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Create・World・Online  作者: 迅風雷
第1章 始まりの町【アイン】
36/193

33『帰還』

 簡単に街に着いた後の事を説明する。

 街に着いた俺達は、門の内側で待機していたギルド職員と冒険者、そしてギルドマスターを名乗る人に迎えられた。見た目は四十代位の男性、金髪、目の色も同色、服装は神父が身に付ける法衣(ローブ)を身に付けていた。

 ギルドマスターの指示のもと、職員達は女性達の名前を聞くと、手に持った紙を確認し、チェックを入れた後、冒険者に指示を出し、家まで送っていった。

 一緒に帰ってきた冒険者の皆は、ギルドマスターに呼ばれついて行った。ランディが行くなら、とヨルダさんはついて行った。


 俺は正式に依頼を受けたわけではないのだが、セネルさんの計らいでついて行くことになった。のだがはっきり言って、大分眠気が酷くなってきたいたので、明日にしてもらえるように頼み、その場を離れた。その前にエマにあいさつに行ったのだが、まぁ、案の定生きていた父親と再会して無事を喜びあっていたので、遠慮した。そのままゲートに向かいマイルームに帰りログアウトした。


 つもりだった。


 実際にはマイルームのベッドに寝転んだところでそのまま寝てしまったようだ。俗に言う"寝落ち"だ。

 幸い眠気は消えていた。どうやら【CWO】内で寝ても睡眠にはなるらしい。ただ時間が問題だ、AM3:37、リアルだとAM9:37。休みで良かった、仕事があったら完全に遅刻だ。

 それにここだと空腹感は感じないが、リアルは腹を空かせているだろう。改めてメニューを開きログアウトした。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 朝飯を済まして改めてログイン。

 昨日は余裕がなくて確認出来なかったので、まずステータスを確認、うん、思っていたより伸びてるな、これだけでも参加した意味はあったな。さて、とりあえず、失ったM(マジック)ソードを新調しよう。

 MPを五百程使い、以前と同じ作り方でつくるんだが、魔力の量が前より多いせいか、なかなか一つに集まらない。それでも必死に集めて固め、形を整えた結果、


【マジックソード】 製作者【ジン】

『魔攻:31 魔法属性:無 耐久値:55/55

 片手剣補正 魔防:3

 魔力で作られた片手剣、無属性により色は透明』


 最初に作ったものと比べると随分と性能が良くなった。これならジェネラルに当たってもなんとか・・・ならないか。

 なんたってこんなもの振り回す奴だしな。


【ブレイクスター】

『攻撃:570 魔法属性:無 耐久値:360/800

 棍棒補正 攻撃:30 鎖補正 器用:15

 金属の棒と棘だらけの鉄球を鎖で繋げた棍棒』


 とんでもない威力を持った武器だった、最初の街で手に入る類の武器じゃないな、その上重くて俺には使えない。正に宝の持ち腐れ、売って装備新調の資金にでもしよう。

 それにしても、棍棒に鎖、どちらも知らないスキルだな。【棒術】ってのはあった気がするが、・・・う~ん、習得するのになにかの条件でもあるのかな? まぁ、今はいいや。その内分かるさ、多分。


 さて、現在AM4:26。まだギルドに行くには時間が早いかな? まぁ、とりあえず行ってみるか。駄目だったらゴーストを狩りに行こう、依頼だしな。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「まだ時間は早いがよく来てくれた、ジン君。私は【アイン】の街の冒険者ギルドのギルドマスターをしているオーガンという者だ。まぁ、あまり名前で呼ばれる事はないけどね」

「そうなんですか」


 現在位置はギルドの応接室と呼ばれる部屋だ、見るからに高そうな置物が飾ってある。座ってる椅子もとても座り心地が良い、これも高そうだな。いや今それはどうでもいい、そして、何故俺がここに居るかと言えば、単純に招かれたからだ。

 ゲートから街に出て、とりあえずギルドに向かった俺達が見たのは、まだ朝も早いのに灯りがついたギルドの建物の姿だ。入れるのか伺っていたら、中からこのギルドマスターが現れこの部屋に連れて来られた。まぁ、呼ばれた理由は察しがつくけど、


「さて、早速本題に入ろう。まず、本来なら君が参加出来ない依頼に巻き込んだ事を謝罪しよう。申し訳ない」


 そう言って机を挟んで座った彼は頭を下げた。別にこの人が悪いわけじゃないから謝る必要はないと思う。だから、


「い、いえ、最終的に自分で決めた事ですから、気にしないで下さい。むしろ怒られると思ってましたし」

「いや、本来なら危険な依頼に新人を組み込むのは問題がある。場合によっては、死なせる事が目的だったんじゃないか、と疑われる事もあるんだ。セネルが言うには現場の判断ということだが、実力を伴わない者を連れていくには、どちらにとってもリスクが生じてしまう。特に君は異人とはいえまだ駆け出しだ。参加した冒険者の気性を考えると、囮として見捨てられる可能性は高かった。本当によく生きて帰ってきたと誉めたいところだ」

「えっと、ありがとうございます」

「ただ、出来れば次からは断ってくれ。こちらとしてもいくつか問題が発生するからね」

「分かりました」


「では次だ、今回君は正式に依頼を受けた訳じゃないが、その活躍は十分に報酬を受け取るに足るとこちらが判断した。ただrankが不足している、と言うことで少々値は下がってしまう、その代わりと言ってはなんだが、君のrankをFからEに昇格することになった。という事でギルドカードを預からせて貰えるかい? 一緒に今回の報酬も支払っておくから」

「ギルドカードですね、えっと、それじゃ、どうぞ」


 ギルドカードを胸当てから外し机の上に置く。カードを受け取ったギルドマスターは、腰の袋から同じ大きさのプレートを出しカードに重ねる。するとプレートが光りまもなく消えた。そのプレートを机に置き、


「表のギルドが開くまで更新は出来ない。その間はこのプレートを使ってくれ、情報は全部移してあるから問題なく使えるよ。ただ、強制帰還は使えないから、無茶はしないようにね。まぁ、これは異人の君にとってあまり重要ではないかも知れないが」

「いえ、ご忠告感謝します」

「うん、それじゃ私の話は終わりだ。君の方からは何かあるかな」

「そうですね~・・・あっ、それならこれを」


 返事をしながら取り出したのは、ラプター達の頭部に付いていた装備品。とりあえず無傷な物と壊れた物ををワンセットで机の上に置く。それを見たギルドマスターは、


「あぁ、シノブ君からも報告のあった"魔物を操ると思われる魔道具"か。これなら既にシノブ君から受け取り【魔導師ギルド】に提出したよ」

「ならばこれは必要無いですか」


 どうしよう、使い方が分からないから、持っててもしょうがないんだが、


「これはいくつ程確保したんだい? 」

「えーっと、無傷なのが12、壊れたのが6ですね」


 ギルドマスターは考える素振りをみせ、そして、


「実はね、その魔道具の件も含めて本部に報告したところ、こっちにも実物がほしい、とつい先程言われてね。ただ、シノブ君が持ってきた分は、全部【魔導師ギルド】に持っていかれていて、もう少ししたら交渉に行くつもりだったんだ。そこで、どうだろう、私の依頼として王都【ガラティン】の冒険者ギルド本部に届けては貰えないかな? 」

「そのうち行きたいと思ってたので問題は無いですけど」

「そうか! それは良かった。さて、じゃあ報酬を決めないと、そうだな・・・君の腰のポーチは転送ポーチだよね? 」

「ええ、そうですけど」

「それなら、この『転送リング』なんてどうだい? 指輪型で対象に触れるだけで収納出来る優れものだ。取り出す時は指輪に触れ一覧をだして選択するだけ、ポーチと違い大きさの制限はない。どうだい? 」

「ちょっと待って下さい、えーっと、とりあえずその『転送リング』は相場いくら位の品物なんですか? 」

「これかい? 今の相場は、確か、百万zl位だったかな」


 いやいやいやいやいやいや、


「それは破格過ぎませんか!? だってこの依頼は」

「そう、言ってしまえばただの配達だ。それも一度でも王都に行った者なら必ずゲートを解放している筈、難易度してはとても低い類いの、ね」

「だったら何故? 」

「一つ、君が異人で王都に行ったことがない事。これだけで難易度は倍になる、道中は完全な安全は保証できなからね。二つ、それは君が手に入れたものだ、ならば当然君から買い取る形になる。実際、シノブ君から提出された物はこちらで買い取り、魔導師ギルドに売却と言う形で委譲してある。彼等は未知なるものを見たら見境がないから、お金が大量に動く、今回も例に漏れないだろう。だったら現金よりも、こう言う魔道具の方が彼等も助かるのさ。なんせ、自分達で作れる分安上がりだ。まぁ、こんなところかな」

「う、う~ん? 」


 言ってる事は筋が通っている気がするが、何だろう? 違和感がある。そうだ、ここのギルドが買い取って他の冒険者に頼めば良いのでは?


「ここで買い取って貰うわけには行かないんですか? 」

「そうすると、今度は依頼を出さないといけなくなる。緊急以外での依頼は手続きが面倒で、色々決めないといけない。報酬や期限、rankなんかもね。今回の場合、難易度は低いがお金が動く。勘ぐった質の悪いのが、それに気付くと面倒になることもある。だったら、取得した本人が持っていった方が手っ取り早い」

「あぁ、つまり拾った本人が最後まで責任を持て、と」

「まぁ、端的に言うとそんな感じかな? 」

「・・・分かりました。受けましょう」

「それじゃあ、一週間以内に頼めるかな? ここから王都まで馬車で三日程度だ。数日余裕があるけど出来れば早めに出発してほしい。馬車はこちらで用意しよう、それとギルドカードにある達成済みの依頼と解体所の取引はこちらで済ませておこう」

「ありがとうございます」

「時間を取らせて悪かったね、それじゃ依頼は頼んだよ」


 ギルドマスターと握手を交わし部屋を後にする。階段を降り下で待機していたグレイス達と合流して、ギルドを出る。とりあえず外でゴーストでも探そう。まだ出るかな?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ジン】 冒険者rank:F

 種族【常人種】 状態:【良好】

 職業【捕縛師Lv17】↑3【調教師Lv17】↑3

 TLv34 ↑6

 LP :700 ↑180

 MP :720 ↑210

 SP :800 ↑280

 攻撃:54(64)↑12  魔攻:61 ↑18

 防御:50(55)↑15  魔防:25 ↑5

 持久:71(76)↑21  精神:50 ↑22

 器用:69(80)↑18 素早さ:64(69)↑25

 運:35 ↑5

 土:10 水:7 火:6

 風:9 光:10 闇:14 ↑2

 JP:18 ↑9


 ジョブスキル

【鞭術Lv13】↑4【調教術Lv12】↑4

【調理術Lv2】↑1【片手剣Lv3】↑2

 スキル

【俊足Lv10】↑3【気配察知Lv13】↑4【魔力操作Lv15】↑4

【魔力変換Lv13】↑4【気力操作Lv12】↑3

【鑑定Lv9】↑2【識別Lv9】↑2【魔力武具生成Lv4】↑3

 称号

【親愛の女神の加護】


 従魔

【グレイス】

 種族【ブラックウルフ】状態:【良好】

 Lv17 ↑3

 LP:590 ↑90

 MP:600 ↑70

 SP:640 ↑120

 攻撃:56 ↑6  魔攻:55 ↑8

 防御:45 ↑5  魔防:44 ↑6

 持久:50 ↑8  精神:38 ↑6

 器用:44 ↑7 素早さ:65 ↑12

 運:30 ↑4

 土:18 ↑5 水:15 ↑4 火:17 ↑6

 風:18 ↑5 光:14 ↑3 闇:21 ↑6


 スキル

【嗅覚Lv13】↑3【俊足Lv13】↑3【咆哮Lv3】new!

【闇魔法Lv13】↑3【幻影Lv8】↑2【危機察知Lv12】↑3

【魔装Lv7】↑4

 称号

【双極の女神の加護】


【シロツキ】

 種族【ホーンラビット】状態:【良好】

 Lv18 ↑4

 LP:550 ↑70

 MP:640 ↑120

 SP:620 ↑120

 攻撃:53 ↑10  魔攻:60 ↑10

 防御:43 ↑8  魔防:43 ↑7

 持久:57 ↑12  精神:42 ↑10

 器用:58 ↑12 素早さ:70 ↑15

 運:38 ↑5

 土:17 ↑8 水:17 ↑5 火:15 ↑7

 風:18 ↑6 光:24 ↑8 闇:5 ↑5


 スキル

【聴覚Lv14】↑4【俊足Lv14】↑4【治癒魔法Lv12】↑2

【危機察知Lv14】↑4【気配遮断Lv12】↑3

【武器装備Lv☆】【魔装Lv7】↑4

 称号

【癒しの女神の加護】


 卵

 19:11

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

えー、感想一覧を見た人は

知ってると思いますが


今回のゴブリン砦は

本来ならゲーム本編を盛り上げる

バックストーリーです

他作品で言えば

『昔、この辺りには立派な街があったのだが……』的なあれです


ほらっ、戦争があったことは伝えるけど

どんな非道があったかは正確には伝えない

あの類です


運営としては参加してほしくないイベントですが

人工知能たるノルンはそんな事知りません

運営はノルンを誘導することは出来ますが

完全に操ることは出来ません

その結果、ジンとハナは巻き込まれました

つまり運が悪かったのです


以上、捕捉でした。


それでは!


ステータスの書き忘れを発見、修正しました

卵の孵化までの時間が間違っていたので修正しました

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 誤字報告です。 後書き 人口知能→人工知能 左の人口とは人の数のことです。 右の人工は人が作った物のことです。
2020/03/17 10:13 退会済み
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