイアンは答えた。


「とりあえず撃ちまくれーー!!」


 と、イアンは力押しが好きなようだ、これはジロウ案件だな。

 しかし、そのジロウも蟻への対応で手一杯、どうするか? そういえば、


「これはまだ試してないな、よし!」


 鞭を片付けて、剣を取り出す。

 いつものマジックソードだ、装備するのは予備2本。

 狙うのはもはやセオリーといって良い場所、首だ。


「これなら、どうだ!?」


 俺の雄叫びと共に蟻に向かうマジックソード、蟻はそれに気付いたのか、突然頭の位置を変えた。

 この動きはあれだな、俺の声と言うより魔力を見てるのか? 【CWO】の規格に合わせて触覚が魔力を感じ取れる様になってるんじゃないかな、憶測だけど。

 ただ残念だったな、これは魔法ではない、俺が操作する魔剣なんでな。

 軌道修正、1体の蟻を挟むように移動させ、避けようと身体を動かす蟻の首を、左右から同時に絶つ!

 首が落ちゴトッと音がなるLPゲージもしっかり空だ、でもまだ身体は動いている、そんな所まで虫かよ!

 だけど、これならいける! と思った矢先、


『蟻が這い出た穴から1匹出てきたよ』


 マジかよ、いや、経験値稼ぎと思うんだ、気をしっかり持て、俺!

 さて、倒し方が分かったところで、


「ジロウ! アンク君! あとユキムラ君! 隙を作ってこっちに合流を俺の武器を渡す!」

「でも僕たちには見えないんじゃ」

「見える様に工夫してある、任せろ」

「了解!」

「グレイス、シロツキ、魔装展開! 蟻達をかき回せ! ゴウカ、ケンラン、魔法展開! 当たらなくても良い、撃ちまくれ!」


 早速ジロウ達がこちらに来ようとするが、蟻がしつこくこちらに来れそうもない、だったら俺が向かえばいいだけの話だな。

 指示を聞いたゴウカ達は魔法陣の準備に入った、ただ、グレイス達が動かない。

 魔装は展開してる、しかし、目線は蟻と眷族達を交互に見ている。

 出発までの時間に調べたのだが、どうも眷族と言うのは戦えるようになるまで一定の時間の経過が必要で、それまでは戦う力の無いペットみたいなもの、らしい。

 つまり、見た目通りの子供ってことだ、レベルもないから所謂、寄生も出来ない。

 そして、それは動物の卵を孵した時も同じらしい、だから、


「そんなに心配なら、さっき生まれた雛達と一緒に馬車に隠れさせとけ!」

「ウォン!」「キュウ!」


 蟻の襲撃前に卵4つは全て孵った、テイムも出来た。

 しかし、生まれた雛達は皆レベルが無く、パーティーにも入れられない、でも餌を求めてピーピー鳴くのだ。

 そのうえ、ステータスをみたら、


『次の成長まであと 12:00』


 とか書いてあった、そんな仕様とは知らなかった、だってゴウカ達は最初から戦えたからね。

 さて、グレイス達もようやく動き出した事だし、俺も動くか。

 ポーチから取り出したのはウォーターソード、それも2本、片方は昨日ログアウトする前に作ったものだ。

 更にウォータースピアだ、これも昨日の作品。

 少しでもMPを上げる為の努力は怠るつもりはないからね。

 さて、【片手剣術】のレベル上げも兼ねて、久しぶりに手に持って戦うか。

 マジックソードを両手に持ち、ウォーターシリーズを背中に移動。


「行くぞ!」


 まずは一番近くにいるジロウの元へ走る、そしてジロウの側にウォーターソードを1本突き刺し、そのまますれ違い様に蟻の脚を3本切り捨てる、


「止めは任せた!」

「承知!」


 ジロウはウォーターソードを引き抜いて、バランスを崩した蟻に突き刺した。

 LPゲージがみるみる減っていく、やはり魔法、いや魔力関係の攻撃に極端に弱いようだ。

 そりゃ、魔法を感知したら逃げる、避けるは当たり前だな、弱いのを知ってる訳だしね。


『また、穴から出て来たよ!』

『ワンちゃん蕎麦状態だー!?』


 どんな蕎麦だそりゃ!? そんな蕎麦知らねぇぞ。


『レキさん、それってわんこそばの事ですか?』

『そ、そうそう! それだよネリちゃん!』

『ネ、ネリちゃん? 私の事ですか?』

『そうだよ、ネリネちゃんだから、ネリちゃん! ダメだった? ダメならやめるけど』

『いえ、お好きに呼んでください』

「レキ! そういうのは後にして早く魔法を撃て、見せ場を鯉達に取られるぞ!」


 イアンの怒鳴り声がレキに飛ぶ、レキは文句を言いながらも魔法を再開した。

 話に上がったゴウカ達は、味方で良かったと思うほどの魔法の雨を繰り出している。

 馬車の上でぐるぐる回り、蟻達が近寄らないように絶え間なく魔法を撃ち続ける、泳ぐだけでMPを回復出来るからこそ出来る芸当だな。

 SPが不安だったが、2体で交互に休憩を取ってるみたいだ、魔物に生まれた個体は頭が良いのかな? 俺より賢いんじゃないか? 

 それでも、いつかは終わりが来る、急いで終わらせよう。


「アンク君! 剣、ここに置いていくぞ!」

「はい!」


 次はユキムラ君にも槍を渡そうと走り出したら、目の前に蟻、それが大顎を広げて迫ってきていた。


「おっとぉ!?」


 慌てて気力を足に込め跳び上がる、下を見ると丁度顎が閉じたところだった。

 危ねぇ! あと少しで挟まれてたな、さて、それじゃあ、


「反撃開始!」


 マジックソードを逆手に持ち真下に落ちていく、マジックソードを操作し蟻に向かう様に落下軌道を修正。

 それを察知したのだろう、蟻が前進していく。

 甘いな、剣が2本あるってことは、片方を囮として使えるって事なんだよ。

 左手のマジックソードを蟻の前方に飛ばす。

 今度はそれに反応して体を回そうとする蟻。

 そして、着地した俺は再度気力を足に回して蟻に向かってダッシュ! からのジャンプ、目指すはもちろん首、すれ違いざまに一閃!

 ちょっと浅かった、でも、マジックソードを飛ばせば、


「これで、終わり!」


 斬りきれなかった首が落ちるのを確認、結局マジックソードを飛ばしてしまったが、倒せたから良いか。

 さあ、マジックソードを回収してユキムラ君の所へ、


『また1匹増えたよ!』


 ……早いとこ渡しに行こう。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ユキムラ君にウォータースピアを渡す事にも成功した。

 その結果は上々、さっきまで苦戦していたとは思えないほどサクサク蟻共を撃破していく。

 ただ、耐久値が不安何だよな、ウォーターシリーズ。

 それに、


『また出てきました!』

『全然数が減らないよ!』

「誰でもいい! あの穴塞げ!」

『ゴメン! 私【土魔法】持ってない』

『私も』


 手詰まり? いや、ゴウカが確か覚えていたな、よし!

 そう思い、指示を出そう馬車を見上げたら、ゴウカ達が光っていた。

 なんか見覚えがあるな、え~と、前はそう! ワニと狼の群れの戦いの時、つまり、……進化だ。


 光が収まると、ゴウカ達は少し大きくなったように見える、遠いからどれくらいかは分からない。

 色は、少し澄んだように見える、むう、これも遠いから詳しく分からんな。

 とにかく、指示をしないと、


「ゴウカ! あそこの穴を塞いでくれ!」

「クォクォッ!!」


 声もなんか変わった? まあ、それほど重要じゃないからいいや。

 それよりも、俺は穴を塞ぐように言ったはずなんだけど、ゴウカさん、あなた何やってるの?

 なんか赤く光る液体を流し込んでるんですけど、あれって溶岩? いや、あれは石だから、マグマ? 

 どちらにしても、あれって穴を塞いでる事になるのか? あっ、ケンランがそこに大量の水をかけた。

 穴があった場所が黒い溶岩で埋まった、展開が俺の予想の斜め上過ぎるんだけど。


「ジン! 後ろに来てるぞ」

「おっと! 危ねえ、イアン助かった」

「礼なら、残った奴等を潰した後だ、あと8体やるぞ!」

「おう!」


 そのあと、俺達は蟻達を撃破、蟻の死骸を結構な量を貰うことが出来た。

 グレイスシロツキは、戦いが終わると同時に馬車に走っていった、眷族達に会いにいったのだろう、完全に親だな、あれは。

 さて、俺も戻ろうと思った所で馬車を見て気付いた、馬車の屋根の一部が光っている? あれは? もしかして? いや、そうだ!!

 金の鱗と銀の鱗だ!! 進化したからか? いや、それよりも急いで回収だ!

 従魔の食事代よ、今この手に!

ゴウカとケンランのステータス

及び蟻の名前は次回です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング 新作始めました、興味があればどうぞ彷徨うローパー         誤字報告機能についてのお願い!  誤字報告機能使用時にコメントを書くのを止めて下さい。修正する時にコメントも一緒に本文に加わってしまうため、機能を使う前と手間が変わらないので機能の意味を無くしてしまいます。ですので『誤字だと思います』とか『脱字だと思います』とか『こちらの方が良いのでは?』等のコメントは感想欄にでもお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ