「DEBATE」
「ここは?」
気づくとベッドどうやらここは保健室らしい。
「気がついた?」
そこには明と巧が居た。
「もう入学式の途中に倒れるから心配したじゃない。」
「ごめん」
そう言い、倒れた時のことを思い出す。確か入学式の途中の新入生代表のあいさつを今朝の少女が始めてそれを見て倒れたのか。
「ねぇ」
「隼人が今朝言ってたのってあの子のことでしょ?」
「私びっくりした、何気なく聞いてたら暁ちゃんそっくりで、そっくりって言うか仕草とかなんかまるで本人みたいなんだもん。」
「俺もそう思った。あれはまるで暁本人だった。」
何故か巧も会話に入ってきた。
「それでさ、あの子いったい何者なんだろう?」
明が二人に聞くようにして話す。
「きっと暁の分身なんだよ!」
「もう、真剣に考えてよね!」
巧の空気読めない発言でより空気が死んだ気がする・・・
「でもなんだろう?そっくりさんじゃかたづけられないし・・・」
どうやら明は真剣に考えてくれてるらしい。
その後30分ぐらい話したが彼女の正体はわからなかった。
「ええい、もうこうなったら明日本人に直接聞いちゃいましょう。」
「えぇ!それは早すぎるんじゃ?」
巧と声を合わせて言う。
「何言ってるの、善は急げっていうでしょ。さあ行くわよ明日。」
結局、明に押し切られ、明日彼女の教室に行って話を聞くことになってしまった。
隼人は不安に思いながら、彼女の正体がわかると思うと、少し明日が待ち遠しくなっていた・・・
次回ついにあの彼女が登場です。