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薔薇の騎士姫  作者: 四季 七草
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植物の魔法

クレアたちはフィンセントたちと別れた後、リーフの屋敷のエメラルド邸にお邪魔しリーフとノエルが作ったフルーツタルトを食べながら、アフタヌーンティーをしていた。

「あはははは!女子力を買えってマジで受けるんだけど、おの皇子」

「もう、ノエルそんなに爆笑しないの!」

さっきの出来事をノエルとリーフに話した。ノエルは話しを聞くやいなや物凄く爆笑し、スピカに軽く怒られていた。一方リーフはハーブティーの入ったカップを持って、哀れむような顔をしていた。

「冗談じゃないわ、すぐに直せたら苦労なんてしないわよ」

クレアは不貞腐れながら、フルーツタルトを口いっぱいに頬張っていた。クレアは騎士としての振る舞いを15年間叩き込まれたせいで礼儀、立ち振る舞い、口調などがもう抜けなくなってしまったのだ。一応、令嬢としても振る舞いも出来るがそれはドレスを着た時にしかしないのだ。すると、コンコンとリーフの部屋のドアのノック音が聞こえた。

「おぼっちゃま、お楽しみ中失礼します。旦那様からでございます」

「ありがとう、作っておくよ」

執事から渡されたメモはおそらく薬の依頼だろう。エメラルド家は代々植物関係の魔法を持つため、多種多様な植物を生み出すことが出来る。そのため、先祖代々一般より安い賃金で薬を作っているのだ。リーフは一応王族だが、植物関係の魔法を持っている。植物を自由自在に操ることが出来る。それに、一度見た植物はどこにでも生やすことができ、植物の成長自体を操ったり、自分を守る武器としても使うことが出来るかなり特殊で高度な魔法だ。植物同士の遺伝子組み換えをし、天候に強い物や新種も作れるみたいだが、頭と多くの魔力を使い疲れるので本人はやりたくないそうだ。リーフは元々頭が良いので数多くの薬を作るこが出来るのだ。4人の中で魔法の使い道が多く1番複雑だ。

「今回も多いなぁ」

リーフの作る薬は人気で医者に症状を診てもらうとすぐにリーフのところに来るらしい。プチ薬剤師みたいなものになっている。リーフの作った薬は薬局にもあるが、在庫切れや店に売ってないものがあると大量に注文が入るのだ。リーフたちが作るのは元の液体まで。錠剤や粉末にするのは薬剤師の仕事だ。リーフが言うには大量に作るのは大変だし、新しい感染病にはすぐには対処出来ないから勘弁してほしいとよく愚痴っているのでクレアたちも苦笑いをしている。

「手伝うよ、リーフ兄」

「何をすればいいんだ?」

「早く教えて、お兄様」

リーフがメモと睨めっこしている中クレアたちがそう言うと、リーフはまんべんな笑みを浮かべながら、クレアたちに抱きついた。

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