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薔薇の騎士姫  作者: 四季 七草
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想い人

クレアの身体は誰かによって抱き止めらた。クレアが目を開けると優しい海の香り、そして特徴的なローズピンクの髪。そう、フィンセントだった。

「フィンセント様、、、?」

フィンセントは優しくクレアに微笑む。

「やっと、俺の名前呼んでくれたな」

フィンセントはそのままクレアの頭を撫でる。

「これは王族としてその行為は許されない。それに俺の想い人を突き落とすなんてその罪その身をもって知るがいい!」

フィンセントはクレアをしっかりと抱きしめながら、アルベルトを睨みつける。クレアはフィンセントがクレアのことを『想い人』と言ってくれたことが嬉しかったのかフィンセントの胸に顔を付ける。

「な、おまえこの俺を誰だと「俺はコーラルシア帝国次期帝王、フィンセント・コーラルシア。おまえこそ自分の立場を弁えろ」」

アルベルトの顔が引きずった。クレアは相当凄い人に好かれたのだろう。すると、アルベルトが人差し指を上に指し、そのまま円を描くように人差し指を回した。その円からはバチバチと雷が見える。

「俺の顔に泥をつけやがって。罪をその身に感じるのはおまえたちのほうだ!」

人差し指がクレアとフィンセントを指すと雷が一斉に向かってくる。フィンセントはクレアを守るように抱きしめる。クレアもそのままフィンセントを抱き締めた。雷がクレアたちに当たる瞬間、さっきよりも膨大な雷を含んだいわゆる雷玉がアルベルトの雷を打ち消したのだ。この膨大な雷のパワー。このパワーを出せるのは1人しかいない、そうスピカだ。

「な、あの女」

「私の大事なクレアに手を出すなんて許さない」

スピカの手袋をしていない右手にはまだ雷が残っていて手の平でバチバチ音を鳴らしている。その目には大事な親友を傷付けられ、殺意がある。瞳の中にも稲妻が走りそうなくらいアルベルトを睨んでいる。

「く、、、。兵どもあいつらを捕らえろ」

アルベルトの指示に兵士たちは戸惑ったが、クレアやスピカに襲い掛かろうとした。

「クレアたちに指一本触れさせない」

リーフとノエルがクレアたちの前に立った。リーフが胸元の青色の薔薇を持ち、指パッチンをしてそのまま膝を着き床に薔薇を擦り付ける。薔薇はそのまま姿を無くす。兵士たちが近づいて来たその時

「咲き誇れ」

リーフの言葉に反応して、床からものすごい勢いで薔薇の蔓が出てきて兵士をほとんど倒してしまった。兵士を倒す倒すたびにそこから美しい青色の薔薇を咲かせた。その青色の薔薇はどことなく湿っていた。しかし、クレアは何か気配を察して、後ろを向くとスピカの後ろに兵士がいた。リーフが倒しきれなかった残りの兵士だった。

「危ない!逃げて!」

クレアの声に気付きスピカが後ろを向くと兵士の剣が真上にあった。スピカも切られる覚悟で目を瞑る。

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