「REVIVE」
「死にたくない。まだ死にたくないよ。助けて隼人」
最後にそう言ってあいつは俺の目の前で死んでいった・・・
2010年4月9日
「あー・・・またあの夢か・・・」
17歳の少年、鉄 隼人《くろがね はやと》はいつも決まった夢を見て、そしていつも決まった時間に目覚めていた。
時計を見るといつも通り午前4時30分だった。
「起きるか・・・」
まだ暗い中準備をし、ある場所へ行ってから学校へ行く。それが隼人の生活だった。
鏡で自分の顔を見るとひどくやつれているのがわかった。目の下にはくまがあり、顔色も悪い。
「ひでぇ顔してんだな・・・」
そう呟いて支度を続けた。
準備をすべて終え、隼人は家を後にした。
隼人は三年前に死んだ、立花 暁《たちばな あき》という少女の墓参りを毎日欠かさず行っている。
「あのな今日はお前と同期の奴らの入学式があるんだぜ。」
「お前が生きていたらなぁ・・・」
ほかにもいろいろなことを暁に話し隼人は「じゃまた明日な」と言って学校へ向かった。
なぜだかそこには暁はいない、隼人はそんなような気がした。
いつものように学校に一番に到着し、今日は学校が始まるまで屋上でのんびり過ごそうと思い向かった。
立ち入り禁止の文字に目もくれず屋上のドアを開けようとすると、なんだか懐かしい感じがした。
不思議な感覚を覚えながらドアを開けると、一人の少女がいたのだが、突然ふっと消えてしまった。
だがその少女の姿はまるで・・・