005 小さな神社
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そっと扉をに手をかけると施錠されていないらしく中へ入れた。
中は薄暗く、小さな神社の割に広いように見えた。
全力で走り続けた蓮はウトウトし始めた。
ここは、小さいころ職員さんたちとお祭りに来たことのある神社だった。
色とりどりの提灯に浴衣を着た人たち、金魚すくいに、わたあめ。
はじめて食べたりんご飴は、大きくて驚いた。
使っていいお金が決まっていたため、あれこれは出来なかったが
ヨーヨー釣りでもらったヨーヨーが嬉しかった。
もしかしたらその時だったかもしれない。
蓮が「父親」「母親」というものを知ったのは。
「ねえ、なんであの1人の子供に職員さんが2人もいるの?ずるいよ」
「あれはね、職員さんじゃなくて、パパとママなんだよ」
「へぇー」
貰ったばかりのヨーヨーに夢中の蓮は、その言葉の意味が分からなかったが、小学校に上がるようになってから、自分には、パパとママが居ないのだと分かるようになった。
その後からかもしれない、手を繋いでいる親子を見ると、蓮は大きな声で揶揄うようになった。
「神社っていい思い出がないんだよな、、」
蓮はぽつりと呟き、お祭りの明かりを思い出し、再び眠った。
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