「REALIZE」
感想待ってます。
「あのペンダントは?」
隼人はあのペンダントに見覚えがあった。
あのペンダントと同じものを隼人は暁に送ったからだ。
「あれは…わからないの、私が気付いたら持っていた。」
「ハル!頼むよく教えてくれ!」
隼人はつい大きな声を出してしまった。
「わかりました。話しましょう。」
「といっても、私には中学3年以前の記憶がないんです。」
「だからそれ以降のことしか知りません。それでもいいですか?」
「ああ、頼む。」
隼人はあのペンダントについて聞くことができた。
「実はあのペンダント記憶を無くしたときにはもう持っていたんです。」
「だからどうやって手に入れたかは、わかりませんでした。」
「しかしよく見るとペンダントにHという文字が彫られていたんです。」
「まだそのとき自分の名前が思い出せなかった私は、これで自分の名前にHがつくとわかり、そこから自分の名前をハルと名乗ることにしたんです。」
「…」
隼人は迷っていた。
告げるべきなのか、そうでないか。
しかし意を決して言った。
「違うんだ。」
「なにがですか?」
「君が今持っているペンダントは俺が暁にあげたもので、そしてHというのはもらった人の名前じゃなくてあげた俺の名前の…隼人のHなんだ。」
「え?でもそれじゃあなんで私が持ってるんですか?」
「今の情報から必然的にこの答えが出る。」
そう、こうとしか考えられないんだ。
「君はハルではない。死んだはずだった暁だ。」
「え?う…そ…」
「君が見始めた夢はきっと暁の家が火事になったときの夢だ。」
「…少し時間を下さい。」
ハルは下を向いていて表情はよくわからなかった。
「わかったまた明日ここにくるよ。」
そう言って廊下に出た。
廊下にはまだ巧と明がうろうろしながらはしゃいでいた。
巧にいたっては、
「ヒャホー!あ!携帯のストラップがない!」
とか叫び、走り回っていた。
「おい、二人とも帰るぞ。」
「え?話しはもういいの?」
「いやまた明日来ることにした。」
「んじゃ帰りましょうか。」
「俺、ストラップなくしたんだけど…」
「また明日探しなさい。」
そう言って家を出た。巧は渋々家を出て。
「また明日くるからな」
とか言っていた。
隼人は今日のことに一つ納得のいかないことがあった。
あれが暁だとするならそれはどうしてあの火事で生きていたのか。ということだ。
「あーあ…」
隼人は今夜、眠れそうにはなかった…
読みづらくてすいません。
誤字、脱字などありましたら、教えてください…