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薔薇の騎士姫  作者: 四季 七草
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王位継承権の問題

そして、公爵たちの会話から彼女らが転生者で兄弟で王族であることを理解した。でも、彼女らはこれ以上探索することをしなかった。公爵たちが彼女らを魔黒鳥から守っているし、彼女らのことを本当の自分の子のように愛しているため公爵たちの口から直接聞くまで言わないと決めているのだ。

「アルベルトのやつ、自分が王になる気満々なのが許せない。王位継承権はリーフ兄様なのに、アルベルトが国王になれば間違いなくこの王国がなくなるわ。」

スピカの言った、王位継承権。これがまた話しをややこしくしているのだ。本来なら、王位継承権は現国王の血を引く1番最初に生まれたリーフにあるのだ。しかし、魔黒鳥に襲われ、跡継ぎがいない状況である。だから、現国王の弟の息子のアルベルトに今は王位継承権があるのだ。

「未来の王はリーフ兄よ。それに私の人生は私が決める。愛のない結婚なんてごめんだわ。」

「それでこそ、私の親友で騎士姫で可愛い妹だわ!」

前世からクレアとスピカは仲が良くお互いを親友と思い姉妹と思っていたため転生し、本当の兄弟になっても違和感はなかったのだ。それは、ノエルもリーフも同じだ。ちなみに、長子がリーフで、中間子が順番にスピカ、ノエル、そして最後が末っ子のクレアだ。これも公爵たちの会話から分かったものだ。そして、騎士姫と言うのはクレアのあだ名だ。クレアの父サファイア公爵とノエルの父ルビー公爵は有名な騎士だ。今もエルセノア王国の騎士を引き連れたり、若者の指導をしているため剣術や体術が物凄く優れている。そして、サファイア公爵は俗に言う過保護だ。クレアを実の娘のようにベタ惚れし、甘々なのだ。そのせいか、クレアに何かあってはいけないとクレアが女の子にも関わらず、普通でもかなりキツいと言われている特訓よりもさらにキツい特訓を13年間もやらせれていたせいか、気付けば国で1、2を争うほど強くなってしまい騎士姫という呼び名が付いてしまったのだ。クレアと戦って右に出るものはいないため、エメラルド公爵とトパーズ公爵から「側にいる時だけでいいから護衛を」と頭を下げてまで言われてしまったので、なくなくノエルと引き受けた。ノエルもルビー公爵から剣術を叩き込まれたので一般の騎士よりかは強い。でも、クレアには敵わないし、一回も勝てないらしい。呼び方を分けているのもその1つである。18年間も共に過ごしているので、みんないる前では主人と護衛という主従関係があるが、誰も居なくなると親友や兄弟関係に変わるため、少し呼び方が異なるのだ。

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