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僕の太陽

作者: kokoro
掲載日:2010/05/14

連載の息抜きです

PCの前に座ってから頭に浮かんだものをそのまま書きました。


ではごらんください

いつも元気に僕に笑いかけてくれる君。


いつからだろうか、そんな君を好きになってしまったのは。


中三になるまではほとんど話したことは無かった。ただ席が近くなって僕が一年の時彼女と同じ吹奏楽部に所属していたからというだけ。


最初は会話はあまり無く、時折授業がつまらない時だけ喋るくらいだった。


あまり女子と喋ったことのない僕が緊張していたこともあったのかもしれない。


それでも、少しずつ話していくうちに緊張も遠慮もせずに話せるようなった。


彼女との会話はいつも楽しかった。特に決まった話題があるわけでもなく、他愛のない話が続くだけだったけど、それが日常になっていくのが嬉しかった。


そんな時だった、席替えがあったのは。別段おかしいことではないけれど、彼女との会話が少なくなるのは明白でこのときばかりは席替えが恨めしく感じた。


でも、そんな気持ちもすぐ無くなった。


なんでかって?


いつもの帰り道、席替えのせいもあってテンションが低かった僕は若干猫背気味だった。そんな僕は突然通学鞄越しに背中に感じた衝撃に驚いて振り返った。そこには、してやったといわんばかりの笑顔をした彼女がいたんだ。


僕は当然ビックリしたけれど、それよりも彼女の笑顔が見れて嬉しかった。


それからは毎日とはいかなかったけど、彼女と一緒に帰ることが多くなった。今まで気づかなかったかただけで、僕と彼女の家は歩いても2,3分程度の近さだった。


そんな彼女との一緒に帰るときの合図はいつも同じ。坂の途中でとび蹴りを鞄に受けることだった。


普通そんなこと女子はしないだろうと思ったけど、”僕にしかしない”その行動は僕には嬉しかった。

(一つ言っておくと、別にわざと受けているわけではない。僕が鈍いせいもあったのかもしれないが、彼女が僕に蹴りを入れるまで僕がきづかないだけだ。)


そんな事が続いてくなかで、僕はようやく気づいたことがあった。


10月の中頃だったろうか。彼女が他の男子と喋っているときの笑顔見た時、胸がチクッとしたように痛くなった。男がこんな表現したら気持ち悪いだろうか?でも、これがその時の僕の気持ちだった。


好きになってしまったんだ。


彼女の笑顔に。


僕にだけ見せる行動や仕草に。


だから、痛かったんだ。


それは、醜い嫉妬。


その笑顔を僕にだけ見せて欲しいという独占欲。


僕は初めて”恋”ってものを知った。初恋ってやつだった。


そんなことを知る由も無い彼女はいつもどうりの笑顔で僕に話しかけてくる。その笑顔を壊したくなくて、僕はいつもと変わらない顔して話す。


醜い嫉妬と独占欲を押し殺して。


11月の修学旅行。彼女と同じ班になれたときは嬉しかった。ほとんどの時間を彼女と話して過ごして、とても楽しかった。それだけで僕にとって修学旅行は大事な思い出になった。


修学旅行が終わると僕は勉強に今までよりも更に勉強に力を入れた。三年になってからは塾にも通っていたし、なによりも勉強を頑張らなくてはいけない理由があったからだ。


それは、彼女と同じ学校に行きたいという不純な理由だった。笑われるかもしれないけど、勉強を頑張る理由なんてそれだけだった。別に彼女が特別偏差値が高い学校に行くわけではなかったけど、僕の偏差値では少し厳しい学校だったから、少しでも頑張らないといけなかった。


それなりに自信を持って受験に望んだ。


でも、ダメだった。


彼女はしっかり合格して、喜んでいた。僕も彼女が合格したことは本当に嬉しかった。でもその反面、僕は落胆を隠せなかった。彼女も心配して声をかけてくれたけど、彼女から言われると、落ちたということが事実だとわかってさらに落ち込んでしまった。


その後、僕も他の学校だけれど、しっかり合格し中浪は避けることができた。


その間ずっと僕と彼女との関係は変わらなかった。学校で話して、一緒に下校する。


変わらないこともあるけれど、時間だけは確実に過ぎていて、卒業も間近にせまっていた。


正直いつまでもこの時間が続くなんて、ありえないことを考えていた僕にとっては”卒業”という言葉は重かった。


そんな時に浮かんでくるのは彼女の笑顔だった。


いつも元気をくれた笑顔。


悩んでいる時、背中を押してくれた笑顔。


なによりも大好きな笑顔。


今の僕にとっては一番なくしたくないものだった。


僕は決心した。


彼女に伝えようと。


この気持ちを。













そして、卒業の日が来た。


卒業式を終えて教室に戻る。


先生の最後の話を聞いて学校生活を終えた。


僕は彼女に一緒に帰ろうと誘った。彼女も良いと言ってくれた。僕も彼女も親に歩いて帰ることを伝えてた。


彼女といろいろなことを話しながら帰った。三年になってからの二人の思い出ばかりだった。とても幸せな時間でつい自分がなんのために一緒に帰ろうと誘ったのか忘れてしまいそうだった。


いつも彼女と会う坂で僕は立ち止まった。


彼女は不思議そうな顔でこっちを見ていた。


その不思議そうな顔をしている彼女に向かって僕は喋りだした。


三年になって隣の席になって、喋ることができてたのしかったこと。


帰り道が君といるだけでどれだけ輝いていたか。


君の笑顔がどれだけ好きかはさすがにいえなかったけど・・・。


とにかくたくさんの彼女との思い出を話した。


彼女も僕の好きな笑顔を見せながら頷いてくれた。


やっぱりこの笑顔が何よりも好きだと思った。


ここで終わりは嫌だと、もっとその笑顔をみていたいと僕の心が叫ぶ。


だから僕は伝えた。俺の気持ちをそのままに。


「好きだ」と。


飾り気は無い。


でも、僕にはこれしか言えなかった。


これしかこの気持ちを伝えるものは無いと。


彼女の顔を見る。


いままでに見たことの無いほど驚いた顔していた。


その顔のまま僕に問いかけてきた。


「本当?」と


「好きだよ」と僕は返す。


彼女は俯く。


肩が震えていた。


しばらくして彼女は顔を上げる。


その彼女の顔見ると


----今までで一番輝いている、太陽のような笑顔を浮かべていた-----










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