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Create・World・Online  作者: 迅風雷
第1章 始まりの町【アイン】
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17『初依頼』

 今日は、無くなったポーションと装備の買い出し、それと素材を売りに行く。死体は解体せずにポーチに入れてしまったから、ボックスから取り出さなければならない。だからと言って、そのまま町に持っていく訳にもいかない。

 よってまずは、大きな袋と卵を入れる網を買いに、西通りに向かおう。

 通りの店を見ながら、雑多屋へ向かう。なにを買うにしても情報収集は大事だ。出来ればある程度信頼できる人が良い。だったらアムトさんに聞くのが一番良いだろう。あの人のお陰で、ギルドの場所も、テントの購入もできたしね。店が開いてると良いんだが。定休日とか確認してないからな~。

 店に到着。扉には『Open』の札がかけてある。前回同様グレイス達は外で待機、卵だけを抱えて入店。店の奥にアムトさんを発見。アムトさんもこちらに気づいたようで、


「いらっしゃいませ。テントはお役に立ちましたか? 」

「ええ、テントにかけられた魔法のおかげで命拾いしました。それに貰ったスキルも、とても良いものでした」

「そうですか! それは良かった! それで今日は何が入り用で? 」

「え~とまずは、この卵を入れる網と、ウルフなんかが丸ごと入る大きな袋を探してます。それなりに丈夫なのが良いんですが、ありますか? 」

「袋と網ですね? 任せて下さい! まずは網の方から行きますか? 手が塞がって、大変そうですし」

「はい、お願いします」


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~


 アムトさんに案内されて、網と袋を購入。それとシロツキの紐も購入。良い長さのがあったんだよ。合わせて1700zl。ここでの買い物は終了だ。


「本当になんでもありますね。この店は」

「ええ、生活に必要な物から旅の必需品まで、なんでも取り揃えてますよ。専門店と比べると、品質は下がりますけどね」

「それでも十分ですよ。俺にとっては」

「ありがとうございます。他には何かありますか? 」

「それじゃ~、情報は売ってますか? 」

「情報ですか? どのような? 」

「初心者向けの武器、防具の店と、平均価格なんですが」

「う~ん。武器は置いてあるけど、どの店が良いかはわからないかな。ここにあるのは常連さんのお古だったり、珍しいと思った武器だけだからね」

「そうですか」

「けど、馴染みの冒険者は大体気に入る職人を見付けて、そこに通うみたいだから、そういう人をゆっくり探すしか無いんじゃないかな」

「となると、お店に行ってみるしかないですね」

「そうだね、こればっかりは運頼りだしね。ごめんね、力になれなくて」

「気にしないで下さい、参考程度に聞いただけですから。他にもいくつかあるんですが、時間は大丈夫ですか? 」

「食事時のこの時間は、大体暇だから大丈夫だよ。それで何が聞きたいんだい? 」


 アムトさんは、俺の質問にしっかり答えてくれた。例えば、この町のギルドの場所や役割、他にも抜け道なんかも教えて貰った。ちらほら他のお客さんも増えて来たので、そろそろお別れだ。


「色々と教えてくれてありがとうございます。そろそろ俺は行きますね」

「役に立ったなら良かったよ。また、何か必要な物があったら来てね。ここは、火の日以外はやってるからね」

「はい! 分かりました」


 火の日とは【CWO】での曜日に当たる。日付はリアルと同じで、曜日だけが違う。リアルの月曜日から順に、闇の日、火の日、水の日、風の日、金の日、土の日、光の日になっている。理由は知らないそうだ。ケイトさんなら知ってるかな? 聞きには行けないから謎のままだな。案外適当な気もするが、まぁ、良いだろう。

 俺は店をあとにする。既に卵は網に入れ腰から下げている。見た目は夏場に見かけるスイカみたいだ。

 さて、次は【薬剤師ギルド】だ。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 各大通りには、それぞれ三本、別の大通りに繋がる中通りとも呼べる道がある。

 場所は、中央広場寄りに一本、門寄りに一本、そしてほぼ真ん中に一本だ。大体ギルドの場所は、この真ん中の道に沿う形で建てられている。

 ちなみに、西通りにあるギルドは【商人ギルド】と【生活ギルド】だ。

 商人ギルドは名前通り、商品の売買、そして、店の管理等を行っている。出店を出すときはここに申請しなければならない。

 生活ギルドは、家具や食物等の、製造生産の総合ギルドだ。農業、酪農、大工に細工、そして狩猟はこちらのギルドの管轄だ。

 俺達は、真ん中の道を進んで南通りへ向かう。道を抜けると、丁度【薬剤師ギルド】の隣に出る。

 薬剤師ギルドは、【薬剤師】と【錬金術師】が多く所属し、ポーション等の薬を調合しているそうだ。

 ギルドの造りは皆同じらしく、通りすぎた商人ギルドも、今、目の前にある薬剤師ギルドも、冒険者ギルドと同じ外観だ。違うのは紋章と建物の色ぐらい。

 中に入ると、中央の受付は同じ感じだが、両隣はちょっと違った。

 左側は中央より小さい受付がある。近くに黒板くらいのボードがあり、そこに調合部屋の利用料金が書かれている。

 右側は冒険者ギルドと同じ店がある、ただ品揃えが違う。各状態異常の回復薬、痛み止め、熱冷まし、香水に避妊薬まで、薬と名が付いた物はなんでもある感じだ。

 俺の目的は回復ポーション類だ。それと、森で採取した薬草を買い取って貰う事だが、アムトさんの話だと、薬草等を渡して調合して貰う事も可能だそうだ。品質は頼んだ人によって変わるが、安くて済むらしい。今回はこっちを頼んでみようと思う。

 中央の受付に向かう。余り並んではいないため、すぐに順番が来た。


「ようこそ、薬剤師ギルドへ。ご用件は何でしょうか? 」


 対応した人は、活発そうな少年だった。容姿は、金髪碧眼、背は低め、スーツに着られている感じの少年だ。


「薬草の持ち込みで、ポーションを作って貰えると聞いたんだけど」


 少年は笑顔のまま、


「精製依頼ですね? どのポーションを希望でしょうか? 」

「とりあえず、HP回復ポーション、MP回復ポーション、SP回復ポーションの3種類。素材は何が必要なのかわからないから、説明してくると助かるんだけど」

「分かりました。それならこちらをどうぞ。レシピが記されたメモになります」


 少年に渡されたレシピの内容は、

【レシピ】

【HP回復ポーション】

『回復草の葉×5枚、魔法水×1瓶』

【MP回復ポーション】

『魔力茸×3、魔法水×1瓶』

【SP回復ポーション】

『活力草の葉×5枚、魔法水×1瓶』


 と、なっていた。回復草は十分にある、だけど魔法水は無いこの場合はどうなるのか。聞くのが早いな。


「回復草はあるんだけど、魔法水ってのは持ってないんだ。この場合はどうすれば良いんだ? 探しに行かなきゃ行けないのか? 」

「その場合は、薬草分の値段が減額されて依頼が可能です。魔法水はこのギルドの必需品なので、直ぐに補充が出来ます。ですから依頼は出来ますよ」

「それならHP回復ポーションだけ依頼します」

「分かりました。それでは、注意事項を説明します。まず、精製依頼ですので、精製アイテムのrankの指定が可能です。rankが高くなるほど、依頼料が増加します。一番高いのがSで、低いのがランダムになります。

 それと、通常の依頼の他に、依頼する人を指定する、指定依頼も可能です。こちらは、相手の同意も必要となります。依頼料も少し上がります。事前に相手と交渉するとスムーズに話が進みますので、頑張って交渉してください。それでは、依頼の種類を選んで下さい」

「え~と、まず、依頼の種類は通常依頼。rankの指定はなし。作って貰うのはHP回復ポーション、数は10個」

「承りました。それではこちらにの袋に回復草の葉を50枚入れて下さい。依頼料は3000zlになります」


 俺は回復草の葉が5枚付いた薬草本体を5本1束にしているので、2束を袋に入れた。


「依頼料、素材、共に確認しました。依頼が完了したら、カードに記載される様にいたしますので、ギルドカードをこちらにお貸し下さい」


 俺がギルドカードを渡すと、少年は手早く作業を進め、カードをこちらに返してきた。そして、


「はい、これで依頼登録は完了です。依頼が完了するまでしばらくお待ちください。他に何かご用はありますか?」

「いえ、無いです」

「分かりました。ご依頼ありがとう御座いました。また、利用してください」


 依頼をした後、右側の店で依頼出来なかった回復ポーションを購入した。それぞれLPは500zl、MPは800zl、SPは600zlだった。MPを1つ、SPを2つ購入した。合計額は2000zl。残金は300zlになった。これは装備の新調は無理かな? オウルとホークがいくらで売れるかだな。

 マイルームに戻って、素材を取り出して、【生活ギルド】に向かおう。

遅くなりました。

ぎりぎり今日中に書き上げられました

来週はどうなるか分かりませんが

よろしくお願いします

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