「MEETING」
「今日も来ちまったなぁ…保健室…」
巧はそう呟いた。
「いったいなんなの?」
明が怒り口調で言う。
ベッドには一人の少女が寝ている。
まるで死んでいるように寝ているが、一応呼吸はしていた…
〜1時間前〜
「何者と言われても、ただの1年1組の生徒としか言えません。」
少女は困ったような顔をして言った。
「名前は?」
巧が聞く。
「ハルと申します。」
非常に礼儀正しいな、隼人はそう思った。
「ああもう!そんなことききたいわけじゃないの!あなたは立花 暁となにか関係はあるの?」
明はそう叫んだ。
その瞬間、明らかにハルの様子が変わった。
「え?あなた誰?誰なの、暁って?違う私は暁じゃない!私の名前はハルよ!」
ハルは急に叫び始めた。
なんだか何処を見ているのかよくわからない。
「何なの熱いよぉ!助けて!」
ハルは、隼人にしか聞こえないような声で最後に言った。
「助けて隼人…」
そう言ってハルは倒れた…
「どう見ても暁の名前を出してからだよな、彼女がおかしくなったのは。」
巧がいつもと違って真面目なことを言う。
「やっぱりこの子と何か関係あるのかな?」
明が言う。
だが隼人にはわかってしまった。
倒れる前のあの助けを求める顔、あれは暁だった。
「いや」
二人の視線が隼人に向かった。
「あれは暁だ」
え!?という顔をして二人共こっちを見ている。
「でも暁ちゃんは死んだはずじゃない。」
「そうだ。俺もここがわからない。暁は死んだ、でもあれは確かに暁だ。」
「なんか頭がこんがらがってきたなぁ。」
とりあえずハルは明にまかせて隼人はもう少し考えることにした…
読みづらくてすいません。できれば感想よろしくお願いします。