コーラルシア帝国
エルセノアの右隣の国、コーラルシア帝国。その美しい海が有名だ。漁業も盛んで、色々な魚が獲れる。気温はエルセノアより少し暖かい、逆に暑いぐらいだ。フィンセントが先に馬車から降りて、クレアはその後にゆっくり馬車から降りた。あまりにも強い日差しにクレアは目を瞑り、クレアの水の結界を強めた。水の温度も下げ、涼しくした。しないとおそらく熱中症で倒れるだろうから。アンソニーにも同じ結界を張った。
「ありがとうございます、お嬢様」
「暑いなら、ジャケット脱いでいいし、シャツも捲っていいわよ」
クレアの言葉を聞き、黒のジャケットを脱ぎ、白のシャツを肘のほうまで捲った。慣れないコーラルシアの暑さでアンソニーが倒れられても困るのだ。アンソニーも脱いでくれてクレアも安心する。そのまま、コーラルシアの城の長い廊下を歩いて行き王座の前に着いた。
「ただいま帰りました、父上、母上」
玉座にはフィンセントの父と母であろう、コーラルシア帝王夫妻が座っていた。
「おかえり、フィン。隣の令嬢が噂の婚約者なのか?」
フィンセントと同じローズピンクの髪色でモーヴ色の瞳をしたコーラルシアの帝王が発言をする。
「はい、クレアと共に運命を共にしたいと考えております」
「お初にお目にかかります、グレイシア・サファイアと申します。短い間ですがお世話になります」
クレアはワンピースのスカートの端の部分を持ち、お辞儀をする。
「可愛いお嬢様ですわね、是非ゆっくりしていってね」
「ありがとうございます」
ビクトリアレッドの髪色でフィンセントと同じアクアブルーの瞳をしたコーラルシアのお妃様が優しく微笑んでくれた。フィンセントの髪色は父親、瞳の色は母親譲りだとクレアは気付く。
「私、娘が居なくて後程ゆっくりお話ししましょう!」
「では、俺も一緒に、、、」
「ダメです!女子会ですから!」
お妃様はクレアと話す気満々だ。目がもの凄く輝いていた。
「はい!楽しみにしております」
クレアの返事にお妃様も凄く喜んでいた。クレアの隣にいるフィンセントとお妃様の隣にいる帝王は羨ましい顔をしていた。




