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Create・World・Online  作者: 迅風雷
第0章 プロローグ
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初期設定

どうも、初投稿作品になります。

出来ればゆる~く、見守ってくださると助かります。

よろしくお願いします

 ヘッドギア型VR機〈CONNECT(コネクト)

 元々は医療用として開発されたこのマシンは、カメラで撮った映像を脳に送り目の代わりに映し出すマシンであった。

 しかし、とある学者達があるものの完成のためにこのマシンを流用した。それは人工知能の育成である。


 人工知能の成長の過程で会話や画像、映像だけではどうしても補い切れない部分が出てきた。それは肉体的な接触ならびに反応である。個人に対する力加減、人間的な身体の動かし方、機械のボディをいくら調整してもこの二点がどうしても噛み合わなかった。

 そこで学者達は〈CONNECT(コネクト)〉の初期型〈SPEAR(スペア) EYES(アイ)〉に改良を加え、仮想空間へのダイブ技術ならびに仮想空間内での肉体「アバター」の開発に乗り出したのである。


 いくつも技術的困難を乗り越え、10年以上の歳月をかけて完成した初期型コネクトは、まず医療現場に投入された。

 特に骨折した人や身体の弱いお年寄り、子供に歓迎された。

 結果、仮想空間へのダイブ機としての成功を納めたコネクトは各分野から注目される事となり、学者達は人工知能の完成に一歩近づいた。

 それと同時に学者達は人工知能の育成のための仮想空間を作り上げ、彼らに仮初めの肉体を与えた。そして学者達自身も仮想空間にダイブし彼らの成長を見守り続けた。

 その際、彼らの成長を早めるために時間の加速とそれによる脳の負担軽減の技術を開発に成功。この技術は後に教育現場等に導入される事になった。


 そして初期型〈CONNECT(コネクト)〉完成より20年、ついにゲーム機器としての〈CONNECT(コネクト)〉が発売される日が訪れた。

 それと同時に販売された初のVRMMO

 その名を『CreateクリエイトWorldワールドOnlineオンライン』と名付けられた。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~


 俺の名前は『心野迅しんの じん

 つい先ほどゲームを買って自宅に帰って来たところだ。

 買って来たのは今日発売のヘッドギア型VR機『コネクト』、そして同時発売のVRMMO

CreateクリエイトWorldワールドOnlineオンライン』通称『CWOクウォ』だ。

『コネクト』だけで10万と少し、『CWO』も1万となかなかの値段だが、事前情報から損は無いと判断しての購入だ。

 まぁ、最悪『コネクト』があれば、この先発売されるであろう、新しいゲームに乗り換えられるし、問題は無い。俺の財布事情以外は。


 さて『CWO』の方のサービス開始は土曜日の昼12時ちょうど。

 つまり今日だ。

 今の時刻は、10時30分を過ぎた所だからあと1時間30分ほど、この時間で『コネクト』の初期設定を終わらせておこう。

『コネクト』を箱から出し、取説を流し読み。

 え~と、電源コードを差して、ネット回線への有線接続、ランプの点灯を確認。

『コネクト』を頭に被り、ベッドに仰向けに寝転がり、起動コードを音声入力、起動コードは、


「コネクトスタート」


 そして、俺の意識は暗転した。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 暗転した後、俺はすぐ目を覚ました。

 だが、目の前に広がるのは見慣れた自分の部屋ではなく真っ白い空間だった。


「ほ~、起動するとこんな感じなのか」


 身体の感覚はある、だけど違和感はある。

 そりゃそうだ、どう考えても今の俺浮いてるし。

 でも意識すれば立てるな。うん、不思議な感じだ。

 そこに女性の声がこだまする。


「ようこそ『コネクト』へ。この度は『コネクト』のご購入、誠にありがとうございます。これより初期設定を開始いたします。そのまま20秒ほどお待ち下さい。」

「え~と、確か身体データをスキャンするんだったな」


 そのまま少し待つと、


「お待たせ致しました。これよりスキャンしたデータを元にあなたの身体を構築いたします。」


 声が終わると、目の前に自分と同じ顔の人が現れた。

 すげ~、ここまでリアルに再現出来んの?これは、ゲームの方も期待できそうだな。


「これより、ゲーム用アバターの作成に入ります。各ゲーム初ログイン時にも変更出来ますが、いかが致しますか?」


 もちろん作成で、ゲームは出来るだけ早く始めたいしね。


「作成でお願いします」

「承知致しました、これよりゲーム用アバター作成工程に入ります、操作は簡単です。メニューよりアバター作成を選び指示通りに各パーツを動かして下さい。極端な体型変化は出来ませんので注意してください」


 この理由は知ってる。極端に体型を変えると現実に戻った時に、感覚にズレが生じると書いてあった。

 さて、早速始めよう。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「まぁ、こんなもんだろ」


 そこには、少々顔のパーツが変わった俺がいた。

 少々つり上がった目、少しだけ整った鼻、髪も軽い癖毛からストレートに変え、色は青みがかった黒。

 身長はリアルと同じ175㎝、体格は少し筋肉質に変えておいた。

 そこまで大きな変化は無いが、一目で俺だとは分からないだろう。服装も設定出来た、といっても簡単な物しか選べなかったが。とりあえず、無地の赤いTシャツ、黒いジーンズだ。

 アバター作成画面の完了のボタンを押して作業終了。


「これで初期設定を終了します。細かい設定等は行いますか?」


 ん~、とりあえずゲーム用アバターだけで良いか、必要ならいつでも変えれるみたいだし。


「いえ、これで終了します。」

「分かりました。それでは、ログアウト処理を始めます。お疲れ様でした」


 そう声が響くと、再び俺の意識が暗転した。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 再度目を覚ます、今度は自分の部屋だ。

 しかし、夢の中でも起きてる感じはどうにかならないだろうか?

 まぁ、そのうち慣れるだろう。

 さて、現在の時刻は11時を少し過ぎている、今のうちにゲームのダウンロードとインストール、食事にトイレも済ましておこう。


 と言っても、インスタント食品にお湯を入れ指定の時間を待ちつつ、冷凍食品をレンジで温めるだけのカンタンメニューだ。

 待ってる間に戸締まりもしておこう。ゲーム中に空き巣に入られるとか嫌だしな。


 確認完了。食事も終了。トイレも済ました。

 現在の時刻は、12時5分前、結構ギリギリだけどセッティングは完了してる。


 さぁ、『コネクト』を被り電源を入れて再度ベッドに寝る。

『コネクト』内部のデジタル時計を確認。後20秒、10秒、5秒、3、2、1、0!


「コネクトスタート!」

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