表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Create・World・Online  作者: 迅風雷
第3章 星の降る島
141/193

外伝『セツナの活動記録3』

五本目来たぞー! これが平成ラスト!

そして令和もよろしく!

 テントを片付けて森の奥にやって来た私達は現在少々困っています。奥に行くほど増えていく折れた木、大きな蹄の足跡。不安に思いながらも進みオキボアは見つけました、見つけたのですが、


「……これは、ムリ」


 私は老いたイノシシと聞いてここに来ました。ですが、目の前にいる個体は少し違う気がします。巨大に育った牙、色褪せた体毛、永く生きたイノシシではあるでしょう。しかし、あんなに大きいなんて聞いてない。グレイスちゃん達が言うには【エッグイーター】より大きいとの事。見かけ倒しと言う事もあるかもしれませんが、体毛の無い部分にある無数の傷痕、強者の雰囲気がムンムンです。

 私達は異人であるジン様が主、死んでも復活します。だからって進んで死にたい訳ではない。帰りましょう、失敗でもいいじゃないですか、まだ私子供ですし。グレイスちゃん達にも確認しましたが、全員同意、それでは帰ろうと踵を返そうとしたとき、


『そこの幼児、ここに何用か?』

「ヒッ!?」


 問いかけられてしまいました。念話を使う相手、もう逃げられません。腹をくくりましょう。


「お、オキボアというまものの、げきたいをいらいされてきました。でも、もうかえります」

『ほぅ、オキボアとな? それならそこで転がっているのがそうよ。欲しいなら持っていくがよい』


 大きなオキボアが鼻先向けた方には白いイノシシが横たわっていました。あっちがオキボア? ではこちらの大きな方は?


「あの、あなたはだれですか?」

『儂か? 儂は【エルダンボア】の『ボボン』。この地の奥で長をしている老いぼれよ』


 エルダンボア、聞いたことの無い種族です。帰ったら調べてみましょう。ところで、


「あ、あの、ほんとうにいいのですか?」

『なにがじゃ?』

「その、なかまではないのですか?」

『おお、そういう事か。違うぞ、コイツはただのはぐれ者だ。どこぞから迷い混んで住み着いておっただけじゃ。それに進化することなく、くたばってしまった者に興味はない』

「そう、ですか」


 魔物にも色々あるのですね、勉強になります。


『そうじゃ。ついでにコイツも引き取ってくれんか? 儂らはコイツを食えんでな』


 ボボンさんはそう言うと、黒い棒のような物を吐き出した。う~、ヨダレでベトベトです。このままポーチに入れるのは嫌なので氷らせます。氷らせた棒を持ち上げます。これは銃でしょうか? 変わった形をしていますが、引き金があるので多分間違いないかと。


「これ、どうしたんですか?」

『最近森の中でコソコソと何かをしている者を食った時に一緒に飲み込んだ物よ。なにやら嫌な感じがしてのぅ、森に災いを呼ぶものかも知れぬと儂が預かっておいたのだ。出来れば森から遠ざけてくれると助かるのぅ』

「わかった。まかせて」

『うむ、頼んだぞ幼児よ。それと早くここから離れよ。この先は我が縄張り、あまり長居すると我が眷族達が主らを襲うでの』

「ありがとう、ございました」

『息災でな』


 そう念を送ってくるとボボンさんは森の奥へと歩いていった。私達も銃とオキボアをポーチに片付けて森の外へと走った、それはもうSPの配分を間違える位必死で。気が付いた時には森の外へと出ていた、周りも大分暗くなっている。今日はここでお泊まりです、が少し森から離れましょう。ええ、そうしましょう。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 翌日、冒険者ギルドにダヴとウルフの討伐完了報告とボボンさんの事を報告しました。すると何故か応接室と呼ばれる部屋に招かれました。何か不備でもあったのでしょうか? いえそれならもっと質素な部屋に呼ばれるでしょう。う~ん、分かりません。

 暫くすると眼鏡を掛けたショートカットの女性職員が書類を小脇に挟んで部屋に入ってきました。


「私は『メアリ』、ここ冒険者ギルドで情報を整理する仕事をしている者です」

「セツナ、です。使い魔です」

「承知しています、それでは早速話をさせてもらいます。え~まずは……こちらを」


 手渡されたのは1枚の紙、内容は……小切手?


「これは?」

「情報提供の礼金になります」

「情報提供?」

「はい。最近巷を騒がせている連続殺人についてはご存じですか?」


 それなら知っている。冒険者ギルドにも顔の無い手配書が張ってあったし、小耳にも挟んだ。でも、レベルの低い私ではどうしようもないとすぐに諦めたのだ。私は黙って頷く。


「今回あなたが持ち込んだ銃らしき武器、そこから被害者に使われた魔力弾と同質の魔力が検出されました。あなたの報告ではボボンと名乗るエルダンボアに食われた、と言うことでしたので確認が取れ次第、被疑者死亡と言う処理になると思われます」

「それを、わたしにはなすいみは?」

「今回の場合ですと、確認する為の情報を提供したと言うことでまず1万zlが支払われます。更に凶器と思われる武器の発見と提出で、更に1万zl。そして今回の被疑者の死が確定した時点で賞金の3割、30万zlが支払われる事になります」

「さいごのはどうして?」

「この指名手配は『青枠』と呼ばれる物で、こちらの賞金が全額支払われるのは生存確保の時のみです。ですが既に死んでいる、又は道中自害した死体を確保し送り届けた場合は賞金の半分が支払われます。今回の場合は死体を確保したのではなく、死んでいる可能性が高い情報と言うことですので、確認が取れ次第賞金の3割が支払われる事になるのです」

「なんとなく、分かった」

「では最後にこちらにサインを、賞金を受け取った証明となる書類です。それとこちらが賞金を完全に支払われるまで他言無用にするという契約書です。あなたはまだ子供の上使い魔、早々無いでしょうが一応詐欺防止の為にお願いします」

「あるじさまには? あるじさまにもないしょ?」

「話しても大丈夫ですよ、ただ話す場合は他言無用にするようしっかり伝えて下さい」

「わかった。これでいい?」


 私は話を聞いてすぐ書類にサインをしメアリさんに渡す。メアリさんは私のサインを確認すると書類を束の中に挟んだ。


「……はい結構です、お帰りになって大丈夫ですよ。1週間から一月程で結果が出ますので暫くお待ちください。それと小切手はギルドの受付に渡せば換金してくれますので、そちらで受け取って下さい」

「うん」

「それではお気をつけて」


 メアリさんに見送られて応接室を出る。私はギルドのエントランスに向かいながら考える、主様に話すか話さないかを。もちろん、最終的にお金は主様の助けになるように使うつもりだ。だけど主様はお金があるとそれほど値段に頓着しないように見えるし、私がヘソクリとして確保しておく方が良いかもしれない。それに男性の主様に服を買ってもらうのも少し恥ずかしい。これは黙って確保しておこう。話せと言われたら話す事にしましょう。


 その翌日、イベント最終日の昼。偶然主様に会えました、少しお話をしたのですがその話の最中、


「新しく仲間になったのはサークと名付けたカニだ。進化して今は【フォーシザーズセメントクラブ】っていう巨大なカニになった。もう一体がエピタス。【エンビピエンスタートス】って種類で、セツナより少し大きい位かな? 連れて帰って来る予定だから仲良くしてくれよ」


 なんて事を言っていた。もうマイルームはいっぱいいっぱいですよ? 増やすのは仕方ないとは言え、どうして大きな魔物を仲間にするんですか。主様にも何か考えがあるんでしょうが、少々心配です。こちらも何か考えていた方がいいでしょう。とりあえずは……小切手を現金に替えに行きましょうかね。

【使い魔】

【セツナ】

 種族【雪天狗】 状態【良好】

 職業【槍使いLv11】↑10

 TLv11 ↑10

 LP :500 ↑450

 MP :560 ↑440

 SP :400 ↑100

 攻撃:50 ↑40 魔攻:46 ↑36

 防御:39 ↑32 魔防:42 ↑32

 持久:25 ↑22 精神:39 ↑31

 器用:45 ↑35 素早さ:46 ↑36

 運:12 ↑7

 土:7 ↑6 水:15 ↑10 火:-45 ↑5

 風:11 ↑8 光:5 ↑4 闇:8 ↑3

 JP:20 ↑20


 ジョブスキル

【槍術Lv11】↑10

 スキル

【雪妖術Lv10】↑9【風妖術Lv8】↑7【飛行Lv9】↑8

【滑走Lv3】new!【妖力操作Lv9】↑8【氷体Lv8】↑7

 称号

【ジンの使い魔】


【従魔】

【グレイス】

 種族【ブラックウルフ】状態【良好】

 Lv22 ↑1

 LP:780 ↑30

 MP:710 ↑10

 SP:820 ↑40

 攻撃:71 ↑3 魔攻:68 ↑2

 防御:56 ↑2 魔防:53 ↑2

 持久:63 ↑3 精神:48 ↑3

 器用:54 ↑3 素早さ:84 ↑4

 運:32

 土:24 ↑1 水:19 ↑1 火:19

 風:23 ↑1 光:17 ↑1 闇:26 ↑1


 スキル

【嗅覚Lv18】↑2【俊足Lv19】↑2【咆哮Lv10】↑3【穴堀Lv5】↑4

【闇魔法Lv18】↑2【幻影Lv13】↑3【危機察知Lv14】↑2

【眷族召喚Lv6】↑3【魔装Lv13】↑2

 称号

【双極の女神の燐光】


【シロツキ】

 種族【ホーンラビット】状態【良好】

 Lv22 ↑1

 LP:630 ↑20

 MP:760 ↑30

 SP:770 ↑30

 攻撃:63 ↑3 魔攻:69 ↑3

 防御:47 ↑2 魔防:48 ↑2

 持久:71 ↑4 精神:55 ↑2

 器用:72 ↑2 素早さ:84 ↑4

 運:40

 土:22 ↑1 水:19 ↑1 火:16

 風:23 ↑1 光:29 ↑1 闇:10 ↑1


 スキル

【聴覚Lv18】↑2【俊足Lv18】↑2【跳躍Lv5】↑4【穴堀Lv5】↑4

【治癒魔法Lv15】↑2【眷族召喚Lv6】↑3【危機察知Lv17】↑3

【気配遮断Lv15】↑1【武器装備Lv☆】【魔装Lv13】↑2

 称号

【癒しの女神の燐光】


【ゴウカ】

 種族【スカイカープ】状態【良好】

 Lv16↑3

 LP:550 ↑90

 MP:940 ↑130

 SP:750 ↑110

 攻撃:23 ↑4 魔攻:79 ↑10

 防御:19 ↑4 魔防:64 ↑6

 持久:71 ↑9 精神:67 ↑9

 器用:57 ↑6 素早さ:57 ↑6

 運:20 ↑3

 土:24 ↑3 水:17 ↑2 火:21 ↑3

 風:17 ↑2 光:21 ↑3 闇:16 ↑2


 スキル

【飛鯉の鱗Lv15】↑3【飛鯉の鰭Lv15】↑3【飛鯉の鰓Lv15】↑3

【水棲Lv15】↑3【浮遊Lv18】↑4

【土魔法Lv16】↑3【火魔法Lv18】↑3【平行詠唱Lv11】↑2【多重詠唱Lv11】↑2

【能力共有Lv☆】【魔法融合Lv☆】【金の鱗Lv☆】

 称号

【飛鯉の双子】


【ケンラン】

 種族【スカイカープ】状態【良好】

 Lv16 ↑3

 LP:550 ↑90

 MP:920 ↑120

 SP:670 ↑120

 攻撃:22 ↑4 魔攻:61 ↑8

 防御:25 ↑4 魔防:75 ↑8

 持久:49 ↑9 精神:64 ↑8

 器用:55 ↑6 素早さ:73 ↑7

 運:21 ↑3

 土:17 ↑2 水:26 ↑3 火:16 ↑2

 風:25 ↑3 光:15 ↑2 闇:22 ↑3


 スキル

【飛鯉の鱗Lv15】↑3【飛鯉の鰭Lv15】↑3【飛鯉の鰓Lv15】↑3

【水棲Lv16】↑3【浮遊Lv18】↑4

【水魔法Lv18】↑3【風魔法Lv16】↑3【平行詠唱Lv11】↑2【多重詠唱Lv11】↑2

【能力共有Lv☆】【魔法融合Lv☆】【銀の鱗Lv☆】

 称号

【飛鯉の双子】


【ストレイン】

 種族【ロックスワロー】状態【良好】

 Lv16 ↑4

 LP:530 ↑110

 MP:500 ↑100

 SP:610 ↑110

 攻撃:50 ↑12 魔攻:50 ↑12

 防御:42 ↑8 魔防:44 ↑8

 持久:48 ↑10 精神:42 ↑9

 器用:60 ↑12 素早さ:73 ↑15

 運:27 ↑2

 土:25 ↑4 水:18 ↑3 火:17 ↑3

 風:23 ↑4 光:15 ↑3 闇:20 ↑3


 スキル

【飛行Lv14】↑4【魔力循環Lv13】↑4【硬質化Lv6】↑5

【夜目Lv11】↑3【托卵Lv10】↑3 


【スクエール】

 種族【ツイッターカイト】状態【良好】

 Lv16 ↑4

 LP:590 ↑120

 MP:420 ↑90

 SP:680 ↑140

 攻撃:70 ↑12 魔攻:41 ↑8

 防御:39 ↑10 魔防:32 ↑8

 持久:60 ↑13 精神:40 ↑11

 器用:45 ↑10 素早さ:74 ↑12

 運:21 ↑1

 土:15 ↑3 水:33 ↑4 火:10 ↑3

 風:30 ↑5 光:20 ↑2 闇:20 ↑3


 スキル

【飛行Lv14】↑4【鷹の目Lv13】↑4【夜目Lv10】↑3

【気配察知Lv13】↑4【囀りLv6】↑5

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング 新作始めました、興味があればどうぞ彷徨うローパー         誤字報告機能についてのお願い!  誤字報告機能使用時にコメントを書くのを止めて下さい。修正する時にコメントも一緒に本文に加わってしまうため、機能を使う前と手間が変わらないので機能の意味を無くしてしまいます。ですので『誤字だと思います』とか『脱字だと思います』とか『こちらの方が良いのでは?』等のコメントは感想欄にでもお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ