03『アイン牧場《ファーム》』
とりあえず今日から四日更新にします
ステータスから【縄術】が抜けているので修正しました
食事を終えて再ログイン。
牧場に向かう前にジョブスキルの習得をしようかな。レア物の鎖が手に入るんだ、スキルは習得しておきたい。ってことで、【縄術】を取得、っと思っていたら、メニューの『フレンド』のところに!マークを発見。はて? フレンド登録なんてしたことあったっけ? とりあえず確認しよう。
『フレンド』をタップ、!マークがあるのは『フレンドメール』の項目だ。一体どこからだ、と思って目を通すと、メールは女神と運営からの様だ。わざわざ女神って書いてあるし。
着信時間はPM1:00、ログアウトした直後だな。内容は、
【女神です】
『こんにちは 親愛の女神ケイトです
この度は砦跡でノルンの皆様を救って下さってありがとうございます
この世界のノルンを見守る女神の一柱として報酬を用意させて頂きました
報酬はメールを閲覧した時点で付加されますので確認をお願いします
どうかこれからもノルン達の事をよろしくお願いいたします』
【緊急メンテナンスのお知らせ】
『ゲーム開始から一週間が経ちました
プレイヤーの皆様においては様々な方法で遊んでくださっているようでなによりです
さて、主題にも書かれているように緊急メンテナンスを行います
日時は六月十六日 月曜日
AM0:00~PM12:00を予定しています
メンテナンス開始10分前にはログアウトする事をお願いします
メンテナンス内容は終了後にお知らせします
これからも『Create・World・Online』をよろしくお願いします』
どうやら『フレンド』と記載しておきながら、それ以外も受信出来るようだ。せめて分けてくれればいいものを、まぁ、今すぐどうにか出来るものじゃ無いだろうし、今は内容の再確認だ。
まずはメンテナンス、明後日だな。明日は早めにログアウトすれば問題ないだろう。
次はケイトさんからの報酬だ。女神ってのはこんなこともやってるんだな。ログを確認っと、何を貰えたのかな?
『ボーナスJP10を取得しました』
マジか!? 10も貰えるの!? これでスキルの選択肢が増えるぞ。でも、とりあえず【縄術】を取得しないと。後は、どうするか? ……もしかしたら今後必要になるスキルがあるかもしれないし、今回は保留にしよう。使わないスキルを選んでポイントを無駄にしたくないし、と言うことで装備を新しくして出発しよう。
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PM2:20、再度【アイン牧場】のアーチの前に到着した。とりあえず右奥に見える小屋に向かってみよう、人が居るとしたらあそこだろう。そう思いアーチを潜るとグレイス達の大きさが元に戻った。どうやらここは結界の外になるようだ。
杭を差して作られた柵に沿って小屋に向かう。柵の内側には仕切りがあり、それぞれ別の動物がいるのが見える。街に一番近い区画に豚、その隣が牛、更に奥に山羊、羊、馬、そして魔物の順に区切られているみたいだ。中央にはそれぞれに向かう道があり、そこだけ柵の形が違う。あそこから柵内に入るんだろうな。
そんなふうに考えている間に小屋に到着。見た目はあれだな、大型娯楽施設のチケット売り場みたいな感じだ。窓越しに人がいるのが見えた、早速話を聞こう。
「すいませーん」
「あら、いらっしゃいませ。何かご用ですか? 」
「冒険者ギルドから、ここで【操馬】スキルを教われと言われて来ました、名前はジンです」
「ジンさんですね、少々お待ちください。え~と」
対応してくれたのは茶髪を肩口に切り揃えた女性で、左目の目尻に泣きぼくろがあるのが特徴的だった。服装は明るい黄色のシャツにオーバーオールを履いている。彼女は手元の紙束をペラペラめくっていく。どうやら紙束の中にはなかったらしく、近くの机の上にある数枚の紙を調べ、
「あっ! ありました。【操馬】の習得講習、特訓ですね。担当者を呼んで来ますので、そこのベンチでお待ちください。それでは」
女性は小屋の奥の扉から外に出ていった。どれくらいかかるか分からないので縄でも作っておこう。縄がないとスキルが育たないしね。
とりあえず、魔力を細長く伸ばしてみたが、何か違う。網と紐の時はこれでも良かったんだが、何が足りないのか?
……あっ、ねじれか。作った縄擬きを三つに分け固定、それをとりあえず合わせてねじっていく。……一応完成したけど何か違うなぁ、まぁ、今はこれでいいや。後で作り方を調べておこう。ちなみに性能はこんな感じ、
【縄?】制作者【ジン】
『魔攻:6 器用:2 耐久値23/23
魔力で編まれた縄、のようなもの』
MPを200使ってこれだ。まぁ、実際使ってみないと良くわからないけど。特に耐久値、どれくらい耐えられるのだろうか? 作り方も簡単だから三つ位作っておくかな。
「ジンさん、お待たせしました」
二つ目を作り終えたところで女性が戻ってきた。後ろには女性と同じ色合いの髪をした男性が歩いて来た。服装もシャツの色が違うだけだ。髪型はボサボサ、髪の先が少し跳ねている。寝起きか?
「こちらが今日の指導を担当するケインです。ほら、挨拶」
「えっ!? あー、ケインです。異人さんを指導に当たるのは初めてですが、よろしくお願いします」
「ジンです、今日はよろしくお願いします」
「え~と」
「この人の後に付いて行ってください。馬達の厩舎まで案内させますので、見ての通り少々口下手ですが、腕は確かなので安心して下さい」
「分かりました」
「それでは頑張って下さい。ほらっ! 早く案内する」
「お、おう、そ、それじゃ、行きましょう」
ケインさんの後に付いて歩く事10分、小屋の合った場所の反対側に着いた。他の動物の区画に比べるとそれなりに広く区切られているみたいだ。ケインさんは、柵に隣接している大きな建物に向かっている。あそこが厩舎かな。
「え~と、ま、まずは、ジンさんに貸し出される馬を紹介します」
そう言って厩舎の中に入っていく。そして紹介された馬が、
「こ、この黒い毛並みの馬がガガ。それで、反対側の白い毛並みがココ。この二頭が貸し出される事になっています」
「えっ! 二頭なんですか!? 」
「ギ、ギルドの馬車はみんな大きいから、二頭必要、なんです」
「そうなんですか」
「だ、大丈夫。この子達はうちの牧場でも一際賢いから素人でもなんとかなる、筈です」
「それなら、良いんですが」
「れ、練習用の馬車も用意してあります。まずは馬具を着けるところから始めましょう。ガガ達もジンさんに馴れないといけませんから」
「分かりました」
ケインさんは、馬達の寝床の鎖を外すと名前を呼んで歩かせている。手綱は要らないのかな? 引っ張って動かしているイメージがあるんだけど、後で聞いてみるかな。
ケインさん達と厩舎から柵の内側に出ると、布で覆われた大きな馬車があった。ケインさんはそれを指さし、
「あ、あれが、今回貸し出される物と同じ規格の馬車、になります」
「少し、いえ、大分大きくありません? 」
「じゅ、従魔達を連れて行くなら、あれぐらいの方が良い、と思います」
「そうなんですか」
御者台は人一人が横になれる程の長さがあり、客車と呼ばれる部分の横の長さはその幅より少し長い。縦の長さは二人が縦に並んでも余裕がある。屋根もあり、このままテント代わりにもなるだろう。
ちなみに、この馬車は幌馬車と言われるタイプだそうだ。
「か、貸し出されるものは、座席がないから、大きな荷物なんかも置けるようになってるよ。そ、それじゃ、早速始めましょう」
「お願いします」
まず行ったのは、馬車と馬を繋ぐハーネスを取り付ける作業、の前に馬達の毛並みを整える事。これをしないと馬が嫌がる事があるそうだ。それを終えたらケインさんの指示に従い順番にハーネスを付けていく、最後に馬車とハーネスを繋げて完成。そして、
「そ、それじゃ次は実際に乗ってみましょう。指示は口頭で出来るので、気楽にやってみて下さい」
「が、頑張ります」
御者台に座って準備完了。いざ、
「ガガ、ココ、進んでくれ」
指示を出すとゆっくりと馬車が動き出す。さぁ、やるぞ!
【ジン】 冒険者rank:E
種族【常人種】 状態:【良好】
職業【捕縛師Lv17】【調教師Lv17】
TLv34
LP :700
MP :730 ↑10
SP :800
攻撃:54(72) 魔攻:61(92)
防御:50(102) 魔防:25(28)
持久:71(75) 精神:52 (56)↑2
器用:69(84) 素早さ:64(71)
運:35
土:10 水:7 火:6
風:9 光:10 闇:14
JP:18
ジョブスキル
【鞭術Lv13】【縄術Lv1】new!【調教術Lv13】↑1
【調理術Lv2】【片手剣Lv3】
スキル
【俊足Lv10】【気配察知Lv13】【魔力操作Lv16】↑1
【魔力変換Lv14】↑1【気力操作Lv12】
【鑑定Lv10】↑1【識別Lv9】【魔力武具生成Lv5】↑1
称号
【親愛の女神の加護】