#1
天使と孤児達が家を作ったりしながらほのぼの暮らすお話です。ただ平和です。完結はしてしまいます。ただだいぶ長いと思います。
むかしむかし、あるところに、
夜だけの星がありました。
そこは溢れ出すような満天の星の輝きと揺れる蝋燭、そして人々の活気がとても美しい平和な星でした。
しかし、ある時その星が終わりを迎えようとしていました。
ここは天界。フォルテ様という神様と、フォルテ様に仕えるたくさんの天使が住む世界。
天使は、様々な世界の死んでしまった魂を、天国へと導く役割を担っている。しかし、最近は天使が増え、仕事をもらえない天使も増えている。
「あー暇だ!ここ5000年は仕事をしてないよ」
今日も1人の天使が嘆いている。
「アルト、暇なのはわかるけど、君は何もしなさすぎだ。仕事以外にもできることはたくさんあるぞ。ほら、勉強でもしたらどうだ?」
「テノール、天使には得手不得手があるんだよ。まったく、机に齧り付いて何が楽しいんだ?」
テノールのまっとうな意見にアルトは聞く耳をもたない。
2人はフォルテ様に使える天使だ。年齢はあまり気にしていないが、2人とも4万歳くらいだった気がする。
今からおよそ3万年前、アルトと1番仲のよかった天使が突如行方不明になった。悲しみにくれていたアルトに声をかけ、そばにいてくれたのがテノールだった。2人はそれ以来共に暮らしている。
「暇だと言い始めたのはアルトだろ?まぁでも、暇なのは同意する。5000年は天使である俺たちからしてもあまりに長い。」
テノールはアルトの隣に腰をおろしながら言った。
「だろ?ほら、テノール、なにか面白い遊びでも思いついてよ。」
「それ5000年間毎日言い続けてるだろ。もう俺から提案できるものなんてないよ。」
「いっぱい本を読んでるくせに、眼鏡は飾りか?」
こんなくだらない会話をしながら暇な1日が過ぎようとしていた、そのとき
"あーあー、こちらフォルテじゃ。アルト、至急妾の部屋へ参るのじゃ。"
「僕?」
アルトは慌てて立ち上がる。
「最近アルトがやらかしたことは、、、無い!全部解決済みだ!もしかしたらお仕事の話なんじゃないか?」
テノールも嬉しそう言う。
「僕も心当たりはない、じゃあすぐ行ってくるよ」
興奮気味にそう言ってアルトはフォルテ様の部屋へ向かった。




